6〜7日、上伊那郡飯島町において県町村会政務調査会産業経済部会が行われ出席しました。
この部会は秋からの県・国に対しての要望事項を町村会としてまとめる会議で毎年この頃に行われ、所属する町村長の町村が輪番で開催されています。
△飯島町役場で行われた会議の様子。歓迎の言葉を唐澤飯島町長さんが述べています。
経済産業部会では「地域経済の活性化対策の推進」、“農業・農村対策」など6項目について協議されました。協議された内容については今後事務局で調整してまとめたものを10月の全体会議で決定します。
現地政務調査会のもう一つの目的は、町づくり、村づくりのそれぞれの取り組みの現場の視察で、今回は飯島町内の“株式会社わらむ”さんと“内堀醸造アルプス工場”さんを視察させて頂きました。
株式会社わらむさんは、稲藁を使ったしめ縄や正月用の飾り、ネコつぐらなどを作っています。また、大相撲協会から土俵の俵づくりも手がけているとの事でした。
飯島町は昔から米づくりで知られており、そこから生まれて来る稲わらに着目して起業したそうです。工場に入った瞬間に稲わら特有の気持ち良い匂いに包まれました。
工場内では神社に揚げる大しめ縄もありましたが、手作りで正月用の飾り物を作成していました。
△工場内の様子
△ネコつぐらは持ってみると稲わらで作ったにも関わらず実際凄い重量感がありました。
相撲協会から依頼される土俵俵は「土が付かない」というゲンを担いで『立ちわら』という若いわらが使われるとの事でした。
工場内には御嶽海関の写真が神棚の横に飾られていました。
△御嶽海関
来年は当町において御神木祭が行われるよう準備が進んでいますが、御神木を巻いて化粧する縄やコモが県内で作られれば良いですねと酒井社長さんに話をすると「喜んで作ります」と即答して頂きました。
地元の昔から伝えられて来たものを大事にしている“わらむ”さんの姿が印象に残りました。
二つ目の視察は飯島町内で『酢』を作っている内堀醸造(株)アルプス工場さんを訪問しました。内堀醸造さんの本社は、木曽川の下流に位置する岐阜県八百津町で、先代の社長さんが新工場の適地を探していたところ、現在の場所が大変気に入り工場が建設されたと、他町村からみれば何とも羨ましい限りの話です。
また、若い人を積極的に採用しているとの事で、工場内で挨拶をしてくれた皆さん笑顔が素敵な方でした。温かい職場風土が感じられる視察はあっという間でした。
△内堀醸造さんの製品です。
この日の現地調査を企画してくれた飯島町さん、県町村会事務局職員、わらむの酒井さん、笑顔が素敵だった内堀醸造の皆さんに感謝でした。
最後に、役場に貼られていたポスターを紹介します。私たちを始めに迎えてくれた畳一畳くらいある大きなネコの写真にも感謝です。
△これです。遊び心のある役場でした。