Jアラート音声告知稼働せず
昨日早朝、突然に携帯電話から聞きなれない警報音が鳴り響いた。東北大震災の時とは異なる音ではあるが、あまり気持ちの良いものではない。警報音の性格から言って当たり前であるが。
メールを見ると北朝鮮からミサイル発射との記事、慌ててテレビをつけると全ての局が報じていた。
先月の総務省の研修会においてもこの件についての注意喚起がされている。一自治体が何ができるか、何をすべきかを自分なりに最悪のシミュレーションを研修の後で頭の中でしてみた。
情報としては、政府に頼らざる得ないし、国外的なこと、防衛的なことも同様である。一自治体としてやれる事とは、・・・やはり住民に一番身近なな首長として落ち着く行動を呼びかけ、政府の呼びかけと重複するかもしれないが、同じことを繰り返すことと考えていた。その他にもパニックとなる人もいるかもしれない、預金を下ろす人、買い占めに走る人もいるかもなどいろいろ想定を準備しておく必要がある。
情報収集を進める中、私は急いで駆けつけたので、Jアラートの告知放送を聞き漏らしたのかなと思い、「流れた?」と数人に聞いたところ「流れなかった」「そういえば聞こえなかった」という答えが全ての職員から返ってきた。Jアラートの故障なのかと思い、近隣他町村の状況を把握するように指示した。
何れにしても流れていないとすれば、情報を流さなくてはと思い、並行して政府の原稿をもとに今後の対応も考えた原稿を急きょ作成し、町民向けに自らの声で流した。こうした重大事案については、災害等も含めて首長が直接担当するというトップフォーラムでの講師の言葉を思い出したのである。
そして、その後我が町は音声告知されなかった市町村の町として全国で報道放送された。告知放送ができなかった原因は未だ不明である。
私は、町の危機管理を預かる者として住民の皆様が不安となる事態が生じたことには申し訳なく、一刻も早い原因究明をし、システムの全体管理者である国、県の危機管理部と連携して対応しなければならないと考えている。
そして、今回のことを住民の皆さんにしっかりと伝えるとともに、システム以外の対応についても今回の事を教訓に検証していきたい。
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