実りの秋祭り その1(吉野熊野神社)

大屋誠

2024年10月05日 10:05

 心配された台風災害の影響も当町ではほとんどなく、秋の実りを祝う秋祭りのシーズンがやって来ました。
 一方では、能登半島においては豪雨により復興が進みつつあった地域で再度大きな被害が起き、13人の方が亡くなり、その他にも行方不明の方がいます。正月に起きた大震災に続き、数十年に一回の豪雨災害に見舞われた皆さんにお慰めする言葉が見つかりません。
 解決してくれるのは『時間』だけなのかと虚しさも感じますが、記憶はやがて薄れて行くかもしれませんが、災害を忘れず私たちにできることがあるのか今一度考え、声を挙げて支援する事が求められていると思います。
 そのような中、例年の如く吉野熊野神社の例祭が地元の皆さんが参列してできた事は有難い事だと身に染みて思います。
 吉野地区は国の砂防直轄事業が行われている滑川のすぐ近くにあり、災害についても関心が高い地域であり、昔から町の中でも特に農業が盛んな地域です。
 その様な地域柄からお祭りを大事にしています。
△神事




 古い御社であり、熊野神社の御祭神は国造りの神話のある“イザナギ”、“イザナミ”命の両神であり、伊勢神宮に祀られる天照大御神の父母と云われています。
 拝殿には今から173年前の嘉永4年と記載のある額が飾られていました。
△天の岩戸伝説の様子を描いた額。木版に描かれた色彩は時を感じさせますが、古の吉野の人々の文化の高さを見る思いがします。


 吉野の里の皆さんのご健康、ご活躍と地区のご隆昌を願う厳粛なお祭りとなりました。

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