2023年03月09日

進むリニア新幹線名古屋駅工事

 8日、木曽地域交通網対策協議会としてJR東海への要望に合わせてリニア新幹線の名古屋駅計画と現状をお聞きする機会を頂きました。
 リニア新幹線は『超電気浮上式』という物で車輌本体を浮き上がらせて磁石の原理で時速505キロメートルという高速走行を実現し、品川から名古屋間を40分、同じく大阪間を67分で結ぶ計画で進んでいるとの事です。
 東京と関西の285.6kmを7兆円という経費をかけて結ぶ国家プロジェクトで、旧くなってきた東海道新幹線を補完するとともに、予想されている東南海トラフによる地震が起きた際の人の流れや物流を確保する目的で現在進んでいるとの基本的な事などをお聞きしました。
△JR職員の説明の様子
進むリニア新幹線名古屋駅工事


 リニアの計画は1990年2月に国から地質調査するように始まったそうで、既に33年が経過しています。走行区間のほとんどがトンネル区間で長野県内52.9kmのうち48.5kmがトンネルだそうです。
 現在工事が進んでいる名古屋駅は在来線と新幹線が南北に並行して14線が走っていますが、それに対してリニアは東西に走り直交する形で駅ができるそうです。狭い空間での工事や高さが制限されるために市の中心部である現在の駅の下で掘削する事は大変な工事であることが分かりました。
 また地層も説明者が曰く『ミルフィーユ』の様な幾層もの軟弱な地盤があるとの事でした。JRセントラルタワーズから望む景色は下から見るのとでは違って工事の進捗がよく分かるものでした。
△上から見た風景。新幹線もジオラマの様に可愛く見えました。
進むリニア新幹線名古屋駅工事


 新駅は全体で900mで、内450mが実際のホーム部分になるそうです。土地の取得は西側は全て終わり、東側も約90%が終了しているそうです。
 完成は東京ー名古屋間が2027年を目標にしていましたが、一部に未調整区間もあり見通しが難しいとの事でした。
 その後、JR東海太閤ビルに場所を移して『通勤通学の利便性の向上』、『乗継時間の待ち時間の解消』、『利用者の利便性向上』、『観光誘致、復興支援』について要望活動を実施いたしました。
 また、協議会には塩尻市も参加しており、百瀬市長さんからも運行について要望されました。
△要望書提出
進むリニア新幹線名古屋駅工事


 私からは昨年11月の町制100周年式典当日に合わせてJRが実施した“さわやかウオーキング”において臨時列車や臨時停車して頂き賑わいを出して頂いた事に御礼を申し上げるとともに、現在、駅ホームの2,3番線に草が生え枯れ草が生い茂っているので、観光客など駅利用者をお迎えする「町の顔」として整備して欲しいと要望しました。

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Posted by 大屋誠 at 15:03│Comments(0)上松町
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