こんなところに余波?(コロナの影響)

大屋誠

2021年04月29日 06:04

 新庁舎が完成し、建設関係の皆さんも視察に来ることがあります。その中で「上松町さんは良い時に造られましたね。」という話があったと職員から報告がありました。
 一つ目の「良かった」は現在、木材の価格が高騰しているとの事、新型コロナ感染症の世界的な流行で外国からの木材が入って来ないという事で国産材の需要が高まった事から木材そのものが無い状態だそうです。町内の業者さんも特需の様な状況になっているのではとその方は言っていたとの事です。
 国産木材の価格が外材の影響で低迷していた事からすると大変嬉しい話の様ですが、一方でそうした事にめざとい大規模な資本が入ってくると中小の木材加工業者さんが原木が手に入らない事も心配されます。
 また、高騰し過ぎると国産材は高いというレッテルが貼られ、外材が輸入される様になった時に敬遠されてしまう事も予想されます。持続的な利活用を考える上ではあまり好ましいとは言えません。
 きめ細かい木目の美しさや香りなどの木曽ヒノキの本来の良さをPRしたいと考え無垢材を柱や梁に使った庁舎としましたので、そんな事も合わせて内覧会では見て頂ければと思います。
△内覧会初日の受付の様子


 そして二つ目の「上松町さんはこの時期で良かったね」の声が寄せられたのは冷暖房システムで国からの補助を受けて導入した地中熱エネルギーです。地中熱は自然再生エネルギーとして注目されて来ていますが、その認知度が高まるに連れて建設を計画している自治体からの申請が急増して採択条件が厳しくなって来ているとの事でした。
 完成後ですが、この様なお話をお聞きすると全国的に自然災害が多発する中で改めて町民の皆さんのご理解を得て建設出来て良かったと胸を撫で下ろしました。
 今日は内覧会二日目で、雨予想ですが、新庁舎竣工を祝って町内の飲食店の皆さんがそれぞれの店の味のテイクアウトのお弁当などを販売してくれます。
 とても楽しみにしています。今日は赤沢自然休養林の開園の日でもありますが、コロナの影響で開園式などのセレモニーはありません。
後ほど様子は内覧会ともどもアップします。