減災・防災への願い(全国治水砂防促進大会)

大屋誠

2021年11月21日 16:44

 18日、東京都内の砂防会館において全国治水砂防協会主催の全国治水砂防促進大会が開催され出席しました。昨年は新型コロナ感染症流行の影響で行う事が出来なかったため、私が出席するのは4回目となります。
 毎年、砂防予算の確保のためにこの時期に行いますが、近年相次いで発生している土石流や河川の氾濫など砂防や治水対策は最重要課題となっている事は言うまでもありません。
 今年は当町宮戸沢において60年ぶりに家屋が全壊するという土石流が発生しましたが、全国では10月末現在で940件余り発生しているとのことで、近10年とそれ以前と較べると約1.5倍に増加しているとのことです。
 発生件数上位5件の中で長野県は4位の58件が発生したとのことです。森林が多く、急傾斜地が多いという特性のある本県は、土石流、土砂崩れが発生しやすい状況にあります。
 特に当町には木曽駒ヶ岳を源とする「滑川」など東側に位置する河川は、木曽山脈西縁断層帯が走っており、地層が非常に脆いという地質だそうです。
 滑川は昨年、今年と土石流が発生していますが、第一砂防堰堤がしっかりと捕捉してくれています。それでも、近くに住んでいる方からは『大きな石の流れる音と振動で地震が来たようで怖かった』と仰っていました。
 現在、“事前防災”という言葉がクローズアップされる様になりましたが、まさにその対策がしっかりと生きているものと思います。
 滑川の遊砂工、下流部の床固工の他、板橋沢の砂防堰堤、大沢砂防堰堤の計画が進んでいます。国土交通省、砂防協会に一刻も早い事業の完成をお願いして活動を終えました。
△大会の様子



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