県国保連総会
29日、県国保連総会が長野市にある長野県自治会館で行われました。
多くの団体の総会が書面による議決となる中で、久し振りに出席者が参加した総会となりました。国保連は自営業者や退職された方々などが加入する国民健康保険を運営する市町村、そして財政基盤強化のため昨年度から都道府県が加わって運営しています。
組織を運営するための一般会計の他、診療報酬支払審査、介護保険事業など5つの特別会計を設けており、それぞれに業務勘定と支払勘定があります。
国民健康保険は、一般的には『国保』と略されていますが、他にサラリーマンが加入する『社保』や公務員が加入する『共済組合』などがあります。
また、この他に医療等に関わるものとして生活保護による医療給付がセーフティネットとしてあります。
我が国の医療制度上、何処かの保険に加入したり、セーフティネットで医療機関を受診することができます。
何で今更そんなことを書いたのかと言うと、今回のコロナ感染の中で、こうした医療保険が公的にあるということが死者数を抑え込んでいるのではと考えたからです。
アメリカでは病院を受診するのも自らかけた民間の保険で補填するという制度で自分で医療費は何とかせよというのがアメリカ流です。以前、オバマさんが出馬したときの大統領選挙でも国民皆保険制度導入について論争されたと記憶しています。
WHOのテドロス事務局長が「日本はコロナの死者数が少なく、対策が成功している」と評したというニュースがありましたが、私は国民皆保険制度という医療保険制度があったからではないかと思います。
我が国の先人たちの知恵が作ってくれた制度に守られているそんな思いを抱く総会でした。
△総会の様子、ソーシャルディスタンスを取り一机一人です。
関連記事