木曽南部直轄砂防事業40周年記念式典

大屋誠

2018年10月06日 16:18

昨日5日、大桑村野尻地区館において木曽南部直轄砂防事業40周年記念式典が開催され、国土交通省や中部地方整備局に直接所管する多治見砂防国道事務所の職員の皆さんに加え、関わった歴代所長さんなど多くのご来賓をお迎えして盛大に開催されました。
木曽南部直轄砂防事業は1978年(昭和53年)に事業着手し、当町の滑川砂防などの事業を実施し、現在も国の直轄事業として継続しています。
この事業で実施された滑川第1砂防堰堤は足かけ10年をかけて平成元年に完成いたしました。当時、東洋一の砂防ダムの完成としていたところ、その年の7月の豪雨により一夜にして土砂が堆積しました。これを裏返せばこの時の土砂の量が一気に麓の地域に押し寄せていればどんな悲惨な状況が生まれていたか想像に難く有りません。
以来、滑川第1砂防ダムは下流域の安心・安全な生活を支えて頂いています。
昨年の北九州、今年の西日本の豪雨災害や相次ぐ台風の襲来など住民の皆さんの危機管理に対する意識が高まって来ていると感じています。
記念講演で国土交通省岡本敦保全課長さんが住民理解を深めることの重要性を訴えていました。
砂防事業は奥山の見えないところでの事業が多く、下流域の住民の皆さんの関心もなかなか得難いものもあると思いますが、避難訓練や広報誌、公民館活動などを通じ、いざという時のためにも正確な情報と知識に基づいて行動していただくよう努めていかなければならないと改めて思いました。
今、町では避難所の見直しを進めていますが、自分や家族、周りの人たちを守るためにも自分たちが主体となった取り組みを是非お願いします。

△貴舟会長の挨拶



△岡本保全課長さんの記念講演





関連記事