2024年11月29日

全国町村長大会

11月20日、東京のNHKホールにおいて全国町村長大会が開催されました。毎年、この時期に開催されている大会で、例年は総理大臣、衆参両院議長が出席するという大きな大会です。
 今年は石破総理大臣は欠席との事でしたが、額賀衆議院議長、長浜参議院副議長などに御出席頂きました。
 こうしたVIPが揃いますので、受付入口では厳重なボディチェックが行われています。また、会場内もSPの方が多く警備に就いていました。
 記憶の新しいところでは、安倍前首相が襲われた事件もありますので厳しい監視の目が光っているいささか緊張する雰囲気の会場内でした。
△入口のボディチェック


 大会挨拶では皆さんが能登半島地震と豪雨について触れ、一刻も早い復旧・復興をと訴えていました。
 大会が始まる前に石川県町村会長の矢田津幡町長さんが全国の支援に感謝すると述べられました。
△吉田隆行会長挨拶


 全国の町村数は926ありますが、一番多いのは北海道144町村で、次いで長野県の58町村の順です。長野県の熱気は参加者も多く先日の治水大会、治水砂防大会でも群を抜いています。
 この日は岸田前首相も来賓として出席されました。
△岸田前首相の挨拶


 この日は災害復旧の予算の確保、DXの推進など現在町村が抱える課題解決に向けた要望事項を採択して大会を終了しました。
 大会会場のNHKホールは大晦日の「紅白歌合戦」が開かれますが、もう直ぐ師走を迎えるんだとこの一年を振り返る季節となりました。


  
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Posted by 大屋誠 at 14:13Comments(0)

2024年11月24日

地域の課題を共に考える(その二 長野運輸局)

 19日は長野地方気象台長さん来訪の後、北陸信越運輸局長野運輸局の山岸忠政支局長さんが来訪されました。
 今回の訪問は主にタクシーの現状について、国の制度や地域の状況について意見交換をするために来訪されました。
 国では地方の状況に寄り添った対応をして来ているところで乗用タクシーについて、運転手不足により運行が難しくなっている状況を踏まえて新たに新規に事業を始めたいとする方に事業者の運行管理の下で参入を認めるという制度が出来たと説明を受けました。
 これは例えば自治体や個人も含め、営業している事業者が運転手不足に陥っている事実上のタクシー空白地域において新しく会社を立ち上げて事業者とともに連携していくという制度です。
 現在、県が中心となって広域公共交通について新しいバス路線について検討がされていますが、町村の乗降場所である結節点に来る足の確保も重要な課題です。それにはタクシーによる運行が重要となって来ます。
 現在、上松町では昨年度からデマンドタクシーの試験運行をして来ており、昨年までは特定の地域限定でしたが、今年からは全町を対象として更により良い方向を検討しています。
 バスが運行される基幹ルートだけではなく、そこに繋がる支線もしっかりと確保しなければなりません。そのためには公共ライドシェアなども視野に入れなければならないと考えます。
 現在、当町ではおんたけタクシー(株)さんが運行していますが、従業員28人の年齢は50歳後半から70歳代ということで、新規採用募集しても入って来ないという状況とお聞きしました。
 そうすると、後10年も経てば木曽地域はタクシーの空白地域となってしまうことが容易に想像され、住民の足、観光客への対応、夜を中心とした飲食店の営業などに深刻な影響を与えるものです。
 山岸支局長さんと、ざっくばらんなお話をする中で、町では一事業者に頼っていたタクシー運行も自治体の責務として早急の対応が必要と今まで以上に感じました。
 各町村によって実態が大きく異なるため、まずは民間事業者さんとの話し合いする場の設置が必要ではと意見を交わしました。
 新しいバス運行が予定されていますが、タクシー運行について「今まではこうだったのに・・」という事もあるでしょうが、維持していくためにはどうしたら良いか、住民の皆さんのご理解とご協力が更に必要となってくるものと思います。
△山岸支局長さんと


 木曽は木曽広域連合があり、町村も大きな突出した自治体がある訳でなく全国の中山間地域のモデル的なケースとして期待されているのかもしれません。
   
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Posted by 大屋誠 at 09:12Comments(0)上松町

2024年11月20日

地域の課題を共に考える(その一 長野気象台)

 19日は先週までの連日の大会等の出張続きで今週の空いたスケジュールに来客の予定を組み込んだため1日に4組のお客様をお迎えする事となりました。
 昨今は国や県の関係機関の皆さんが地域課題や現状について積極的に意見交換する場を設けていただいています。
 この日は長野地方気象台、北陸信越運輸局長野支局の皆さんに来訪していただきましたので、その様子を二回に分けてお伝えしたいと思います。
 始めに長野気象台からご紹介します。
 この日は池田明央台長さん始め4人の職員の皆さんにご訪問いただきました。気象台というと以前はテレビの夕方頃の気象予報などがメインで割と住民の皆さんには直接知る機会が少なかった地味な印象(失礼します)の国の機関ですが、最近の頻発化、激甚化する自然災害において緊急時における放送による呼びかけなど、その内容もここ数年で大きく変わって来ています。
 気象台の訪問は2〜3年に一回のペースでですが、こうした訪問を通じて、気象台の業務の内容について理解を深め市町村長の意見や要望、現状を知っていただく貴重な機会となっています。
△池田台長さんと一緒に


 線状降水帯による豪雨災害は全国各地で頻発しており、住民の皆さんが関心の高いものですが、その予報について“地域防災支援の取組み”として出来る限り早く情報を提供出来るように取り組んでいるとの事です。
 早い予報は早めの避難への対応に繋がり、特に人的な被害を防ぐ大きな効果があります。今年5月からは従来よりも30分早めた線状降水帯の発生の予測、また予測エリアも従前の例えば“関東甲信越地方に・・』という表現から『長野県』というものに改めたとの事です。
 町の状況を理解していただくために、私から町内には北から南に木曽川が貫流しており、上部にダムがあるため、王滝村や木祖村など上流域での降雨量も頭に入れて避難を呼びかけなければならない。町の管轄する区域の気象情報だけでは難しいので、差し迫ったそうした気象状況が予測できれば情報を早めに頂きたいと要望しました。
 加えて予報の発表が半日前となれば避難にも明るいうちに出来るので是非ともお願いしたいと要望しました。
 気象台から津波に関するもので、発生時に遊泳している人に避難を呼びかける“津波フラッグ”の紹介もありました。
△この赤と白を十時に四分割したものです。横が台長さんです。


 2011年の東北大震災を契機に聴覚障害者や海で遊泳して聞きづらいケースを想定して作成したとの事ですが、台長さんいわく認知度が上がっていないのでアピールするという事で紹介しているとのことでした。
 海無しの木曽ですが、海は夏の海水浴大好き信州人ですので是非とも知って欲しいという事でした。機会を設けて子どもたちに知っていただくようにしますとお伝えしました。
 気象台の皆さんは365日、24時間、豪雨、地震に対応していただいています。今後とも宜しくお願いします。

 
   
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Posted by 大屋誠 at 10:54Comments(0)

2024年11月16日

タスキつなぐ(第三回上松町駅伝大会)

 16日は心配された雨の予報も熱気あふれる参加者の皆さんのお陰で秋晴れとなる中、上松町駅伝大会が18チーム参加して開催されました。
△駅前のスタートラインにはゲートが設置されていました。


 当町の駅伝大会は町政施行100周年と同じ年に始められ、今年で3回目を迎えます。この駅伝を盛り上げようと中学生がポスターを作成してくれました。
△ポスター


 参加者の皆さんは、スタート1時間以上前からウオーミングアップに余念がありません。各チームが誰を第一走者にして流れを掴むかなど作戦を立てていました。
 中学生は総合学習の時間を使い、ただひたすら走るだけで無く、栄養学的な面や理想的な走法など科学的な面からもアプローチしていました。
△先生と中学生作戦タイム


△各チームミーティング


△神田実行委員長挨


△選手宣誓する中学生


 今年の中学生は、サッカー部の新人戦に出場するのを辞退してこの駅伝に同級生と混合して賭けたと聞きましたが、果たして結果はどうなるのでしょうか?
△諸注意を真剣に聞いています。


△スタート前の選手。緊張してアドレナリンが出ている?


△先導車と応援に駆け付けてくれた多くの皆さん。


 皆さん声援がひときわ大きくなる駅前付近に来ると一段と大きな拍手で最後の力を振り絞ります。
△力走する選手


 コース周辺には多くの皆さんが拍手と「頑張れ〜」と声援があがります。
 最後の各チーム第五走者まで全員走り切りました。
 今年の優勝は、何とあの中学生チームでした。ワン、ツウー、スリーフィニッシュと圧巻の走りを見せてくれました。しかも記録は昨年よりも1分以上縮めたタイムでした。さすがは若い力で、その走りを見ていると自分も走れるのではと思いましたが、皆さんに迷惑かけてはすみませんので応援に徹しました。
△表彰式の様子。プレゼンターとして私も参加


 昨年は中学生はサッカーの大会の日と重なって出場する事が出来ませんでしたが、今年はこの大会に先にエントリーしたため出場となりました。サッカー部監督からは『出る限り絶対優勝しろ‼︎」激励?喝?ハッパ?されたようです。
 消防団第三分団も入賞し、いざという時の力をみせてくれたのも頼もしい限りです。
 大会を盛り上げてくれ、コースの安全運営に携わって頂いた実行委員の皆さん、安協、警察の皆さん、そして沿道で熱心な声援を送っていただいた皆さんにも厚くお礼申し上げます。
 木曽上松も秋が深まって来ました。この大会が風物詩となっていつまでも続くことを願うものです。

   
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Posted by 大屋誠 at 15:17Comments(0)上松町

2024年11月15日

全国から砂防事業推進を願う(治水砂防促進大会)

 11日からの災害復旧大会に始まった上京しての大会も最後の全国治水砂防促進大会を14日に迎えました。
 前日の『治水大会』と『治水砂防促進大会』名前も似ており、災害対策や事前防災を求める大会です。
 違いは治水大会は河川関係、治水砂防促進大会は砂防関係の団体で構成されています。
 私の町は河川は木曽川があり、砂防では木曽南部直轄事業で砂防もあり、双方に加入して加入しています。両方とも長野県の市町村長自らの出席は全国で一番多いです。
 それぞれの団体には歴史はありますが、河川も砂防も長野県内では大きな関心事という事だと思います。
 大会前に特別講演として京都大学防災研究所の中北英一教授による『災害環境における気候変動影響予測と適応に向けて』の講演を拝聴しました。
 地球温暖化の影響が出だしており、『総雨量は、将来、現時点でと比較して、更に4.4〜19.8%増加する』との話しは今よりも増えるってどんな風になると想像も出来ません。また今までの常識が通じないとの話もありました。
 中北先生のお話では台風、梅雨、ゲリラ豪雨の三つについて、台風の発生数、到来の数は減るだろうがスーパー台風の危険性は高まる日本周辺の台風の進路は東側にずれるとのこと、梅雨については海面水温の上昇により7月上旬に100mm以上の割合は、集中豪雨の生起回数が増えるとのことでした。またゲリラ豪雨は海面水温の上昇により下層水蒸気が増えて強度も頻度も増えるとの予想でした。
 様々な環境評価をした上での先生の発表でしたが、大変な時代に我々が暮らさなければならないようです。災害は、正しく理解していざという時にどのように動くかその行動が大事と改めて感じた上京の出張でした。
△中北教授特別公演


△森山会長挨拶


△会場一杯の参加者


 大会後は国土交通省、財務省、国会議員への提言要望活動です。
△手分けしての要望活動に。横断歩道渡るのも大変です。




  
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Posted by 大屋誠 at 09:32Comments(0)

2024年11月14日

治水事業促進大会

 11日に引き続き12日は治水事業促進全国大会が開催され参加しました。全国から458名の市町村長が集結しての大会でしたが、自然災害が年々増えてきているのと比例して参加者が増えて来ているのを感じます。
 総会の冒頭で移住について雑誌『ソトコト』で編集長をしており、内閣官房、総務省、国土交通省農林水産省、環境省の国の委員を務めている指出一正(さしでかずまさ)氏から『私たちは流域から幸せを見つける〜関係人口とリジェネラティブ〜』と題して特別講演をお聞きしました。
 指出さんご本人も二つの場所を拠点として生活しているそうで、「観光以上移住未満」の“関係人口”を提唱して活動しているそうです。自らも釣りが趣味で水辺環境に親しんでいるとのことでした。
 確かに今私たちの生活の中で、例えば私の近い所で木曽川に対してどのように感じているかと思うと災害を引き起こす怖い場所などが強く意識しているかもしれません。
 指出さんが言われた『川に目を背けないで欲しい』という訴えは私が忘れていた事を思い起こさせてくれました。
△指出さん特別公演


△脇雅史会長挨拶


 脇会長の挨拶の後、国土交通省笠井治水課長さんから治水事業の事業概要について説明がありました。その中で資材価格等の高騰が予算に与える影響は資材価格で1.37倍、人件費で1.2倍となっており、その影響で工事価格が39%増となっているそうです。
 来年度予算確保についてはこの点を熟慮して行かなければならないと感じました。
 また、その後山形県戸沢村加藤文明村長さんから『山形県戸沢村における令和6年7月豪雨災害について』と題して意見発表がありました。戸沢村は秋田県に近い所にあり、昨日の災害復旧大会で意見発表があった酒田市に近い場所にあります。
 最上川の古口観測所の氾濫危険水位が8.2mにところを観測史上最高水位10.57mに上昇して内水氾濫が起こって集落や田畑まで一面水の上になってしまったとの事でした。
 動画で被災状況を見させて頂きましたが、それはまるで宮崎駿監督が描いた『千と千尋の神隠し』に出てくる一コマの“顔なし”と千尋が汽車に乗って行く風景を思い出させるような想像を絶する光景でした。
 一刻も早い復旧復興を願うものですが、幸いにも犠牲者や負傷者は出なかったとの事です。
 得られた教訓としては豪雪地帯であるので家屋の基礎高が高かった家が多いのでその住宅の『絶対的安心感』、『避難しなくても』、『安全だから』という先入観が避難を遅らせ最終的にヘリによる救助になったと分析しておられました。
 条件が重なるとという前提ではありましたが、最近の災害はその条件が重なる事があまりにも多い気がします。
 11月に入っても台風が発生し、日本列島に近づきつつありますが、今後の進路と離れていても大雨になる可能性があります。充分な備えをお願いします。
 
  
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Posted by 大屋誠 at 14:49Comments(0)

2024年11月14日

災害復旧願いを込めて(災害復旧促進全国大会)

 11日から上京しての災害復旧促進、治水事業促進、治水砂防事業促進の大会があり、月曜から金曜までの一週間の長期ロードの出張となりました。
 11日は東京砂防会館で全国災害復旧促進大会が行われましたが、私が初めて参加した8年前と比べると市町村長本人の参加が多くなっています。それだけ災害について首長の皆さんの関心が高まって来ていると云えます。
△脇雅史会長の挨拶


 脇会長の挨拶として今年の能登半島地震に加え、7、9月の東北地方、能登半島に甚大な甚大な被害をもたらした豪雨災害など、近年の災害の激甚化は災害復旧に大きな影響を与えている、早期の復興に向けて国に団結して要望していく必要があると挨拶がありました。
 また、大会において永年の災害復旧に功労のあった個人団体の皆さん94人が表彰されました。
 市町村長の意見発表として石川県珠洲市泉谷満寿裕市長、山形県矢口明子市長からお話をお聞きしました。
 泉谷市長は春に能登半島地震について意見発表をお聞きしましたが、同じ年に再度災害復旧のお話をお聞きするとは、その大変さは前回と同じ防災服を着ておられた事からも窺えました。
△泉谷市長さん


 珠洲市は高齢化率が52%だそうで、当町よりもはるかに高い高齢化率ということに驚くとともに、復旧の大変さに人ごとでない気がしました。
 国道249号線がトンネルが崩落して通行できず復旧の目処が立っていないことや水道、下水道が上部から復旧工事をしていかなければならないので遅れているなど生々しい現場のお話しをお聞きしました。
 山形県矢口市長さんから7月に起きた線状降水帯により犠牲者が1名出てしまったことは残念と訴えていました。
 災害の形態は当町のように土石流に注意しなければならなど地域によって違いますが、近年の災害は場所を選ばず、今までの経験値をはるかに超えるものとなっています。
 雨量30ミリを超えれば豪雨という概念は、珠洲市の84.5ミリとは想像が出来ない数値です。行政の責任では早期の避難を呼びかけていますが、現実には住民の皆さんの中にあるかもしれない『今まで大丈夫だったから••』という気持ちをどうやったら払拭するかがこれからの課題だと思います。  
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Posted by 大屋誠 at 09:21Comments(0)

2024年11月11日

消防記念日行事

 1894年(明治27年)11月、今から130年前、上松町消防団の礎となる“上松消防組”が組織されました。それを記念して消防記念日行事が毎年開催されて来ています。
 10日午前6時40分に防災行政無線から『訓練、訓練!」という放送から模擬火災訓練が始まりました。その前の6時20分、消防委員他役場課長以上の職員が公民館駐車場に集まり訓練想定場所の説明を受けて予め現地に向かいました。
 訓練の様子は携帯を車の中に置いてしまったので画像ではお送りできませんが、この日の訓練は消防団員82人が参加して行われました。
 この他、木曽広域消防署も加わり火災発生場所として想定した旭町地区の訓練を視察しました。ホースの延長、沢に降りて自然水利の確保など早朝から団員のテキパキとした消防活動が展開されました。
 訓練終了後、訓練の反省会が開催され、消防委員、広域消防などから意見が出され今後に生かすこととなりました。
 私からは今回の旭町地区もそうだが空家も目立って来ており、高齢者が多くなって来ている現状を見ると早期発見、火災の早い段階での対応がいっそう重要となってくる、そのためには消防技術に加え、もっと踏み込んだ行政の対応の検討もう必要となる。と話させて頂きました。
△反省会の様子




 反省会に続き小学校校庭において消防記念日行事式典が行われました。
△式典指揮者命下。澤木団長から山田本部長に「本日の指揮を山田本部長に命ずる」と伝えます。


 お祝いの挨拶の中で消防団員が少なくなるなかで、情報技術の活用はドローンや現場から画像がリアルタイムでで見ることが出来るなど新しい時代に入り、益々重要となってくる。それらも活かした訓練も合わせて訓練に励んで欲しいと話しました。
 式典後、分列行進に移り議長、木曽広域消防署長と観閲者として見守りました。
△観閲式の様子






 先週から一気に冷え込み、高い山では冬の装いとなって来ました。火の扱いには十分注意しなければならない季節です。

  
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Posted by 大屋誠 at 09:48Comments(0)

2024年11月10日

B&G“子ども第三の居場所”サミット

 8日は上京3日目となりましたが、急に冬の訪れが来た感じで肌寒くなりました。
 この日は品川にある東京海洋大学の楽水会館においてB&G財団が主催する“子ども第三の居場所サミット”が開催されたので参加しました。
 東京海洋大学という大学名は私自身は聞いたことが無かったのですが、前身は東京水産大学という事を見て納得しました。
△キャンパス入口


 到着が少し早かったのでキャンパス内を見学させて頂きましたが、クジラの骨格標本、実際に使われた練習船、クジラの捕鯨に使われた砲撃砲など、海への憧れが人一倍強い山育ちの私にとって興味ある構内でした。
△クジラの骨格標本。とにかくでかいです。


△捕鯨漁で使われた砲撃砲(新型・旧型)


△実習船として使われた『雲鷹(うんよう)丸』、今は文化財として保存されていました。


 さて子ども第三の居場所サミットは、今年で2回目を迎えます。全国から首長の本人出席が40名、副市町村長、教育長などを合わせて71名の方が出席しました。
 始めに子ども第三の居場所事業について説明があり、日本財団とB&G財団合わせて10月末現在で全国で238拠点が開設済みとのことでした。
 また、子どもが抱える課題として100人のうち何らかの課題を抱えているのは延べ34.3人で3人に一人が課題を抱えているとのことでした。
 課題として挙げられたのは経済的困難、被虐待、イジメ、不登校、学習面・行動面、日本語の指導が必要などです。
 子ども第三の居場所は、子どもたちの孤立しやすい放課後の時間に家庭や学校の場所以外の場で信頼出来る大人や友達と安心して過ごし、将来の自立に向けて『生き抜く力』を育む場所と掲げています。
 上松町では学童保育を運営して来た団体に運営を委託していますが、利用施設が約半世紀以上が経過して老朽化して来た時にこのお話を菅原理事長さんから頂き完成しました。また運営費についても助成していただいております。
 サミットは主に2部構成のパネルディスカッションで行われました。第一部は行政関係者の「〜つなぐ〜」をテーマとし、第二部は実際に拠点施設を運営している団体の皆さんが実際の取組み事例を含めた「〜みがく〜」をテーマとしたパネルディスカッションでした。
 第一部では3人の首長さんがパネラーで参加され、うち2名が長野県内の白馬村と下條村の村長さんでした。
△第一部の様子。立っているのが丸山白馬村長、その左隣が金田下條村長さんです。


 白馬村は来月12月に完成するということで現在整備を進めているとのことでした。白馬村からは子育てについてスマホを活用したスマートビレッジ構想を立てて子育てなどに活用しているということでした。
 金田下條村町からは、全国から不登校児童、生徒を集めて映画作成を通じた取組みついて紹介されました。個性あふれる作品が全国から15作品(海外からも4作品)の応募があり映画祭を開催したとのことでした。
 第二部のパネルディスカッションは、拠点を運営している神奈川県湯河原町、茨城県筑西市、岡山県鏡野町の拠点を運営している皆さんから事例発表がありました。
 湯河原町からは多世代の居場所づくりの取り組み、鏡野町からはSNSを活用した地域への協力呼びかけを通じた取組み、筑西市からは子どもが主役の居場所づくりについての取組みの紹介がありました。
 そのうち、筑西市の居場所づくりの子どもたちも運営法人の総会に参加している取組みは子供が主役という事を実践しているものと感じました。
 パネルディスカッションが終わった後、NPO法人を立ち上げて第三の家族の活動をしている奥村春香さんから自らの体験を通じたお話がありました。
 その中から家庭内における課題として「虐待ではないけど」という中に様々な“はざま”、厳しい理想、過干渉、家庭の不和、無理解があるのではという指摘には考えさせられました。
 また、「寄り添わない支援」の必要性について、寄り添われると離れていく、寄り添うと人手が足りなくなるという事を聞くと、行政では当たり前に「寄り添う」という事が云われますがその言葉の本質をしっかりと考えて必要があると思います。
 最終的には寄り添うためにも、構え方、信頼関係の構築重要だという言葉、皆さんと一緒に考えたいですという言葉にサミットに参加した意味があったと思いました。
△マイクを持っているのが奥村さん。世界を変える30歳未満2023受賞者




 
  
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Posted by 大屋誠 at 10:53Comments(0)上松町

2024年11月09日

中部国道協会促進大会

 上京2日目、新霞ヶ関ビルにおいて中部国道協会促進大会が開催され出席しました。今年の能登半島地震や全国各地で起きている豪雨災害の復旧、復興には道路が元通りにならないと緒にも付けません。
 中部国道協会は、静岡、三重、愛知、岐阜、そして長野県の5県の自治体で構成する協会です。道路は三遠南信道など県境を挟んで、そして機能をより充実させるためには協力連携しなければなりません。
△中野会長挨拶(浜松市長)


 この日は長野県の代表として駒ヶ根市の伊藤市長さんが『長野県南部の「命と暮らしを支える道」整備について』と題して意見発表をされました。木曽の国道19号の整備についても述べていただきました。
△伊藤市長さんの発表の様子


 この日の大会に当たって、資材の高騰や賃金上昇を加味した予算の確保など9項目の提言を原副会長(木曽町長)さんが読み上げて大会を閉じ、その後国会議員への要望活動を行いました。
△原副会長さんの提言



  
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Posted by 大屋誠 at 09:07Comments(0)上松町