県戦没者追悼式
10月21日、松本市にあるキッセイホールで県戦没者追悼式が挙行され参列しました。終戦から78年が過ぎて先の戦争を経験した事がない世代が約9割を占めるようになってきました。
しかしながら、ウクライナへのロシア侵攻、そして中近東ではイスラエルとハマスとの人質を盾にした闘いが始まりました。また、我が国においても北朝鮮の挑発的なミサイル発射や領土問題で周辺国との緊張が高まるなど平和というものが脅かされる現状です。
以前にも拙ブログで紹介しましたが、私が昔、戦傷病者援護の仕事をしていた折、一緒にお風呂に入った傷痍軍人さんが言った言葉が今でも思い出されます。「大屋くん、誰も戦争になるなんて思っていなかったんだよ。いつの間にか戦争になっていたんだよ。絶対に戦争はしちゃいかん!」、「その結果がこれだよ」と言って今は失った片腕を叩きました。
私は戦争を知りませんが、中国残留孤児となった方やその家族、恩給を後15日の在職期間が有れば貰えた旧軍人さんの訴え、シベリア抑留で亡くなられた方のご遺骨を家族の元に還らさせて頂いたことなど様々な事が思い出されます。
もう後2年で戦後80年という節目を迎えますが、今では当たり前のように私たちは平和な暮らしを享受しています。終戦直前に原爆が落とされ『長崎を最後の被爆地にしなければならない』という事が言われて久しく、我が国が世界にその悲惨さを訴えられる唯一の国である事を忘れてはならないものだと改めて思うとともに、戦争で亡くなられた御霊が安らかならん事をお祈りする厳粛な式典でした。
△式場の様子。式典中は撮影禁止でしたのでこの一枚だけです。