2022年04月30日

GW祭典(その2 若宮神社例祭)

 30日早朝、町に春を告げる若宮神社例祭の神遷の儀があり参列させていただきました。
 西小川の北野地区の山上に若宮神社はあります。毎年でしたら、ここで町無形文化財である獅子神楽「葛の葉」が奉納されるのですが、今年は見送ったということです。
 「葛の葉」は安倍晴明の物語を題材にしたものですが、獅子(実は人に化けた“狐”)が子ども(晴明)との別れを嘆き悲しむ様子を演目にしたものです。
 狐が獅子とは少しややこしく感じるかもしれませんが、見ていくうちに惹かれると思います。人に化けていた狐が本性を徐々に現して行くのも必見です。
 この見所は障子に子どもに別れを告げる文を残すのですが、狐=畜生故に普通の文字が書けず獅子が口に咥えて書いていきます。この獅子舞は下伊那地方に残っていると聞いた事がありますが、それは手で書くとのことで、口に咥え「普通」、「裏文字」「横文字」、「逆さ文字」などで去り状を書くもので獅子の小さな見えるところで書くのは相当に修練を積まなければ出来ません。
 以前伝えていた方が亡くなって、継ぐ方が一人となってしまったことから、是非とももう一人欲しいと思っていたところ、一人の若者が手を上げてくれたと長老の方はとても喜んでいました。
 そんな話をお聞きしながら、町の貴重な伝統が失われずに伝わった事にホッとして美味しい御神酒を頂きました。
△神遷の様子です。






 小川里若連の獅子舞は一番古い形を残していると言われています。
 
  
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Posted by 大屋誠 at 17:00Comments(0)上松町

2022年04月30日

GW祭典(その1 メーデー)

 29日午前、ひのきの里総合文化センターにおいて第93回木曽地区メーデーが行われ、地元町長としてお招きいただき出席いたしました。
 昨年は新型コロナの影響でメーデーが出来なかったということで二年ぶりの開催となりました。こうして皆さんが集まっての集会が出来る事が徐々に普通の生活に戻って行くことになるんでしょう。
 メーデーは労働者の皆さんの祭典と言われますが、そういえば最近あまり「労働者」という言葉自体があまり聞かなくなった気がします。働く者としての環境が年金支給繰下げ、定年延長、再任用など雇用も大きく変化し長いスパンで将来設計を考えていく必要があります。
 また、新型コロナの影響で自宅待機,リモート出社など働き方そのものも大きく変容しました。
 今日からGWが始まり、様々なイベントや祭りが予定されています。少しずつ紹介できればと思っています。
△田中実行委員長の挨拶


 観光地では多くの方に来て頂くことに期待を寄せていますが、感染対策をしっかりしながら楽しんでください。  
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Posted by 大屋誠 at 16:27Comments(0)上松町

2022年04月29日

アカヤシオ咲く赤沢自然休養林





 今日からGWが始まりました。森林浴発祥の地であり、森林セラピー基地にも認定されている赤沢自然休養林も今日からオープンです。
 例年だったら開園式や森林鉄道の出発式が行われる日ですが、新型コロナの影響で公式行事は中止となりました。
 開園前に園地内の様子を見に来ましたが、例年よりも早いとNPOの方も言っておりましたが“アカヤシオ”の花が満開でした。GW中は散らないで欲しいのですが。渓流沿いに咲く淡いピンクの綺麗な花は疲れた心身を癒してくれます。
 町花である“オオヤマレンゲ”はまだこんな感じであと一ヶ月と少しで白い花を咲かせてくれるものと思います。
△まだ芽しか出ていない“オオヤマレンゲ”


 新型コロナなどウイルス性の感染症には免疫力を高める必要があると感染症や医師など専門家は云いますが、ここ赤沢自然休養林は、森林セラピー協会の実証実験でその効果が証明されています。
 2泊3日で過ごした被験者はその後一ヶ月以上もNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化して免疫力が高まったということです。
 まだ一回も来られてない方は、是非とも林間の自然のシャワーを浴びに一度お越しください。また何度か来ていただいている方もコロナで疲れた身体を癒しにお越しください。
△ヤマザクラが遅い春を告げています。



   
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Posted by 大屋誠 at 08:46Comments(0)上松町

2022年04月26日

安全なインフラ整備に向けて

 25日、国土交通省中部整備局堀田(ほりた)治局長さんが上松町役場を来訪され、木曽南部直轄砂防推進協議会、ネットワーク議員連盟から要望書を提出し意見交換を行いました。
△貴舟会長(大桑村長)の挨拶


△堀田局長さんの挨拶、今日は長野県庁から王滝村の御嶽山噴火慰霊碑を回っての強行軍との事でした。隣は加藤多治見砂防国道事務所長さんです。


 堀田中部整備局長さんに要望書を貴舟会長から提出しました。当町関係では滑川遊砂工、大沢第一砂防堰堤、板橋沢第一砂防堰堤、滑川下流床固工群の事業推進を要望しました。
 木曽駒ヶ岳の山体や山麓の地盤が脆くなっていることから、早急の対応が必要となっています。滑川第一砂防堰堤は昭和55年に着手し、足掛け九年の平成元年に完成しました。
 当時、東洋一の砂防ダムと云われた規模で、木曽駒ヶ岳に崩落が仮にあっても、埋まるまでは50年は大丈夫と云われたダムはその完成後数ヶ月後に埋まってしまうという大崩落を起こしました。
 今考えてみれば砂防ダムが無かったら下流の東里や吉野地区、更には交差するJR、国道19号などどんな被害が出ていたか想像に難くありません。
 ダムはその後も下流域の安全•安心を33年支えてくれており、最近言われている『事前防災』のモデルとしても紹介されています。ここ数年はダムに溜まった土砂を毎年5〜6万m3ほど排除して出来る限りダムで止める対策を講じています。
△要望書を提出する貴舟会長さんとネット議連の皆さんです。




 国土交通省の皆さんも新型コロナの影響で現地視察や意見交換が大きく制限されていましたが、少しずつ緩和されて来たようです。


 

   
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Posted by 大屋誠 at 09:38Comments(0)上松町

2022年04月24日

赤沢安全祈願

 今日24日、29日からオープンする赤沢自然休養林の安全を祈願して赤沢へ行く途中にある姫宮神社、園地内にある皇大神宮、慰霊碑の3箇所で安全祈願祭、慰霊祭が観光協会主催で執り行われました。
 姫宮神社は京都から兄の皇子を頼り平家に追われて落ち延びてきた姫宮がこの地の姫淵に身を投げて亡くなったのを哀れんだ里人により建てられと言われています。
 姫宮はこの近くの里の高倉地区にあったものを昔の営林署職員が山林作業の安全を祈願するため現在の地に移して来たとも伝えられています。
 高倉天皇の御代と言われていますから、今、NHKで放映されている『鎌倉殿の13人』の源頼朝の旗揚げより少し前の時代だと思いますが、遺された伝説、そして今なお残る「高倉」という地名には歴史ロマンを感じます。
△姫宮神事の様子です。横を流れる川の音と小鳥の鳴き声しか聞こえない中での神事は神秘的です。
 関係者の羽毛田観光協会長さん、青木木曽森林管理署長さんが玉櫛奉奠した様子です。






 次に赤沢自然休養林園地内にある皇大神宮での安全祈願祭です。去来荘の上にありますが、ウオーキングコースから少しだけ離れているので知らない方が多いのではないでしょうか。
△このように祀られています。


 祠の横の寄付者名簿に「大屋組一同」と記されていました。
△祠横の寄付者額


 私の父も営林署で働いていましたので寄付したのかと思いつつ、そこに記された金額は拾円とか拾伍円とかでした。「今の価値ではいくら?」などと話していると、徳原宮司さんから「昔は建立の労力で奉仕した方もいたから」との話、何でも貨幣価値に換算してしまう事に少し反省でした。
 その横に鉄骨で組み上げられた櫓(やぐら)が樹間にありました。何でも天皇陛下が赤沢に来られた時に見張り用として建てられたものとのことです。きっと上松検定というものが有れば上級問題の素材になること間違いなしだと思います。
△鉄骨製の櫓(全然錆びていませんのが驚き)


△祈願祭の様子です。




 最後は慰霊碑での慰霊祭です。山林作業で亡くなった方たちの霊を慰めるものです。
△慰霊祭


 途中に水芭蕉の花が咲いていました。また渓流にはアカヤシオが小さなピンク花を咲かせていました。GWの初めが見頃だと思います。
△水芭蕉の白い花が咲いていました。




  
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Posted by 大屋誠 at 17:10Comments(0)上松町

2022年04月24日

笑顔届く

 19日、当町の出身で現在は下伊那郡松川町にお住まいのNさんが、『御嶽海関』の文字を笑ったように作る“笑い文字”を贈りたいとのことで訪問されました。
 関取のお母さんのマルガリータさんに仕事前の忙しい時間にも関わらずお越し頂き贈呈して頂きました。
△プレゼントされた額入り色紙です。


 ちょうど前日に放映された民放の番組『踊る◯◯◯御殿』という番組で関取と一緒に出演し、明るい笑顔で話していた仲の良い母子です。関取の人気の秘密はマルガリータさんによるものも大きいですね。
△笑い文字はこんな感じです。


 贈呈された色紙の御嶽海の文字を見てマルガリータさんも『可愛い』と喜んでいました。
△懇談する様子です。


 御嶽海の笑い文字は中級師範のA先生が描いたそうです。Nさん自身は初級講師との事で、まだまだ師範には及ばないと謙遜されていました。公民館でも講座が開ければ協力していきたいとの事でした。
 最近、笑顔を忘れてしまっている御時世ですが、こうした文字を見るだけでも何かホッとします。
 
 追記)
 マルガリータさんに『番組出演など人気で大変ですね』と話したところ、全てが相撲協会からの依頼だそうです。
 民放から相撲協会に話が来てそれから部屋、本人そしてお母さんのマルガリータさんの順に来たそうです。個人にオファーが来ることは無く、“御嶽海関の母”という呼び方の出演は協会の許可がいるとのことをお聞きしました。
 いや〜人気があるだけにお聞きすると大変な気苦労もされているものと思いました。  
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Posted by 大屋誠 at 12:29Comments(0)御嶽海

2022年04月20日

医療従事者の皆様に感謝

 19日、木曽病院を訪れ一昨年からの新型コロナ感染症に対して地域医療を支えていただき、ワクチン接種や治療に当たって頂いた木曽病院に感謝の気持ちで木製ボールペンを贈りました。
 このボールペンは、当町の地域おこし協力隊員が作成したもので、世界に一つのものです。
 新型コロナで医療の最前線で闘ってきた皆さんに何か感謝の気持ちを形にして贈りたいという声があり何が良いかと思いをめぐらし普段から使っていただけるものでということで贈らさせていただきました。
△贈ったボールペンです。


 対応していただいた浜野院長さんは自身で上松町のワクチン接種会場に赴き対応して頂きました。
△ボールペンをを受け取る浜野院長さんです。


 贈らさせていただいたボールペンは30個でしたが、とても喜んでいただきました。
 今後、町内の二つの診療所の先生方にも贈らさせて頂きます。未知の感染症と闘っていただいている医療従事者の皆様に本当に感謝です。
 町内では昨日も、今日も一人の方が感染確認されましたが、町内での感染拡大に繋がるケースではありません。情報を管理する中でプライバシーもあり、全ての事お伝えできませんが浜野院長さんも言っておりましたが、落ち着いた状況が続いています。
 国もGW中の移動については制限をしないとの事と今日のニュースでやっていましたが、早く気にもしない、マスクもしない事が早く来れば良いですね。
  
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Posted by 大屋誠 at 19:09Comments(0)上松町

2022年04月19日

小水力発電所起工

 15日、(株)KANSOテクノスさんが計画して進めてている小水力発電“上松駒ヶ岳発電所”起工式が木曽駒ヶ岳の麓で行われました。
 当日は少しどんよりとした曇り空でしたが、前日には小水力発電に相応しい適当なお湿りもあり、起工式がKANSOテクノス大石富彦社長他、地権者の大井野共有地管理組合、農業施設を利用している東里2区徳原地区、工事関係者などが参列されての式となりました。
 小水力発電は自然再生可能エネルギーとして、地産地消電力発電として大きな期待が寄せられています。我が国では2050年に温室効果ガスの排出と吸収する森林整備などによる吸収をゼロにするニュートラルカーボンを実現する目標を立っています。
 その中で化石燃料に頼らない代替エネルギーへの転換に取り組んでおり、小水力は太陽光、風力など自然界にあるエネルギーとして期待されています。
 今回の計画は滑川右岸で農業用施設として使っていた水を利用しています。同じく滑川左岸側では県営中山間地域総合整備事業で小水力発電所が進んでいます。
 小水力発電は我が国の急峻な地形に豊富な水があり、その落差を利用すればまさに理にかなったものと言えます。しかしながら、水利権の問題やコストなどの問題があってスムーズには進まないのも現実だそうです。
 今回、発電所建設に当たっての共有地の地主の皆さん、農業用水として使っている地区の皆さんのご理解とご協力によってここまで来ました。
 来年秋頃の完成に向けて工事が始まりますが、今から竣工が楽しみです。
△式場入口


△大石社長自ら事業の説明を受けました。最大出力は199kw、年間可能発生電力量1,568MWhだそうです。


△式の様子です。





  
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Posted by 大屋誠 at 12:01Comments(0)上松町

2022年04月12日

食生活改善推進協議会総会

 11日、長野県食生活改善推進協議会上松分会総会が町公民館で開催されました。この総会も新型コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。
△挨拶する三並会長さんです。


 昨年度、保育園の草団子づくりや中学校の総合学習“ひのきの時間”を使った調理支援、男性料理教室、“森の寺子屋”の調理支援など盛りだくさんの活動をする予定でしたが全て中止となってしまったとのことでした。
 『食』は生活の基本です。感染症などを防ぐためには免疫力を高めるためにも食生活をしっかりと見つめ直すことが必要です。
 新たな会員の4人を迎え、上松分会の活動が今年こそ計画した内容で進むことが出来ればと願う和やかな総会でした。
 
 昨日、投稿中にインターネットが使えないエリアに入ってしまい投稿が中途で切れてしまいましたのでお詫び申し上げます。こういう事は来客があったりして途中で書き込みが中断してしまいそのまま忘れてしまい、後で気が付いて慌てて書き込む事があります。時間に余裕のある時など気をつけて投稿していきたいと思いますが、もし変だなと思いましたら事情等お察しいただければと思います。
  
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Posted by 大屋誠 at 15:57Comments(0)上松町

2022年04月11日

一気に満開

 先日、サクラはまだという事をお伝えしましたが昨日の『暑い』と、つい口から出てしまうようなお天気があって役場庁舎駐車場横の桜の木が一気に満開となりました。
△こんな感じです。


 新庁舎になってから二年目を迎えます。そして南に目をやると山のあちこちに“コブシ”の白い花が咲き出しました。
△ちょっと見にくいかもしれませんが、山の中腹に白い花が咲いています。


 春まだ遠い木曽路と思ってましたが、これから新芽が芽吹く時期になり、若葉が映える瑞々しい緑が私たちの目を癒やしてくれます。
 早く新型コロナが収束して多くの皆さんに訪れて頂きたいものです。  
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Posted by 大屋誠 at 10:42Comments(0)プライベート