ドローンを活用した連携・協力に関する協定締結

大屋誠

2024年12月27日 16:06

 11月29日、木曽6町村及び木曽広域連合と(株)Dshi ft(関電グループ 大阪市)、(株)F o r N ature(王滝村ドローンスクール経営 名古屋市)との間で災害発生時、要請に応じた迅速な支援、平常時のドローン活用に関する連携・協力、ドローンの安全で効果的な利活用を図るために協定が締結されました。
△締結式の様子


 協定締結までの経過は王滝村が先んじてドローンによる配送実証実験を行っており、それを木曽地域に拡充した協定になります。
 王滝村の実験では実際に孤立した滝越地区と村中心部との間で運ぶためには中継地点を挟まないとならないなどの課題が出たとの事でした。
 木曽地域のような山あいの場所に集落が点在する所は大型ヘリが離発着出来る場所が限られる事からドローンは有効なツールとなります。
 しかしながら、実際の運用となると法的な規制もあり、それをクリアしなければなりません。例えば孤立した集落に燃料を届けようとすると規制をクリアしなければならないそうです。運搬時のトラブルで途中に事故が起こった場合などのリスクに対応するためだそうです。
 事前のルート開設が必要となり周辺の状況も含め検討しておく事が求められるそうです。上松でも現在孤立しそうな事が予想される2ルートを想定して検討が進められています。
 会場となった木曽文化公園の広場から3台のドローンがデモ飛行をしましたが、上昇するスピードや一定の場所に留まるホバリングは見ているだけもその機動性に驚かされます。
△各種ドローン3mくらいから1mに満たないものがあります。




△あっという間に上昇します




 中国や韓国ではドローンに関する規制は日本と比べると強く無いとの事で、災害時には出来る限り規制を外してもらう方向で現在話し合っているそうです。
 将来人は運ぶことが出来るかお尋ねした所、法的な規制があり今は出来ないが物理的には可能との事でした。今は70kg程度に引き上げることを目指しているとお聞きしました。
△写真は約30kgの木材を引き上げているドローン


 平和的な利用が進められている我が国のドローンは世界に誇るべきものと改めて思いました。
 1月には上松町においてもでも飛行を予定していますので関心ある方はお問い合わせください。