みんみんの会設立10周年

大屋誠

2019年03月15日 16:49

先週の日曜日10日、名古屋市大曽根の“ソーレ・おおぞね"で「みんみんの会」設立10周年記念式典があり参加いたしました。
実はこの式典は昨年予定されていたのですが、昨年の豪雨、台風で二回キャンセルになったものです。
この会は、10年前に京都府の四方(しかた)綾部市長が提唱した水源の里に感銘を受けた名古屋市民を中心として結成されたとの事です。
「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」を合言葉に『木曽川流域図』を独自に作成したり、上下流の住民集会を開催したり、木祖村では大豆づくりをし、それを加工した味噌づくりをするなどの活動を民間ベースでやっています。
その目指すところは、原材料を作る人、加工する人、そして消費する人、これらの人々が繋がり合ってお互い見える関係の中で“温かいお金”による「小さな経済」を木曽川上下流で具体化していこうとするものです。
定住・移住人口を増やすという視点からもっと進んだ交流人口、関係人口を増やすという活動を進めています。
講師の指出一正さん(「月刊ソトコト」編集長)さんからユニークな講義を頂きました。「私の頭の中は岩魚釣りの事がほとんど」という冒頭の言葉に始まりましたが、関係人口を増やすことがこれからの中山間地域では必要という事で、実際にあった話、その実践例についてお話頂きました。
イベントでは開催側と参加側の壁をなくす事も必要であるとの話があり、主催者側が統一した服装で迎えるのではなく、皆んな一緒の服装にすることによって皆んなで楽しむという雰囲気にしていく事が大事という話を興味深く聞かせていただきました。また、地域づくりには地域の強みだけでなく、弱みもさらけだしてそれを掛け合せて地域を再編集する事が重要であると述べていました。

△指出一正さんの講演です。観光以上、移住未満の関係人口を増やすべきというお話しでした。



△上松町地域おこし協力隊員他、木曽からも小池麹店さんや木祖村からの参加者もいました。