65歳の手習(第38回公民館研究集会)
3日土曜日、公民館と社会体育館において第38回公民館研究集会が行われました。受付での検温、マスク着用はもとより、全体会を無くして時間短縮を図るなど新型コロナ感染予防対策を講じながらの開会となりました。
私は第一分科会の“美文字講座”に参加しました。他に第二分科会では、地域おこし協力隊員の小島、桐井両隊員の指導による『スマホスタンドをつくろう』という講座では木製のスマホのマイスタンドつくりに参加者は挑戦していました。
上松は木の里ではありますが、なかなか普段は木工をしない女性の方も多く、楽しみながらオリジナルのスタンド作製を黙々とやりほとんどの方が時間内に完成して成果を家にお土産で持って帰ったとの事でした。
△第二分科会の様子です。
第三分科会ではパラリンピックの正式種目である『ボッチャ体験会』が社会体育館で行われていました。体育館に入っていくと多くの人の笑い声が聞こえてきました。ボッチャという競技があることは知ってはいましたが、初めに投げる白いボールに対していかに近く、赤、青の自チームボールを近づけていくのかを競うスポーツである事から、何となく氷上のチェスといわれる“カーリング”に似た競技だと思いました。障がい者でも子どもで大人も楽しめるとの事ですが、相当に奥行きが深いゲームと拝見させて頂きました。参加者から「町長も見とらんでやらん」と誘われましたが、分科会の途中で抜けて来たので「またお願いします」と言って元の第一分科会に戻りました。最近頭を使う難しそうな事を敬遠する傾向にある?んかな。
△第三分科会の様子
第一分科会では『美文字講座』という何とも惹かれる分科会名の講座をシニア大学木曽学部を取り仕切っている増沢正彦先生が講義してくれます。『美』という言葉に惹かれるのは老若男女共通だと思いますが、ましてや普段使う文字が綺麗に書ける?大人の雰囲気に書ける?これほど嬉しいことはありませんじゃないですか。
△時折、ウイットに富んだお話を混ぜながら進める増沢先生の講義は楽しい雰囲気でした。
“ひらがな”は、漢字から来ているものであり、それを頭に入れて書くと自然と綺麗な文字になるとの事に、自分が小学校の頃にそいう事教えてくれたらもっと「はじ」という字を書かなくて済んだかもしれない、何てことを思いましたが、きっと言われたとしても覚えようとしたのかは分かりません。
△その時の様子です。「は」と「ほ」の最後の曲がりはパソコンの字では同じですが、漢字から派生した元の字が違うので微妙に違うとの事です。
また、漢字では筆順をしっかりと覚えておいて書くことも重要との事、私の名前『誠』はごんべんに「成」と書きます。この「成る」の一画目が左のハライから書くということを知ったのは成人して相当経ってからのことです。こうして間違えて覚えているケースが相当あるようで、今回、先生から示された漢字の第一画目を書くたびに参加者からは「ほ〜」と言ったため息ともなんとも言えない声にならない声が上がっていました。
因みに出たのはこんな漢字上松町の「上」、長野県の「長」、「馬」「飛」、「発」「必」などですが、先生によればパーフェクトに答えれる人はほとんどいないそうです。
最近になって私に揮毫の依頼があり、自分の名前が出ない事を条件に恥ずかしくも書いたのですが、パソコンが普及し、自分で書く事自体が少なくなるなかで、これから綺麗な大人の字を書ける人は尊敬に値する人だと思うようになりました。この講座もっと早くやって欲しかったと思う次第です。
自筆といえば結婚式の受付で自書する際は緊張しますが、せめて自分の名前を恥ずかしくなく書けるようにと日々精進しなければと誓いました。
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