2024年11月14日
治水事業促進大会
11日に引き続き12日は治水事業促進全国大会が開催され参加しました。全国から458名の市町村長が集結しての大会でしたが、自然災害が年々増えてきているのと比例して参加者が増えて来ているのを感じます。
総会の冒頭で移住について雑誌『ソトコト』で編集長をしており、内閣官房、総務省、国土交通省農林水産省、環境省の国の委員を務めている指出一正(さしでかずまさ)氏から『私たちは流域から幸せを見つける〜関係人口とリジェネラティブ〜』と題して特別講演をお聞きしました。
指出さんご本人も二つの場所を拠点として生活しているそうで、「観光以上移住未満」の“関係人口”を提唱して活動しているそうです。自らも釣りが趣味で水辺環境に親しんでいるとのことでした。
確かに今私たちの生活の中で、例えば私の近い所で木曽川に対してどのように感じているかと思うと災害を引き起こす怖い場所などが強く意識しているかもしれません。
指出さんが言われた『川に目を背けないで欲しい』という訴えは私が忘れていた事を思い起こさせてくれました。
△指出さん特別公演

△脇雅史会長挨拶

脇会長の挨拶の後、国土交通省笠井治水課長さんから治水事業の事業概要について説明がありました。その中で資材価格等の高騰が予算に与える影響は資材価格で1.37倍、人件費で1.2倍となっており、その影響で工事価格が39%増となっているそうです。
来年度予算確保についてはこの点を熟慮して行かなければならないと感じました。
また、その後山形県戸沢村加藤文明村長さんから『山形県戸沢村における令和6年7月豪雨災害について』と題して意見発表がありました。戸沢村は秋田県に近い所にあり、昨日の災害復旧大会で意見発表があった酒田市に近い場所にあります。
最上川の古口観測所の氾濫危険水位が8.2mにところを観測史上最高水位10.57mに上昇して内水氾濫が起こって集落や田畑まで一面水の上になってしまったとの事でした。
動画で被災状況を見させて頂きましたが、それはまるで宮崎駿監督が描いた『千と千尋の神隠し』に出てくる一コマの“顔なし”と千尋が汽車に乗って行く風景を思い出させるような想像を絶する光景でした。
一刻も早い復旧復興を願うものですが、幸いにも犠牲者や負傷者は出なかったとの事です。
得られた教訓としては豪雪地帯であるので家屋の基礎高が高かった家が多いのでその住宅の『絶対的安心感』、『避難しなくても』、『安全だから』という先入観が避難を遅らせ最終的にヘリによる救助になったと分析しておられました。
条件が重なるとという前提ではありましたが、最近の災害はその条件が重なる事があまりにも多い気がします。
11月に入っても台風が発生し、日本列島に近づきつつありますが、今後の進路と離れていても大雨になる可能性があります。充分な備えをお願いします。
総会の冒頭で移住について雑誌『ソトコト』で編集長をしており、内閣官房、総務省、国土交通省農林水産省、環境省の国の委員を務めている指出一正(さしでかずまさ)氏から『私たちは流域から幸せを見つける〜関係人口とリジェネラティブ〜』と題して特別講演をお聞きしました。
指出さんご本人も二つの場所を拠点として生活しているそうで、「観光以上移住未満」の“関係人口”を提唱して活動しているそうです。自らも釣りが趣味で水辺環境に親しんでいるとのことでした。
確かに今私たちの生活の中で、例えば私の近い所で木曽川に対してどのように感じているかと思うと災害を引き起こす怖い場所などが強く意識しているかもしれません。
指出さんが言われた『川に目を背けないで欲しい』という訴えは私が忘れていた事を思い起こさせてくれました。
△指出さん特別公演

△脇雅史会長挨拶

脇会長の挨拶の後、国土交通省笠井治水課長さんから治水事業の事業概要について説明がありました。その中で資材価格等の高騰が予算に与える影響は資材価格で1.37倍、人件費で1.2倍となっており、その影響で工事価格が39%増となっているそうです。
来年度予算確保についてはこの点を熟慮して行かなければならないと感じました。
また、その後山形県戸沢村加藤文明村長さんから『山形県戸沢村における令和6年7月豪雨災害について』と題して意見発表がありました。戸沢村は秋田県に近い所にあり、昨日の災害復旧大会で意見発表があった酒田市に近い場所にあります。
最上川の古口観測所の氾濫危険水位が8.2mにところを観測史上最高水位10.57mに上昇して内水氾濫が起こって集落や田畑まで一面水の上になってしまったとの事でした。
動画で被災状況を見させて頂きましたが、それはまるで宮崎駿監督が描いた『千と千尋の神隠し』に出てくる一コマの“顔なし”と千尋が汽車に乗って行く風景を思い出させるような想像を絶する光景でした。
一刻も早い復旧復興を願うものですが、幸いにも犠牲者や負傷者は出なかったとの事です。
得られた教訓としては豪雪地帯であるので家屋の基礎高が高かった家が多いのでその住宅の『絶対的安心感』、『避難しなくても』、『安全だから』という先入観が避難を遅らせ最終的にヘリによる救助になったと分析しておられました。
条件が重なるとという前提ではありましたが、最近の災害はその条件が重なる事があまりにも多い気がします。
11月に入っても台風が発生し、日本列島に近づきつつありますが、今後の進路と離れていても大雨になる可能性があります。充分な備えをお願いします。
Posted by 大屋誠 at
14:49
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2024年11月14日
災害復旧願いを込めて(災害復旧促進全国大会)
11日から上京しての災害復旧促進、治水事業促進、治水砂防事業促進の大会があり、月曜から金曜までの一週間の長期ロードの出張となりました。
11日は東京砂防会館で全国災害復旧促進大会が行われましたが、私が初めて参加した8年前と比べると市町村長本人の参加が多くなっています。それだけ災害について首長の皆さんの関心が高まって来ていると云えます。
△脇雅史会長の挨拶

脇会長の挨拶として今年の能登半島地震に加え、7、9月の東北地方、能登半島に甚大な甚大な被害をもたらした豪雨災害など、近年の災害の激甚化は災害復旧に大きな影響を与えている、早期の復興に向けて国に団結して要望していく必要があると挨拶がありました。
また、大会において永年の災害復旧に功労のあった個人団体の皆さん94人が表彰されました。
市町村長の意見発表として石川県珠洲市泉谷満寿裕市長、山形県矢口明子市長からお話をお聞きしました。
泉谷市長は春に能登半島地震について意見発表をお聞きしましたが、同じ年に再度災害復旧のお話をお聞きするとは、その大変さは前回と同じ防災服を着ておられた事からも窺えました。
△泉谷市長さん

珠洲市は高齢化率が52%だそうで、当町よりもはるかに高い高齢化率ということに驚くとともに、復旧の大変さに人ごとでない気がしました。
国道249号線がトンネルが崩落して通行できず復旧の目処が立っていないことや水道、下水道が上部から復旧工事をしていかなければならないので遅れているなど生々しい現場のお話しをお聞きしました。
山形県矢口市長さんから7月に起きた線状降水帯により犠牲者が1名出てしまったことは残念と訴えていました。
災害の形態は当町のように土石流に注意しなければならなど地域によって違いますが、近年の災害は場所を選ばず、今までの経験値をはるかに超えるものとなっています。
雨量30ミリを超えれば豪雨という概念は、珠洲市の84.5ミリとは想像が出来ない数値です。行政の責任では早期の避難を呼びかけていますが、現実には住民の皆さんの中にあるかもしれない『今まで大丈夫だったから••』という気持ちをどうやったら払拭するかがこれからの課題だと思います。
11日は東京砂防会館で全国災害復旧促進大会が行われましたが、私が初めて参加した8年前と比べると市町村長本人の参加が多くなっています。それだけ災害について首長の皆さんの関心が高まって来ていると云えます。
△脇雅史会長の挨拶

脇会長の挨拶として今年の能登半島地震に加え、7、9月の東北地方、能登半島に甚大な甚大な被害をもたらした豪雨災害など、近年の災害の激甚化は災害復旧に大きな影響を与えている、早期の復興に向けて国に団結して要望していく必要があると挨拶がありました。
また、大会において永年の災害復旧に功労のあった個人団体の皆さん94人が表彰されました。
市町村長の意見発表として石川県珠洲市泉谷満寿裕市長、山形県矢口明子市長からお話をお聞きしました。
泉谷市長は春に能登半島地震について意見発表をお聞きしましたが、同じ年に再度災害復旧のお話をお聞きするとは、その大変さは前回と同じ防災服を着ておられた事からも窺えました。
△泉谷市長さん

珠洲市は高齢化率が52%だそうで、当町よりもはるかに高い高齢化率ということに驚くとともに、復旧の大変さに人ごとでない気がしました。
国道249号線がトンネルが崩落して通行できず復旧の目処が立っていないことや水道、下水道が上部から復旧工事をしていかなければならないので遅れているなど生々しい現場のお話しをお聞きしました。
山形県矢口市長さんから7月に起きた線状降水帯により犠牲者が1名出てしまったことは残念と訴えていました。
災害の形態は当町のように土石流に注意しなければならなど地域によって違いますが、近年の災害は場所を選ばず、今までの経験値をはるかに超えるものとなっています。
雨量30ミリを超えれば豪雨という概念は、珠洲市の84.5ミリとは想像が出来ない数値です。行政の責任では早期の避難を呼びかけていますが、現実には住民の皆さんの中にあるかもしれない『今まで大丈夫だったから••』という気持ちをどうやったら払拭するかがこれからの課題だと思います。
Posted by 大屋誠 at
09:21
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