2020年04月29日

今年の上松の観光地(赤沢自然休養林、寝覚の床)

 晴れ渡る青い空と木曽駒ヶ岳の峰々に白い残雪が眩しい姿を見せています。例年なら今日は多くの観光客が訪れて賑わい、県外ナンバーの車が多く行き交う道路もその多くは物流のトラックがほとんどという状況です。
 今日は、休園中の赤沢自然休養林の様子を視察に出かけました。本来ならば今日が開園50年という記念すべき開園式が行われているのですが。空の青さが余計にうらめしく入ってきてしまいます。
 途中、閉園のお知らせなどを点検しながら、見えにくくなっている『禁猟区』の看板の上にシート貼りの注意書きを貼ったりして赤沢に進みました。
△誤って禁猟区に入ってこないように



△清流(その1)



△清流(その2)*タナビラ(アマゴ)がいます。見つけて下さい



△途中の姫宮神社に新しい鳥居が出来ていました。和歌山の方が寄進したものです。



△寝覚の床の道路横では県外の方に外出自粛を呼びかける地域振興局の皆さんがいました。






 一刻も早くコロナが収束し、人間が本来持っている免疫力をつける森林浴が出来る赤沢に多くの人が安心して来訪される日が来ることを期待するパトでした。



  
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Posted by 大屋誠 at 12:22Comments(0)上松町

2020年04月27日

太郎ちゃんと美林ちゃんも

 役場庁舎入り口の待合いスペースに来庁された皆さんに出来る限り間合いを取って座って欲しいと太郎ちゃんと美林ちゃんが呼びかけています。
 職員お手製のマスクを付けて、“罹らない 移さない 拡げない”を自ら実践しています。
 何かホッとする一コマですね。
 
△ベンチに座って呼びかけています。







  
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Posted by 大屋誠 at 11:55Comments(0)上松町

2020年04月25日

上杉鷹山公に学ぶ

 本ブログで幾度か米沢藩9代上杉鷹山(治憲)公を紹介させて頂いてます。
 第35代アメリカ大統領ジョンF・ケネディ氏が日本人記者から「尊敬する日本人は?」と聞かれた時、『ヨーザン ウエスギ』と答え、居並ぶ日本人記者「?」、「ヨーザン ウエスギ?」となったという逸話が残っています。その真偽はいろいろ言われていますが、その様な事を残すにふさわしい名君であった事は間違いない方です。
 上杉家と云えば「上杉謙信」が戦国武将として、家臣の「直江兼続」も智将として有名です。関ヶ原の戦いで直接関ケ原で戦わなかったものの上杉景勝が西軍についたため、戦後、幕府によって米沢に移されてしまいます。
 移封で半分になった石高にも関わらず、上杉家は家臣団をそのまま引き連れて米沢入りしました。当然、藩財政は火の車で、9代鷹山公が継いだ頃は幕府に藩そのものを返すことを考えていた様です。毎年の利子が藩の財政を上回り、利子さえ返せない状況が続いていたのです。
 そんな時に九州の日向高鍋藩の部屋住であった鷹山公が養子として入ったのですから、戦国以来の名家とはいえ本当に大変なものを引き受けてしまったと思ったかもしれません。
 彼は竹俣当綱(たけのまた まさつな)、莅戸善政(のぞき よしまさ)の二人を据えて改革に当たりました。新田開発や米沢織を作ったり、老人や子どもでも世話が出来る鯉を飼って売ったりといろいろやって財政を立て直しをしました。
 その間、家老から反発を喰い、家老職の七家騒動があったり、豪商に対して借金返済を長期にわたらせるなど相当に大変な事もやりました。
 質素倹約もその一つで、着るものは人に笑われようと木綿で通し、食べるものも一汁一菜を通したそうです。
 藩財政がようやく落ち着いた頃、東北地方を中心に江戸時代最大の飢饉と呼ばれる“天明の大飢饉”が起きます。一説には約140万人我が国の人口が減ったという大飢饉です。その時には浅間山の大噴火もあり、世情が大混乱に陥ってしまったそうです。
 東北各藩の領民が飢えて死んでいく中で、米沢藩だけは備蓄米を領民に供出して一人の死者を出すことなく、飢饉をやり過ごしたそうです。 
 平時から危機的な状況が来る事を予測し、自ら行動していたリーダーの姿は今にも通ずるところがあるんだと思います。また、それに従った忖度しない家臣も同じです。
 その様なこと考えているうちに、そういえば小泉元首相が言っていた『米百俵』の人づくりの精神の話も越後の話でした。また、コンピューター付ブルドーザーとも呼ばれた決断力のある田中角栄首相も越後の人でした。
 越後は雪深い故に普段は寡黙で、黙々と行動し備え、蓄え、いざ何かあった時に対応する能力が自然と備わっているのではと、上杉鷹山公から田中角栄元首相に通じる歴史的な人物像を見て思いました。
   
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Posted by 大屋誠 at 08:55Comments(0)

2020年04月23日

商工会より緊急要望

 23日、山田弘商工会長が来訪され、“新型コロナウイルス感染症対策中小事業所の助成措置について」要望書が提出されました。

△要望書提出の様子



 商工会でアンケートを実施した結果も合わせて説明があり、今回のコロナ禍の影響が「非常に多い」、「大きな影響あり」と答えられたのが半数近くあり、多少も含めると8割の事業者さんが影響を感じられているとの事でした。その数字に改めて今回の出来事の厳しさを実感します。
 また、資金繰りについても「悪化している」、「多少悪化している」のが45%と半数近くにのぼっています。上松町のような中山間地域の景気はじわじわ来ると言われていますので、その影響が出てくるのがこれからかもしれません。
 そのような事態を受け、町では経済的、精神的にも影響が大きい現役・子育て世代への支援として小中学校の児童生徒の給食費の保護者負担の約二ヶ月分(実質2.4ヶ月分)を町費負担とする支援を実施することにしました。
 また、売上げが落ちた中小事業者に支援補助として20万円の支援を決定して本日報道発表しました。
 財政的には厳しいところですが、町民、事業者の皆さんが少しでも前に向くことが出来るように支援していきたいと考えています。


  
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Posted by 大屋誠 at 14:58Comments(0)

2020年04月22日

非常事態体制

 明日、23日から町職員の非常事態の体制の勤務が始まります。概ね5割の職員が出勤するように体制を組みました。この措置は、新型コロナウイルス対策として取り組むものです。
 先日、滋賀県大津市で二人の職員の感染が確認され、120人の職員が自宅待機となり、その後、更に11人の職員が感染し、全庁閉鎖という事態となりました。
 新聞報道では、築50年経過した庁舎の構造がその動線や密度の濃さが感染拡大を引き起こした要因という指摘もありました。
 上松町庁舎も全く同じような状況にありますが、違うのは大津市には分庁舎があり、住民が必要とする様々な届出等の機能が失われないことです。当町の庁舎で一旦ウイルスが入ったらと思うとゾッとします。
 ただ、5割といっても職員が半分休むというわけでなく、GWで土日以外の休日は非常態勢として出勤して勤務時間の割り振りの中で対応する予定です。
 職員が知恵を出し、リスク分散と仕事が円滑に進むか、更には住民の皆さんに理解が得られるか、サービスの維持などを合わせて考えた結果の対応です。
 緊急時にあってこそ私たちの力が試されていると職員に話していますが、率直にいって私にも答えは分からないものがあります。
 全ては私に責任があります。様々なご意見は頂いていますが、是非とも今回の対応、そして今後の対応についてご理解とご協力をお願いいたします。
   
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Posted by 大屋誠 at 21:15Comments(0)上松町

2020年04月20日

いつの間にか春の使者

 毎年この季節に役場庁舎を訪れるツバメが、気がつかないうちに裏口の出入り口に巣をかけてました。
 南の国から約3千キロ近くも旅をして迷わずに上松の役場庁舎の門を叩いて、しかもそこで卵を産み、ヒナを育て餌をせっせと運んで子づくりしてくれる姿を見ると熱いものが込み上げて来ます。
 幸せを運んでくれる鳥とも言われ、昔から家に巣をかけると家に良いことがあると大事にされてきました。害虫を食べてくれる益鳥でもあります。
 昨年も本ブログで書いた覚えがありますが、人のいない家にはツバメは巣をかけないそうです。これも家の人が蛇など外敵から守ってくれることを知っているのかもしれません。
 野生の本能には未知なるものも多く感心させられます。
△つがいのツバメが裏口に巣をかけて巣の補修?建設中?しています。


  
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Posted by 大屋誠 at 15:51Comments(0)上松町

2020年04月19日

昔の人からの警鐘?

 休業や休校を要請することについて、補償するとか学習が遅れるなどの議論が専門家のみならず、タレントといわれている皆さんが蹇々諤々(けんけんがくがく)議論を交わしている。
 その事はちょっと横に置いといて、この際、昔の人に学んでいく事も重要なのではと考えてます。天然痘、コレラ、赤痢などをひっくるめて我が国では”疫病”と称して恐れていたことは周知のとおりです。
 多くの人が亡くなる場合には立ち入り、往来を禁止したりして拡大を防いだと歴史的に記されています。
 普段の時でも亡くなった人の家族は「物忌み」と称して、宗教にもよりますが一定期間、他の人や公(おおやけ)の場に出席して接触するのを憚っていました。
 科学的、医学的な知見を持っていない先人が身を守る方法として、そうした慣習を伝えて来た生き延びる知恵なのではと考えると、私たちの今の生活への警鐘と思えるようになりました。
 以前にも記しましたが、故人の弔いも亡くなったらすぐに火葬という「直葬」というものが増え、埋葬が終われば直ぐに普通の生活に戻る(戻らなければならない状況もあるると思いますが)という事ですが、そんな現代人に先人の慣習、言い伝えに真意があったとすれば私たちは学ぶ謙虚さを忘れてならないものと思います。
 何度も何度も襲いかかってくる脅威に対して学んで伝えていく事が私たちの今出来ることでもあるのだろうと思います。
   
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Posted by 大屋誠 at 09:32Comments(0)上松町

2020年04月18日

ともに

 木曽保健所管内において新型コロナウイルス感染症患者が確認されて以来、いろいろなお話しを聞きます。
 発生した当該首長さんの悩んだ言葉が新聞でも掲載されていましたが、公表するに当たっては様々な葛藤があったと思いました。
 それぞれの首長としての責任が今こそ問われているとひしひしと感じてます。今思うことは、誰に責任があるのかなど、そんなことはともかく命にかかる事態が終わってから問えばいいんです。
 今出来ることは私も含め、自分たちで出来ることを自らの行動で起こすことだと思います。国の10万円給付の話もありますが、では10万円もらえば一番大事な命が助かるのか、確かに困っている生活の助けになることは否定するものではありません。待っている人も本当に多いと思います。でも、明日の自分自身があるのかということが一番大事です。
 いろんなことを一緒にやろうとしているのが混乱している原因ではと思う今日この頃です。
 私は、財政的に小さな市町村に金額を決めて暫定的に一律に臨時交付金的なものを交付して欲しいと要望しています。そうすればもっと地域に合った支援ができると思ってます。でも、その時は首長の力量も試されるという事なんだと思います。

   
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Posted by 大屋誠 at 20:16Comments(0)上松町

2020年04月16日

いよいよ来ました!

 いつかは必ず来ると思っていた新型コロナウイルス。昨日夜、陽性の方が木曽保健所管内で確認された事が県から発表されました。
 折しも木曽6町村長が揃って『地域住民の皆さんにお願い』の新聞折込みを入れたタイミングとなりました。
 木曽としても長いコロナとの戦いが始まった訳ですが、以前にもお伝えしたとおり、私たちの先祖も幾つものこうした試練に立ち向かって今の私たちの身体に遺伝子(DNA)として残してくれています。
 必ず未来に向けて勝たなければなりません。この事態に当たって三つの事を宣言して、私は町民の皆さんとともに戦って行く決意です。
宣言
一、『罹らない 移さない 拡げない』
   ◯自らの健康は自ら守る自覚と行動
   ◯密閉、密集、密接の環境に行かない、作らない。
一、『デマに惑わされない 便乗犯罪を許さない』
   ◯ウイルスは確かに怖い、同じに怖いのは人が流す根拠のない噂やデマ、それに便乗した犯罪。
一、『木曽地域の医療を絶対に守る』
   ◯まず相談、正しい受診行動で自分と医療現場を守ります。
   ◯医療現場の最先端、自らの命とも向き合い働く人、そのご家族への言われなき偏見、差別を許さない。

 この宣言は、自分の決意であり、住民の皆さんへのお願いで自分たちが出来る事を宣言したものであります。住民の皆さんや事業主さん向けの支援策は別途出来る限り早い時期に示させていただきたいと思います。
△樹齢50年近い満開の桜は、今年の春をどう見たのでしょう。



 
  
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Posted by 大屋誠 at 06:41Comments(0)上松町

2020年04月12日

CE、MEを知っていますか?

 医療崩壊などの危機が叫ばれています。医療現場で命を救うため、自らの命の危険を顧みず最先端で戦っている全世界の病院など医療機関、検査機関で働いてる皆さんに改めて敬意と感謝したいと思います。
 木曽地域は、この投稿記事を書いている今現在感染者は確認されていませんが、高齢者が多い地域ですので、一旦、入れば影響は相当大きなものになるのではと心配になります。
 地域唯一の県立木曽病院の医師、看護師、検査技師などの医療技術職員、事務職員など全ての皆さんが相当な神経を使う毎日だと思います。また、保健所も相談や検体を扱うなど同じ状況だと思います。
 木曽地域としては、このまま推移して収束してくれればとひたすら願うばかりです。
 最近の報道の中で、「人工心肺装置を装着して」などを聞きますが、この現場を支えているスタッフに“臨床工学技士“というあまり聞き慣れない職種の国家資格を持った職員がいます。
 患者さんや家族に直接出会うような場面はあまりないかもしれませんが、現在の医療現場においては様々な医療器具を必要としています。その機器類が常に正常に作動するように点検して維持しています。
 Drは医師、Nsは看護師ということは一般的に知られていますが、臨床工学技士はMEとかCEと通称で呼ばれています。木曽病院では10年以上前から勤務しています。
 病院勤務を始めた頃、驚いた出来事がありました。どこかで落雷があったのか一瞬、停電?と思うくらいの短い瞬間のものでしたが、事務職員が自席を立って脱兎の如く駆け出しました。
 突然のことで何があったのかも理解できなかったのですが、暫くして帰ってきた彼が臨床工学技士とともに院内を回って医療機械、器具に異常が無かったと確認したとの話がありました。
 普段は点滴や麻酔機器などの点検を計画的にしてしていますが、いざという時には病院を支える重要な職です。
 そんな職もある事を紹介したいこの頃です。
 医療従事者の皆さん頑張ってください!そしてその人を支えていただいている御家族の皆さんに心から感謝申し上げます。

 
   
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Posted by 大屋誠 at 09:28Comments(0)プライベート