森林浴による健康増進等に関わる調査研究

大屋誠

2019年06月30日 11:20

29日、ひのきの里総合文化センターにおいて「森林浴による健康増進等に関わる調査研究委員会」が開催されました。
医師で女性アルピニストとしても著名な今井通子さんが委員長を務められており、29日から始まった森林浴効果についてウオーキングを通じて都市部と森林の中と比較対照実験を行うという調査に合わせての委員会開催となりました。
始めに長い間この研究をしている日本医科大学大学院の李卿先生から今回の調査の準備段階から説明を受けました。
今回、被験者の血液採取をする中で初めてホルモンについての分析をするとの事で、調査により効果が明確になるのではと期待しているとの説明がありました。
被験者は都会から来た男性20名を2グループ10人ずつに分けて二日間交互に都市部と林間でのウオーキングを体験するとの事ですが、距離や時間などを今までの経験から割り出して設定して実験をするとの事でした。
この春、2月から被験者を募集したところ直ぐに定員に達したとの事で、関心の高さに驚いたという話もありました。今回、協力いただいた方は男性で41〜69歳、平均年齢57歳という事です。私が女性は被験者に入っていない理由を尋ねたところ、女性は妊娠とか女性特有のものがあるのでストレスを正確に把握するためには男性が適しているとの事でした。
被験者の皆さんはさぞかし旅行気分で木曽を楽しまれるのではと思っていましたら、夜はお酒やコーヒーもダメ、朝も長風呂はダメという制約があるそうで、なかなか大変だと思いました。
そんな話の中でこの調査に協力頂いている木曽病院の職員について李先生から「木曽病院の検査科の職員は採血が上手ですね!前に東京から来た大学の職員は二人ほど採血が上手くいかなかった」という話もあり、以前一緒に仕事をした者として我が事のように嬉しくなりました。
他の委員さんからも様々なお話をいただき、意見交換を通じて有意義な会議となりました。
今後、7月にサンプル測定、8月からデータ入力、解析、12月頃には報告書を作成していく予定だそうです。欧米の方の関心も高くなって来ているので、今から結果が非常に楽しみとなっています。

△メンバーの皆さんと、私の右隣が今井委員長さんです。




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