たまにはお出かけ

大屋誠

2021年12月13日 12:08

 前日の土曜日にDIYでお風呂の目すき板を息子と一緒に作り、日曜日には特に予定も入っていなかったので、木祖村から上高地に向かうルートで旧奈川村(松本市奈川)に出かけました。
 奈川には女工哀史で知られる「野麦峠」もあり、木曽から近くでもめったに行くことがない場所です。
 木祖村の境峠付近は今年8月の災害の爪痕が残っており、道路の半分が損壊している箇所をすり抜けながら上松からは1時間ほどのドライブです。
 県企業局に勤務の際は、ここの分譲地開発の担当者だった事もあり何回も訪れています。有名なのは「とうじそば」で、小さなおたまの様なザルに蕎麦を入れて食べるのですが、毎回行っても飽きない味です。子どもたちなどにも湯がく作業をして食べる温かい蕎麦はなんとも楽しく、この季節ならではのものです。
 以前、美味しいパン屋さんがあったのを思い出し、お店の人に聞くと今はやっていないとの事でした。「製材所のパン屋」があるよと子どもが携帯情報で教えてくれました。でも「製材所のパン屋」ってどういう事?
 と思って現地に案内されるがまま行くと確かにありました。駐車場のスペースを示す場所も無く木材が積んであり、確かに製材所だと思いながら看板に導かれ入っていくと4畳半くらいのスペースのこじんまりとした店に品数も多くパンが並んでいました。
 この様な所に買いに来る人なんて私たちくらいと思っていましたが、先客がいました。帰り際に大阪ナンバーの方がは入れ替わるように入って行きました。
 金土日の3日間の営業で父が経営していた製材所の場所を借りて姉妹で今年8月からやりだしたとの事でした。それにしても「製材所のパン屋」とはなかなかのアイディアウーマンとみました。
 「サル払いの花火あげてたらパン焦がしちゃったので持ってて」とざっくばらんな明るい性格が店の雰囲気を醸しだしていました。
 異種の取り合わせは時としてインパクトのあるものを生み出すようです。
 なお、パンを焼く燃料は製材所に残った木材だそうで、持続可能な地域づくりを実践しているお店でした。
△店の看板



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