逃げる、逃げる
辛い事、悲しい事があるとその事実から逃げたくなるのは誰もが経験があるのではないでしょうか。
逃げても何一つ解決出来ないことは分かっていても逃げたくなるのが当たり前と言えば当たり前です。そこで直ぐにそこから立ち向かえる人は凄い人と思います。
今は「そんなに無理しなくて逃げる時は逃げれば良いよ」というカウンセラーの寄り添った助言などもあり、そこで一息つくことでどうにか立ち直るきっかけが出来る事に繋がるケースもあるようです。
カウンセラーがまずやる事は傾聴することから始まると言われています。そして相手の身になって考えて助言するという事が大事だと言われており、『共感力』というものが求められます。
その「共感力」と「逃げる」という2つの言葉を偶然以前に研修した「気象災害と共感のコミュニケーション設計の防災」の中で見つけました。
自然災害において危険が迫った時に私たち行政は「避難指示」などを出します。行政や専門家から見れば当たり前です。しかしながら、高齢者からは「私は避難しません」というケースが幾つかあったとの事です。
その意思決定は私どもからみたら非合理ですが、その方にとっては「生き残っていても後は辛いだけ」、「おじいさんと一緒に住んできた家で最期を迎えたい」、「避難所で他人の厄介になりたくない」などで合理的な意思決定となっているからだと研修を受けました。
傾聴から来る共感力が最も大事と今回の災害で今更ながら知ることが出来ました。とりわけ独り住まいの方がそうした傾向が強くなっていってしまうことがあるのかもしれません。
日頃からの行政などの支援と支援を受ける側の方の受援のコミュニケーションが求められていると感じました。
△防災のシンボル
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