地域医療を語る
23日、木曽病院と木曽医師会の医師と町村長の懇談会が木曽病院で行われました。毎年、この時期に木曽病院に赴任された医師との顔合わせなども含めて実施しています。
△木曽病院浜野院長先生の挨拶
今年来られた先生の中には地元木曽町の出身者のN先生がおられ、会議終了後にお聞きすると、私が現職時代にお世話になった校長先生の息子さんでした。こうした地元出身の若い先生が来ていただけると本当に心強いです。
木曽医師会の診療所の先生方もほとんど参加して頂きました。
△奥原医師会長さんの挨拶
診療所の先生方と木曽病院の医師は紹介状などで患者さんの情報をやり取りしていますが、こうした機会に直接会って話し合うのは貴重です。
今回の新型コロナの感染予防に当たっては病院医師、開業医の先生方ともに大変な神経を使ったと思いますが、こうした皆さんや看護師、検査技師、薬剤師などの医療技術を支えている皆さんに心から感謝したいと思います。
浜野院長先生から各町村から様々な支援を頂いたことへの感謝の言葉がありました。また、新型コロナの検査体制の現況について説明があり、少しずつ新型コロナの特性が分かって来て、国からの指針も示され、対応が出来る様になって来たとの説明がありました。
また、医師不足もあるが看護師不足も深刻で、特に夜勤が出来る方が不足している実態があるという事でした。これは10年前からも言われている事ですが、信州木曽看護学校が無ければ、今頃病院が存続していなかったもしれません。
卒業した看護学生が直ぐに夜勤が出来る訳ではないので、これからも厳しい状況は続いてしまうのかと率直危惧します。
木曽の広いエリアをカバーし、厳しい医療現場の中で、その人的資源や医療機器など限られたものを有効に活用する為には情報技術(ICT)を最大限活かして行く事が求められていると思います。今回のコロナ禍は亡くなられた方もおり、深刻な経済的な問題もあり、今なお現在も続いていますが、一方ではそうした明日の医療のあり方についての方向性を示す教訓を残してくれたものと考えます。
今回の懇談を通じて木曽地域は病院、医師会、町村がまとまって行動できる関係があり、全国に誇れる医療モデルが構築出来る可能性があるものと考えさせられました。
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