全国優良材製品展示市

大屋誠

2018年04月21日 13:45

木曽官材市売で全国優良国産材製品展示会が開催され、全国から関係者の皆さんが多く参加して開催されました。
昨年度は樹齢80年以上のカラマツを"信州プレミアムカラマツ"として売り出すなどの新しい動きも出ています。また、ヒノキも人工林のものが市場に出回って来ております。
稚樹を植え、森林を育て管理すること、そして、それを使えるように加工することなど木材にかかる技や培われて来た知恵は我が国が諸外国に誇れるものです。残念な事にそうしたことに対する国民の評価や敬意の念というのが低い気がします。
昔、 技術専門校にフィンランドの技術専門機関の校長先生と木材加工の担当先生が来訪された際、削り取った"木の華"の薄さのカンナの削りの技を見て大変驚いたことを思い出します。
丸太を製材するにも出来る限り無駄にしないようにするのも、出来上がった柱材も自然にあった時と同じ向きで使うのが良いという事や建築に当たって今でも尺貫法が使われるのはルート計算で簡単に出来るからなど、木材に関わる杣人や匠に伝えられて来た世界に誇れるものにもっと評価をすべきではないかと考えます。

▽開会行事の様子



▽会場内の様子、木の香りが場内一杯に広がります。




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