2022年05月31日

全国防災協会定時総会

 上京して二日目となり、今日は『公益社団法人 全国防災協会通常総会』が行われ出席しました。
 防災協会長は昨日の行われた全国治水期成同盟会の会長と同じ脇雅史会長が務めています。
△脇雅史会長の挨拶


 会長挨拶の中で、災害復旧のため被災地の自治体支援をしっかり行なって行く、出水期を迎えるに当たって不安な部分もあるが被災した時の査定など協会の務めを果たして行きたいと挨拶されました。
 協会事業の主な事業として被災地への災害査定の技術的支援などを通じて早期の復旧を目指すことや一定の被害が起きた場合に基金を活用して無償で支援を行なってきています。
 次に国土交通省の朝堀防災課長から「三年連続、或いは二年続けて被災したという事例も聞いており、そうした所への検討が求められている」と挨拶がありました。
 昨年は災害は少なかったとの事ですが、木曽地域はご承知のとおり大きな爪痕を残しました。一刻も早い復旧をしなければなりませんが、土地所有者との調整が必要です。
 個人ならば話は早いのですが、共有地となると全員の方の同意を取るのは大変な作業です。昔は皆んなで分け合って使っていたという『入会地』も町の中には多く残っており、町内に住んでいれば話しも早いですが、町から離れてしまっているケースや二代、三代前に遡るケースもあります。当然権利者が多くなります。
 国幹部の方に、どうにかこうした自然災害を防ぐ、或いは復旧を急がなければならないケースにおいて進める事ができる法整備をお願いしました。

   
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Posted by 大屋誠 at 17:30Comments(0)

2022年05月31日

河川の安全・安心を願って(全国治水期成同盟会総会)

 30日上京して全国治水期成同盟会連合会通常総会に出席しました。全国から62人の市町村長に関係団体と合わせて約200名が集まっての総会でした。
 木曽からは私も含めて6人の首長全員が出席しました。これも昨年の8月豪雨などにより河川の氾濫で大きな被害が起こったことに危機感を感じたものにある思います。
△脇雅史会長の挨拶


 こうした総会でゆかりのある首長さんとも行きあうことがありますが、すぐ後ろの席に伊勢市の鈴木健一市長さんがおり、親しく声をかけていただきました。3年ほど前に伊勢神宮を訪問した際に伊勢市を訪問して以来でしたが、覚えていただいて恐縮です。
 上松とは20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮でご縁があります。また、大相撲の志摩の海関の出身地でもあり御嶽海関との話で盛り上がった覚えがあります。
△井上智夫国土交通省水管理・国土保全局長さんの祝辞の様子です。


 『全国的には昨年は河川災害は少なくなったが、これも国土強靱化3カ年での事前防災の対策効果があった。流域治水の考えの下、国、自治体が共同作業でやっていかねばならない。下流域から整備が進んでいるが、上流部での対策が必要であり町づくりとともに考えていく必要がある。』と述べられていました。
 名刺交換の折に井上局長さんは昨年赤羽大臣に随行して木曽に視察に来たとのことで「御嶽海関の出身地ですよね」と気さくにお話しさせて頂きました。
 こんな時に御嶽海関が話題になるとグッと距離感が近くなった気がします。
 河川については木曽では整備計画が調整中でスタートラインにも立っていません。早急の計画策定により安全・安心を流域住民の皆さんに届けたい気持ちで一杯ですが、最近の想像を絶する豪雨は事前の避難が一人の犠牲者を出す事が無いことに繋がる重要な鍵です。
 もうすぐ河川の出水につながる梅雨前線が活発化する季節を迎えます。今一度、ハザードマップをご確認ください。上松の河川の守護神ともいうべき『カワズ岩』も木曽川を今年も見つめています。




  
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Posted by 大屋誠 at 09:54Comments(0)上松町

2022年05月29日

スポーツ通じて明るく元気で(ゆうゆう総会)

 29日、木曽ひのきっ子ゆうゆうクラブの総会が行われました。ゆうゆうクラブは今では珍しいものではありませんが、総合型地域スポーツクラブとして県内でもトップランナーとして発足したクラブです。
 今では様々なスポーツや健康づくりの講座、更には御嶽海関の応援などを通じて町を元気にしてくれています。
 地区での健康づくり講座、B&Gプールを使った水泳教室などカリキュラムも豊富な活動を通じ、今一番求められている健康づくり、体力づくり、そして仲間とのふれあいづくりによる心の健康づくりに寄与しています。
 今年は町制100周年を記念して駅伝大会への取り組みも検討されています。タスキを渡す事が出来ることの楽しさ、大事さを繋げるイベントになればいいですよね。
 身体を動かす事、お日様を浴びる事などは健康づくり、そして今一番求められている免疫力を手にするチャンスかもしれません。
△総会の様子


 私の挨拶の中で、「この百周年の意味は単に振り返ることでなく、ちょうど百年前に起きていたスペイン風邪により4000万人、5000万人、そして1億人の方が亡くなったと推計されるパンデミック、そして第一次世界大戦がこれにより収束したという説もある事などを思うと、私たちは今はまさに歴史を繰り返す中にいるのかとも思われ、お笑いを提供してくれていた人たちの例を見れば、私たちは知らず知らずのうちに、もしかしたら多くの人が下を向いているかもしれない。しかし先人が歩んで来た道を思えば、まず前を向き、そして悲しい涙もこらえながら坂本九さんの“上を向いて歩こう”のような百周年行事にして行きたい」と挨拶致しました。
 ゆうゆうクラブの益々の発展が町の元気に繋がってくると思う総会でした。  
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Posted by 大屋誠 at 18:56Comments(0)上松町

2022年05月27日

「いのち」と「くらし」を守る砂防

 26日上京して全国治水砂防協会通常総会、長野県砂防協会講演会に出席しました。通常総会は全国から参加しますが、長野県から70市町村を超える首長が集まり都道府県の中の出席では群を抜いていました。
△総会の様子、1枚目は森山会長、2枚目は来賓の加藤鮎子国土交通政務官の挨拶です。




 通常総会では昨年の事業報告、決算報告がされ満場一致で承認されました。
 総会後、県治水砂防協会飲み講演会があり、国土交通省三上幸三砂防部長さんから冒頭の表題でもある“「いのち」と「くらし」を守る砂防”と題して昨年の災害起こった災害の事などを中心にご講演いただきました。
 昨年は972件の土砂災害が発生したとの事で、死者行方不明者33名、人家被害291戸の被害が生じたとの事、また、平成24年から昨年までの10年間はその前の10年と比べると約1.3倍に増えて来ていることが報告されました。
 上松町においても宮戸地区において土石流が発生した件もこの中に入っていますが、本当にこれからの梅雨前線が活発化する中では警戒しなければなりません。
 講演の中で砂防施設が機能を発揮し、被害を未然に防いだという事例が紹介されました。紹介されなかった中には入っていませんでしたが、前にも本ブログでも幾度となく紹介しましたとおり当町の滑川も第一砂防堰堤が機能しており、一昨年から5万立方の土砂を出して堤防にポケット呼ばれる余裕を持たせる工事を国の直轄事業として行っていましたが、昨年8月豪雨で9万立方の土砂を受け止めたとの事をお聞きしています。
 それがなければ下流域の地区やJR、国道19号にどんな被害が出たのかと思うとゾッとします。引き続いての土砂排石を国にお願いしております。
 そして土砂と一緒に流出してくる流木についても鋼管で流木を受け止めるスリット型の砂防堰堤が多くなって来ているとの紹介がありました。
 また、ハード対策と並行して重要とされているソフト対策で事前避難して人的被害が無かった広島県広島市の事例が紹介されました。事前避難,間に合わなかった時に自宅2階など階上に上がる垂直避難で、平成30年度7月豪雨では20人の方が犠牲となった教訓を生かしてハード対策と合わせて住民避難の訓練を重ねて一人の犠牲者も出さなかったとの事でした。
 全国治水砂防協会大野理事長さんからは“土砂災害と砂防”と題して土砂災害の深層崩壊などのメカニズム、土砂が川を閉塞させて天然が出来た時の怖さを海外の実際の動画でその事例をお聞きしました。
△大野宏之理事長


 この時期は毎年『何事も無く無事で〜』と祈るばかりですが、昨年の静岡県伊豆市の事例のように自然の猛威は私たちの想像を超えてやって来る事を肝に銘じなけれならいと思う例年の総会と講演会でした。
 皆さんも自宅、勤務先などが土砂災害警戒区域かどうかなど今一度確認して下さい。そしていざという時に避難する時に持参する物など今のうちに整理しておく事も忘れないで下さい。
  
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Posted by 大屋誠 at 09:36Comments(0)上松町

2022年05月26日

元気を有難う

 少し話題が遡りますが、先週土曜日21日に上松町を元気にしようと活動してきた“あげまつ元気市”の活動が一区切りつけるとの事で伺いました。
 元気な高齢者の方で運営されてきたこの市ですが、皆さん高齢となり、この日で14年間の活動に一区切りつけるとの事です。
△ひのきの里文化センター前入り口に張り出された手製の幟


 当初からのスタッフの皆さんにお聞きすると、公民館のサークルの後のお茶飲み話の中で「何とか上松を元気にしたいね」と仲間を募って始めたとの事でした。
 14年間の間に起きた東北大震災の被災地を元気付けようと、被災地の産品も売っていました。また、社会福祉施設で運営するパンも売るなど、心温まる活動をしてきました。私も時間のある時には立ち寄って買い物させて頂き美味しくいただきました。また、手づくりの作品も売っており、私は最終日に肩たたき棒を買いました。これは堅くもなく、柔らか過ぎず心地よい感じで肩をほぐしてくれます。
 14年間続けて来られたということは仲間の皆さんと出会うのも一つの楽しみにしていたのかもしれませんね。
 今日で定期的な市は最後ではあるけれど「何かの形で出来れば」と仰ってましたので、町のイベントの時に元気な姿を見せて下さいとお願いしました。
 自分たちで出来ることを率先して取り組んだ14年間、本当にお疲れ様でした。有難うございました。
△最後の日を知らせるチラシ



   
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Posted by 大屋誠 at 07:35Comments(0)

2022年05月24日

総会シーズン始まる(町商工会総会他)

 先週から町や諸団体の総会シーズンに入りました。昨年はほとんどが書面決議などで会員が一同に介しての総会は久し振りになります。
 そうは言っても感染対策を講じながらの開催で、主催者はいつもなら懇親会もあるのですが、今年は中止などの対応をしています。
 そのような中、町観光協会、商工会、ねざめホテルを経営している観光開発(株)、保健委員会などの総会が集中して行われました。
 また先週土曜日は二つの神社の祭礼に招かれるなど忙しさは徐々に出てきました。
 総会や祭礼では挨拶や祝辞を依頼されますが、新型コロナの話やロシアのウクライナの話などなんとなく憂鬱な気分の話題が多いので、町制百周年の話や3年後の御杣始祭がまた町に来れば良いよねなど出来る限り明るい話題を取り上げるように心がけています。
 話はやはり面と向かって、相手の顔の表情だけでなく、身体全体からも様子が伝わってきます。また、周囲の方の空気感もあり、自分の言った事に賛同してくれているか、或いは「違うんじゃない〜」という雰囲気が伝わってくるのは最近になかったものなので新鮮です。
 昨日は、総会も含め5つの会議があり、慌ただしい一日でしたが、楽しむ事ができました。
△商工会総会


△商工会活動にご尽力頂いた竹俣さんが表彰されました。




  
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Posted by 大屋誠 at 12:20Comments(0)上松町

2022年05月20日

移動知事室

 19日、阿部長野県知事が木曽に来訪され『移動知事室』が行われ、6町村長と意見交換を行いました。
△会場の様子。円形に近い形で設定し木曽地域の県関係機関の長が揃いました。


 木曽地域の特長を生かした森林・林業を支える人づくり、観光振興、人口減少対策など多岐に亘って意見交換されました。 
 私からは木曽川整備計画に係り、県が国と調整中の案を早急に正式な計画にして欲しいという事、加えて今回整備計画には無いが幾度と住民に避難を呼びかけている地域があり是非とも早く整備計画を策定して欲しいと要望しました。更に木曽川を国が一元管理して整備するよう国に求めるように声を挙げて欲しいと要望しました。知事からは県と地域が一体となって要望していくと回答がありました。
 知事と意見交換の場は県内各地で開かれていましたが、新型コロナの影響で開催できない状況でした。再開の第一号が木曽ということで開催出来たことに意味のあるものになりました。

  
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Posted by 大屋誠 at 12:47Comments(0)上松町

2022年05月18日

春の総会シーズンがスタート

 今日は上京して「道路整備整備促進規制同盟会第43回通常総会」、「命と暮らしを守る道づくり全国大会」に参加しました。
 毎年この時期に行われている総会、大会ですが昨年は新型コロナの影響で書面での開催となり、本当に久し振りの熱気あふれる総会、大会となりました。
 道路は人流、物流の中心となるインフラです。日常或いは災害時の早期復旧などを支えるものです。木曽地域は木曽川に沿って国道19号が南北に貫流しており、そこから支線的に国道361、256号線初め県道、町村道が走っています。
 国道19号だけみてもダブルネットワークとなっておらず、道路のインフラそのものが決して強靭なものとは言えません。まさに木曽地域の弱点とも言えます。
 今日の大会では「国土強靭化のための5カ年加速化対策に必要な予算財源の確保」、「ダブルネットワークの構築」などに加え昨年千葉県での子どもの事故に係り、通学路の安全対策など7項目の決議をして大会を終え、その後、国会議員、国に要望活動を実施しました。
△総会の様子です。


  
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Posted by 大屋誠 at 17:55Comments(0)上松町

2022年05月16日

季節はもうすぐ(朴の葉が大きくなって)

 今日からウオーキングイベントが始まりました。今年も参加しますが、毎日のことなのでこうしたインセンティブがないと自分から取組むのは出来ない結果が、今の体型?かと反省してます。
 毎日朝に歩くのが日課としたいところですが、今日は昨日の美味しいお酒が忘れられないのか、体が重くサボってしまいました。これではいけないと午後予定されている寝覚の会場まで歩くこととしました。
 途中、朴の葉が大きくなって木曽の端午の節句を告げる“朴葉巻き”が作れるくらいに育っていました。歩くと普段気が付かない事に出逢えた時は何か得した気分になります。
△大きくなった朴木の葉、向こうには役場庁舎が見えます。


  
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Posted by 大屋誠 at 15:01Comments(0)プライベート

2022年05月15日

大火記念日(模擬火災訓練)

 今日は早朝から昭和25年に起きた上松町大火の教訓を活かすための大火記念日行事が行われました。
 早朝6時からの訓練は上条地区での模擬訓練で、高低差のある、かつホースの延長が長い訓練で、若い消防団員も息を切らせてホースを運んでいました。
△本部の様子




△ホースの先端で火先を担当する団員


△道路通行の安全誘導


△昨年度完成した防火水槽も早速活躍しました。


 上松町では昭和25年以前にも終戦の年、昭和20年にも190戸が焼失する大きな火災が起きています。当時の家屋が木造で屋根材が檜皮葺がほとんどであったことも大きな火災を起こす要因であったと思います。
 “上松町大火”でインターネットで検索すると当時のニュース映像が出てきますが、茫然自失とした焼け出された町民の姿が写っています。
 昨年新庁舎が完成しましたが、昭和23年に完成したばかりの二代前の役場庁舎も大火で焼失しました。敗戦から立ち直る時に起きたこの事に立ち向かって再建してきた先人の努力に深甚なる敬意を表する次第です。
 615戸が焼失し役場、郵便局などの公共機関を失った被害額は当時の価格で4億5千万円だったそうです。現在の価格で換算すると86億4千万という町予算の二年分が一夜で燃えたと言うことになります。
 『災害は忘れた頃にやってくる』のことわざは戒めの言葉ですが。この記念行事を通じて更に肝に銘じなければなりません。
  
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Posted by 大屋誠 at 07:51Comments(0)上松町