吉野の秋祭り(熊野神社例祭)
三連休の真ん中、15日に吉野地区の熊野神社例祭にお招きいただき参列させて頂きました。毎年、この時期に行われている秋祭りです。
熊野神社は地元の皆さんに“熊野権現様“と呼ばれています。これは全国の熊野神社の総本宮である熊野大社の由来に基づくものと思います。熊野大社は和歌山県にある神社で神仏混淆で神道と仏教が交わった宗教形態で崇敬を集めています。
一口に熊野大社と言っても、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を指して「熊野三山」と呼ばれています。神社なのにお寺の呼び方で使われる「山」が入っているのもこうした宗教に由来するものでしょうね。
上松町と友好姉妹都市を締結している那智勝浦町に熊野那智大社があり、昨年、1700年祭でご招待いただきました。今は世界遺産となった“熊野古道”が有りますが、吉野には木曽古道が有ります。何か所縁を感じます。
昔はこうした本社・本宮に村の代表が行って勧請して分祀して来たそうですが、吉野の人も遠い和歌山の地まで出かけて行ってお札を頂いて来たんでしょうか。
仏教との名残りに拝殿の屋根下には念仏を唱えながら数珠を回してお祈りする大きな数珠が掲げられていました。昔は地域の皆さんが集まって数珠回しをしたとのことです。
拝殿には嘉永4年という年号が入った絵馬が奉納されていました。地域の歴史と伝統の奥深さを感じる事が出来るひと時でした。
△神社入り口の幟が晴天の中はためいていました。
△湯たて神事
△嘉永4年という年号の入った木製額が飾られています。天の岩戸伝説の様子が描かれていますが、朱色などは色褪せていませんでした。。嘉永というと幕末の頃で、佐久間象山先生が活躍した頃です。
△吉野米で出来た日本酒いただきました。キレが良く爽やかな味わいでした。木曽八景に因んだ“風越青嵐”という名前で売り出しています。いや〜本当に美味しかったです。
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