第32回総合防災訓練
今年で32回目を迎える町総合防災訓練が昨日行われました。今回は県の災害時医療救護訓練(トリアージ訓練)も合わせて実施されました。
近年激化する異常気象による災害の多発は"いつ"、"何処にでも"、そして"誰のもとにも"起こりうるものとなって来ていることは今までも何回となく伝えてきました。
今回の訓練の雰囲気では、避難地域の対象となった住民の皆さんの間にもそうした意識が感じられるものとなりました。
△役場二階の警戒本部の様子
医療救護訓練は、宮島有果木曽保健福祉事務所長がその必要性など分かりやすく説明しながら進められました。
△宮島所長さんです。
△避難訓練の後、熱心にAEDによる救命方法やトリアージ訓練に耳を傾ける参加者
芦澤医師がトリアージ役の医師、木曽看護専門学校の学生さんが患者さん役として参加した訓練を行いました。大規模な災害が起き、多くの患者さんが同時に発生した時にトリアージが行われます。一番緊急度の高い患者さんが「赤」、以下「黄」、「緑」となります。「黒」のタグを付けられた方は死亡或いは心肺停止状態で要治療とはなりません。
△黒タグを付けられた患者さん(人形です)
芦澤医師が患者さんに呼びかけながら様子を見ますが、目立った外傷が無くても肺などの臓器が損傷されている場合がある事から慎重かつ迅速に、そして的確に診断していく事が求められます。
△医師に加えて看護師、保健師、時には薬剤師も加わった訓練となります。
最近の豪雨災害の特徴は急激な気象の変化、局所的な場合も有りますが、広範囲で長時間激しく降ることが多くなってきています。
また、「今までに経験の無いような…」と言うようなフレーズが何回もニュースで聞かれたように私達の知らないような事が頻発して災害が起こっています。
今までは「防災・減災は行政が考えてやる事」という意識がともすれば住民の皆さんの中にあったかもしれませんが、「自分の身は自分で守る」という自助、そして互いに避難など声をかけ合うなどの共助の重要性が増して来ています。
町としてやることは、正確な情報を住民に知らせ、早い段階で避難準備、避難勧告などの決断をする事がまず一番です。時間帯や状況によっても変わってきますので、難しさは有りますが関係機関等も連携しながら対応して行く事が求められます。
住民の皆さんも避難する際に持って行くものをメモして置くことも重要だと考えます。例えば持病のある人はくすりを忘れない等日頃から心がけて置くことも大事な事だと思いました。
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