正体見たり枯れ尾花

大屋誠

2020年06月19日 06:40

 そろそろ梅雨も開けて欲しいと思うのは早急でしょうが、今年の梅雨は梅雨らしいと言えば梅雨らしく周期的に雨が降っています。
 さて、今年の夏は海開きをしない海水浴場もあるようです。楽しみにしていた子供たちには夏休みが短縮されることに加え、さぞかし残念な気持ちになるのではと察します。
 そんな夏の風物詩に幽霊や魑魅魍魎がばっこする怪談話が出て来ます。今日のタイトル名は『幽霊の正体見たり枯れ尾花』に因んだものですが、なぜ夏になるとお化けや怪談物が多くなるか不思議です。
 どうもこれは自分の意思でコントロール出来ない自律神経に関わっているということを聞きました。“怖いもの見たさ“という言葉がある様に人間は本来怖い物や分からない事に興味を示すようです。
 怖いものを見ると自律神経の副交感神経の働きにより、血圧が下降し、心拍数も減少するそうです。いわゆるリラックスした状態になるそうです。
 本当?と思いたくなりますが、怪談物を見た後に緊張から解き放たれることでそうした落ち着いた状態になるのかもしれません。
 そんな事を昔の人は知らず知らずのうちに経験としてそんな文化を創って来たのではないでしょうか?
 世の中には科学で分からない事がまだまだ多く、そんな世界だから生きていけるのではないかと思います。まさに幽霊の正体を見たいのですが、分かってしまうとつまらないものになってしまう気がします。
 昨日報道されていた東北地方をの空を漂った謎の気球体もその一つかもしれません。

△気球の写真(フリー写真より)



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