身近な安全・安心
昨年秋頃から首都圏や関西地方などの都市部で物騒な強盗事件が発生しています。東京狛江市では遂に高齢の女性が亡くなるという痛たましい事件にまでエスカレートしました。
亡くなられた方のご無念とご遺族の皆さんの深いお悲しみを思うとお慰めの言葉が見つかりません。ただただご冥福と犯人全員が一刻も早く逮捕される事を祈るのみです。
強盗とは犯罪として昔よりあったもので江戸時代は火付盗賊改方、小説やテレビで有名な鬼平犯科帳の長谷川平蔵が有名ですが、犯罪者は極刑に処せられたようです。
先日、昔買った本を読み返していたら昔の我が国の治安についてのくだりがありました。昔の一般家庭には鍵というものは存在せず、木戸で木をつっかえ棒にしていたようです。鍵は商家の蔵とかで使われたのと、後は神社の御神体を入れた本殿で『海老錠』という物が使われていたくらいとか。
△これが海老錠。飛鳥時代からあったようです。
盗人は武家の家が一番入りやすかったそうです。奥の広間の手文庫など非常に分かりやすいところに小判があり、更には例え盗まれても武士のメンツで届けない事が多かったそうです。
古今東西悪の種は尽きないようですが、今回の手口はICTなどの情報技術を駆使したものとなって来て顔も知らない仲間が集められ、犯罪に及ぶという今までに無い形の犯罪に背筋が凍る思いです。
個人情報が盗まれ、さらに財産、命まで奪う犯罪の一刻も早い解決を願うばかりです。
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