木曽は一つの証(狼煙あげ)
正月の恒例行事となってきている“狼煙あげ”が4日の午前10時半を期して町内4カ所で行われました。
木曽地域の各町村の住民が参加し、今年の地域の発展と皆さんの健康を祈ってなど気持ちを一つにして焚き上げます。
今日は、雲も少なく快晴に近い天気で真っ直ぐ上がる事が期待されましたので、予定されている倉本地区と小学校から上がる狼煙の両方が見える右岸道路付近で写真を撮ろうと待っていました。
しかしながら、時間が過ぎても何も見えないので、北野地区の会場を目指していくと煙はほとんど横方向に行ってしまっていました。顔にはあまり風の強さは感じていなかったのですが、やはり少し吹いていたのが影響していたようです。
それでも、風が弱まるとスーと伸びていく白煙がたなびいていました。
上松の市街地から西方に望む所に「台が峰」と呼ばれる山があります。その昔、戦国時代には狼煙を上げた場所と伝えられておりますが、急を告げる手段として煙の色を変えていたのか、雨の日はどうしたのかなどの謎があり興味深いものです。
武田氏と織田・徳川氏との戦いなど木曽は昔から交通の要衝の場所であった事から、昔のICTの機能を持ったといえる先人の知恵に思いを巡らす催しでした。
△北野地区の狼煙上げです。勢いよく白煙が上がっていますが、ちょっと横風が邪魔しています。木曽川を挟み向こう側には小学校会場の狼煙が見えます。
関連記事