昨年7月から始めた"あおぞら自転車町長室"ですが、天気はそこそこでしたが、道路事情により始めて自転車を使わない町長室となりました。
29日午後に今年初めての町長室を栄町の旧母子健康センターを拠点として学童クラブ"おひさまクラブ"や障がい者の方が働くお弁当配達などで幅広い活動している"結"などを主宰する小林佳奈子さんと懇談しました。
小林さんとは、プライベートでは、子ども同士が同級生ということもあり、また、私の子供も学童クラブにお世話になった期間もあり、加えて県職員として木曽地方事務所の福祉担当係長で勤務した折にも、先駆的な取り組みをしており、その当時からのお付き合いで縁の深い方です。
学童クラブとしては登録者数は現在46人(世帯数34世帯)で、うち毎日の利用は15〜20人前後とのことです。養護学校に通学している方も7人程とのこと。
低学年の子どもの多くは特別支援が必要な子どもがほとんどとの事ですが、木曽町や大桑村からも通って来ている方もそれぞれ1名ずついるとのことでした。うち全介助の子どもさんが1名いるとの事で、そうした障がいを有した子どもさんを受け入れてくれるのは、この施設だけという事でした。
私が心の中で『本当に大変だなぁ〜』で思っていると、小林さんは「ここに来ると皆んな表情が豊かになるんだよね、一緒に子供達が遊んでいると違和感もないし、子どもたち同士素直な気持ちになれる」と実践していることに誇りや自信を超えたやり抜いて来たパワーを感じました。
子どもたちを預かるだけでなく、水曜日にはスポーツをやっており、時にはサッカーで伊那養護学校との交流、体験実習なども取り入れ、土曜日にはアートを不定期ではあるけどやっているとのこと。
障がいを有している方についての将来についてお伺いすると、「高校を卒業して就業するという事について、障がいを有していない人にとっては大学進学、就職は当たり前かもしれない。障がい者にとって就職、働くという意味が理解できない状況がある。滋賀県で生活介護、B型 (注1)施設で運営している施設があり、好きなことや、得意なことを通じて才能を開花させる事に取り組んでいる。4年くらいで良いので専攻科みたいなものがあれば良い」との事でした。
(注1 障がい者が通常の事業所に就労することが困難、雇用契約が結べない場合、就労の機会を提供したり生産活動をする障がい者施設)
高等部の保護者の方が卒業時に悩むのは「笑顔で一生暮らせること」との事で、小林さんのその一言ひとことが考えさせられるものがありました。
夢は「きちんとした施設が欲しい。子供たちや子育て世代の人がいつでも訪れることができる施設が、それが働きやすい地域の環境も創っていく」という事で、しっかりとお聞きしました。
また、障がい者を雇用したお弁当配達も木曽町エリアも含めやっており、それが見守りの役割も果たしているとの事で、訪ねて行ったところ年に数件、亡くなっていた所に遭ったり、具合が悪く倒れていたところに出くわしたりした事があったりと見守りへもっと支援の充実をという事も要望されました。
小林さんは幅広く活動されていますが、今後もお身体をご自愛いただき、木曽の子供たちや障がい児(者)の為、木曽地域に為にスタッフの皆さんともどもご活躍ください。
(今日は自転車"あおぞら号"が無いので寂しそうですが、上松子ども未来会議の看板と一緒に)
(後、30分くらいで子どもたちの声で一杯になります。忙しくなる前にお邪魔しました)
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