東大に入れるけど・・
いきなり変な表題ですが、先日テレビドラマでいわゆる落ちこぼれと云われる高校生が東大を目指すという「ドラゴン桜」が終わりました。
阿部寛と長澤まさみが出演していた番組です。東大を目指すということ自体については議論が様々あるでしょうが、目標とするもの、ましてやそれが困難であり、高い壁として立ちはだかっているものが高ければ高い程、超えようとした時の努力や思いを胸に困難なことに挑戦するのが感動を呼ぶのかもしれません。
「東大」はそんな乗り越えるもののシンボルとして表現されていたのかもしれませんが、我が上松町にも“東大”があります。もちろん本物の東大ではありませんが、何度も本ブログに登場している「木工界の東大」とも評されている上松技術専門校です。
今日は「上松技術専門校運営委員会」があり出席しました。会議の前に訓練風景を視察させて頂きました。今年は36名の訓練生が入り、一年間の訓練課程に入ります。
何故「木工界の東大」と評される様になったかというと文字通り入校することが大変だった時代があったからです。学力試験はあるのですが、それよりも職業訓練の適性があるのかを試すクレペリン検査を通過することが難しいからです。検査は単純な計算などを休憩を挟むなどの作業をやり、受験者の気質の特性の曲線の描かれ方でその方の性格や行動ぶり、知識が測れるものです。
知識、学力などでは十分すぎるものがあるのにここで落第てしまう方がいました。でもこれを無視すると大きな事故を引き起こす事にも繋がりかねないことから機械を扱う訓練校としての意味では重要なテストといえます。
そんな技専校ですが、今年は36人の方が入校して訓練をしています。つい昨日から機械を使い始めたとの事で、ちょっと不安げな様子が伺えますが、事故は慣れて来た時が一番危ないといいますのでまずは慎重にといったところでしょうか。
△おそらく人生で初めて機械を使ったと思しき女性二人が操作してました。
△今年は中信地区の池田工業高校から3人が入校してきたとの事です。説明している彼もそのうちの一人です。
見学が終わり運営委員会となり、現状について説明があり、参加者から「是非、地元の企業を見て欲しい」、「修了生が働ける場所を」などの要望が出されていました。
△委員会の様子
コロナ禍の中で課外活動としてスポーツなどが出来る体育館も実習場として使われており、本当に残念な状況ですが、未来の「匠」として成長していくことを願う委員会でした。
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