諏訪神社例大祭神遷の儀
今年も“上松の里”にお祭りがやって来ました。とは言っても新型コロナ感染拡大防止のため、昨年に引き続き御輿が出ての遷御、還御の行列も無いものとなりました。
お御輿とお神楽が笛や太鼓の音の賑やかな中、見物人に見守られて渡御街道を練るという風情が見られないというのは寂しい限りですが、今年は上若連の獅子が出て玄関先でお祓いのみの形で舞うと聞きました。
神遷の儀においても上若連の皆さんはフェースシールドをするなど感染防止対策をしながら神事の楽屋を務めていました。
新型コロナはスペイン風邪以来100年振り、また、町内で先日発生した人家1棟が全壊する自然災害は昭和36年に家屋3棟が全壊した第二室戸台風による被害が最後で約60年ぶりという何とも大変な状況の中にあります。
昔の人はそうした災いに対して里人を一つにまとめる手段として普段から祭りというものを催行したのかもしれませんね。科学が発達する中で情報が溢れている混濁している現状でどう時代をリードしてまとめていくか政治家の責任と力が試されています。
当然ですが、私もその一人であることは言うまでもなくありません。神事の前に「今回の災害、全壊した家屋があったと聞いたが、一人の犠牲者も無く良かった。もしその様な事態があれば祭り自体の中止も考えた」と真剣に仰っていました。
来年こそは完全なるお祭りとなるよう神前でお願いしました。
△祭の風景
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