地域の課題を共に考える(その一 長野気象台)
19日は先週までの連日の大会等の出張続きで今週の空いたスケジュールに来客の予定を組み込んだため1日に4組のお客様をお迎えする事となりました。
昨今は国や県の関係機関の皆さんが地域課題や現状について積極的に意見交換する場を設けていただいています。
この日は長野地方気象台、北陸信越運輸局長野支局の皆さんに来訪していただきましたので、その様子を二回に分けてお伝えしたいと思います。
始めに長野気象台からご紹介します。
この日は池田明央台長さん始め4人の職員の皆さんにご訪問いただきました。気象台というと以前はテレビの夕方頃の気象予報などがメインで割と住民の皆さんには直接知る機会が少なかった地味な印象(失礼します)の国の機関ですが、最近の頻発化、激甚化する自然災害において緊急時における放送による呼びかけなど、その内容もここ数年で大きく変わって来ています。
気象台の訪問は2〜3年に一回のペースでですが、こうした訪問を通じて、気象台の業務の内容について理解を深め市町村長の意見や要望、現状を知っていただく貴重な機会となっています。
△池田台長さんと一緒に
線状降水帯による豪雨災害は全国各地で頻発しており、住民の皆さんが関心の高いものですが、その予報について“地域防災支援の取組み”として出来る限り早く情報を提供出来るように取り組んでいるとの事です。
早い予報は早めの避難への対応に繋がり、特に人的な被害を防ぐ大きな効果があります。今年5月からは従来よりも30分早めた線状降水帯の発生の予測、また予測エリアも従前の例えば“関東甲信越地方に・・』という表現から『長野県』というものに改めたとの事です。
町の状況を理解していただくために、私から町内には北から南に木曽川が貫流しており、上部にダムがあるため、王滝村や木祖村など上流域での降雨量も頭に入れて避難を呼びかけなければならない。町の管轄する区域の気象情報だけでは難しいので、差し迫ったそうした気象状況が予測できれば情報を早めに頂きたいと要望しました。
加えて予報の発表が半日前となれば避難にも明るいうちに出来るので是非ともお願いしたいと要望しました。
気象台から津波に関するもので、発生時に遊泳している人に避難を呼びかける“津波フラッグ”の紹介もありました。
△この赤と白を十時に四分割したものです。横が台長さんです。
2011年の東北大震災を契機に聴覚障害者や海で遊泳して聞きづらいケースを想定して作成したとの事ですが、台長さんいわく認知度が上がっていないのでアピールするという事で紹介しているとのことでした。
海無しの木曽ですが、海は夏の海水浴大好き信州人ですので是非とも知って欲しいという事でした。機会を設けて子どもたちに知っていただくようにしますとお伝えしました。
気象台の皆さんは365日、24時間、豪雨、地震に対応していただいています。今後とも宜しくお願いします。