才児地区養豚場建設現場見学会

大屋誠

2024年03月20日 16:25

 15日、当町の西小川才児地区の牧場用地を活用して建設が進められている養豚場建設の現場見学会に参加しました。
 この日の見学会の参加者は約70人を午前、午後の二回に分けて行われました。
△タローファーム小川社長さんの説明の様子


4月中には親豚が入って稼働し始めるという事で、実際に稼働すると“豚熱(旧:豚コレラ)などの防疫上から見られる事が難しくなるので一般の方への見学は貴重なものとなります。
 今回の見学会は、小川社長のご理解とご協力により実現したものですが、役場庁舎で20分程度のレクチャーをして現場に向かいました。入り口の100m前くらいに止めてバスを降り、少し前に降った雪が溶けて舗装が未整備の中のぬかるみの中を歩いての見学会となりました。
 動物の感染につながるウイルスの侵入を防ぐための措置を体験してもらおうと防護服を全員着用して現場に入りました。
△こんな感じです。


 原子力発電所の現場で見た風景ですが、防護服は一回着用すると後は使えません。長靴も覆いますので着るには大変な作業です。またこれから建設予定ですが車両が出入りしますので、その入り口にはタイヤや車両の底部などを中心に消毒洗浄する場所も設けられます。
 まだ建設中なので全体像はお見せするわけには行きませんが、エリアごとに分けて徐々に開場する予定です。
 防護服を着ると誰だか分からなくなります。だから手書きで自分の名前を書くんだと今更ながら思いました。
△農場はバックに駒ヶ岳が見えて非常にロケーションがいい所です。


 豚肉を一週間のうちに何日食べるかなんて事はあまり意識して考えた事ありませんが、考えるとギョウザも、ラーメンのチャーシューもと考えていくと毎日とは言わないでも、結構毎週欠かさずくらいに食べているのに気がつきます。
 しかしながら、豚肉の国内生産率は約50%だそうです。また、豚肉の価格は戦後右肩上がりで下がった事はないと県の関係者に聞いた事があります。才児牧場の歴史では開所した時は牛肉が高く良かったものの、数年後に牛肉価格が暴落して牧場経営が立ち行かなくなった歴史を考えると感慨深いものがあります。
 上松の産業構造だけでなく、県内の畜産業が大きく変わるものと期待が高まっています。


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