車窓より見る風景
長野市に出張で行く途中、ふと車窓から山が見えた。
△窓越しなので鮮明には写って無いかもしれませんが。
松食い虫に侵された赤松が枝と幹のみを残して立ち枯れていた。松食い虫の被害は以前から問題視されており、被害木を切り倒し焼却するという方法や薬剤により、病原となる線虫(マツノザイセンチュウ)を介在するマツノマダラカミキリを駆除する事を中心とした対策がされてきた。
しかしながら、荒れてしまった光景を見るとそれよりもずっと早く原因となるカミキリムシが増えたということだろうと思う。
ついこの間までは松茸の産地として知られたところも被害に遭っており、先祖から受け継いできた財産が消えてしまうと同時に景観も損なってしまっている。
何故、最近このような被害が急増したのかというと、地球温暖化が影響しているという研究発表を聞いたことがある。マツノマダラカミキリは一定以上の標高以上での生息は難しいとの事で、それは標高ではなく気温との関係だとのことでした。
何れにしても一度失った自然を元の姿に戻すということの難しさを実感させてくれる風景でした。
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