山ノ神と海の神
5月20日は二つの神社祭礼にお招きいただき参列させて頂きました。一つ目は大山祇神社の祭礼で正島地区に祠がある小さな神社です。
先の平成天皇がご誕生した際に伊予(愛媛県)にある大山祇神社から分祀してここに祀られたそうです。名前のとおり『山ノ神』と地元の人は呼んでいますが、勧請された当時は山の作業の安全を祈願してお祭りが行われ、上松営林署(現在の木曽森林管理署)の現場作業員の手で守られて来ました。
現在は境内に隣接する上松電子(株)さんが中心となり、地元木材業者さんや企業などで組織する大山講の皆さんにより祀られています。
写真を撮りそびれてしまいましたが、今年は関係者の皆さんの寄進により鳥居を建立したとのことで真新しいヒノキの立派な鳥居がありました。
五月晴れの下、皆さんで座ってお酒を酌み交わす直会が心地よい風と相まって楽しいひと時を過ごしました。
なお、大山祇神社に祀られている“大山祇大神”は天照大御神の兄神だそうで、“山ノ神様”であると同時に“海の神”でもあるそうです。伊勢神宮の内宮の祭神は天照大御神ですので、ご縁を感じるお祭りでもありました。
夕方からのもう一つのお祭りは宮前区にある諏訪神社境内に祀られている五社神社の祭礼に参列させて頂きました。
この三年間は新型コロナの影響で以前のような形での祭礼は出来なかったのですが、氏子の栄町、宮前、観音区の皆さんがアンケートを取り以前のように賑やかなお祭りに戻したとのことでした。
五社神社の五社の中には“水天宮”が入っており、いつも雨の心配がありましたが、今日は午前に引き続き晴天に恵まれてのお祭りが出来て集まった地区の皆さんも破顔一笑の面持ちでお神酒を頂いていました。
△玉串奉天
△湯立て神楽
△獅子舞の奉納
△神楽の太鼓のバチ捌きはさすがのベテランのコロガシです。