木曽南部木曽川右岸道路整備現地研修会

大屋誠

2023年03月01日 16:04

 2月22日、木曽川右岸道路の進捗状況を視察する研修会が南木曽町田立地籍から大桑村和村地籍で行われました。
 最初に南木曽町田立においては“坪川”をまたぐ(仮称)大滝川橋の整備状況を視察しました。
 最初に右岸道路の全体計画について木曽建設事務所から説明があり、全体45キロ(国道利用3キロ含む)に対して27.6キロが完成して約6割が供用されているとの事でした。
△説明を受けている様子


△田立の架橋している視察地


 見えている大型クレーンはこれだけの大きさは県内には無いそうです。ここだけで既に約5億円かかっているとの事です。
 橋の南側には既に接続する道路が完成していましたが、岐阜県境と接続する部分についてはまだ調整中との事でした。
△南側に伸びた既に完成した道路



 南木曽町から大桑村との間の読書ダム〜戸場ではトンネル2本が掘られ、それぞれが約1キロとの事で掘削して出た土砂は十二兼地区で木曽川に仮橋をかけて左岸側で埋土されるとの事でした。
 トンネル工事本体も相当な経費がかかりますが、右岸道路整備にはこうした仮設の経費がかかるということが分かりました。
 次に大桑村で進められている和村橋の進捗状況を視察しました。大桑村和村橋までは上松町の境の沢から通じており既に供用されていますが、これから南下する箇所では水力発電所の送水管があり工事が難しいとの事で和村橋を使って左岸側の国道19号線を利用する計画です。
△現在の和村橋は狭隘のため、その横に新和村橋が建設されています。


 木曽川右岸道路は地域の悲願ともいうべき事業です。一昨年の8月豪雨災害において被災して通行止めとなった国道19号線を補完する役割を果たしてくれました。
 近いうちに起こるであろうと予測されている『東海沖』、『東南海沖』への地震が起こった時には国道19号線の役割も重要であり、その補完ルートも重要な意味を持つものと考えます。
 県でも重点的な事業として取組んで頂いており、一刻も早い完成が望まれます。

 

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