新しい生活って
最近、マスコミで大きく取り上げられるようになった言葉に「新しい生活様式」、「新しい働き方」というものがあります。コロナ感染防止を第一にする為にはそうした取り組みが必要だと頭では理解しているつもりでも、いろいろな事情があってこれが実際には難しい。
と同時に、「何で人の暮らしに口を挟むの?」とか「じゃ、これからずっとそうしたことやらなきゃならない?いつ迄?」と私のように思う方もいるのではないでしょうか。
働き方はともかく、現実として築き上げて来た生活様式を変えることは至難の事と思いますし、家族団らんの様子で頭に浮かび、描かれるのはそうした情景であるのかもしれません。
例えば、昭和の名残りを感じさせる長寿テレビ番組に“サザエさん”がありますが、現実的には家族構成やちゃぶ台をはさんだ食事風景、カツオ君が友だちと一緒に普段着でグローブとバット持って遊びに行くというような事も見かけなくなっています。
もう、既に古典作品ともいえるものですが、あの作品の中に日本人の行動スタイルの離れられない原点がある様な気がします。
コロナ禍の中で仕事をする一つの形態として、在宅勤務やテレワークという言葉を耳にする様になりました。実際に取り組んだ会社では管理上の問題や従業員からは「はかどらない」、「疲れる」という様な声もあり、社内での何気ない会話の重要性が報道されてました。
人間って大いなる無駄と他人との他愛のない会話の中で泳いでいるお魚さんかもしれません。
冒頭の「新しい生活様式」や「新しい働き方」には頭の理解を超えた温かく血の通った人間らしいものがこれから求められるのかもしれません。
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