2023年03月23日

旅立ちの時(その2 上松小学校卒業式)

 22日、上松小学校の卒業式が行われました。
 「小学校の卒業式としては遅くない?」と思われる方もいると思いますが、本当は先週15日に予定をしていたのですが、卒業生の学年にインフルエンザの集団感染が発生し、学年閉鎖となったために延期されて22日の式典挙行となりました。
 今年度の卒業生は男子21名、女子12名の計33名です。
 延期されたため送る在校生の出席は無しで卒業生、保護者、教職員に加え3年振りに招待された来賓という式典でした。
 私から校歌の一小節から「・・強く歩んだ旅人の耐えぬく心を受けついで 火にも風にも風にも打ち負けず 学びの道にいそしもう」を引用して皆さんは校歌のとおりの小学校生活を送り、苦しい中で“命の大切さ”、「人を思いやる心」を人として一番大事なことを学んだと挨拶しました。
 中学校入学後には学びにクラブ活動に頑張って欲しいとエールを送りました。
 入学した頃はランドセルが歩いている様な感じでしたが、この日式場を後にして行く子どもたちは、学生服を着た成長した若者の姿がありました。
△昇降口には国旗が掲揚され、友だち、保護者と一緒に記念撮影しているいつもの卒業式の風景がありました。




△開式を待ちます。


△川上校長先生から卒業証書が渡されます。


△在校生は ビデオレターで参加しました。


△退場する児童、苦しい時を乗り越えた先には沢山の嬉しいことがあります。





   
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Posted by 大屋誠 at 11:06Comments(0)上松町

2023年03月22日

旅立ちの時(その1 上松中学校卒業式)

 令和4年度上松中学校卒業式が行われ、3年振りに参列することが出来ました。今年の卒業生は男子16名、女子13名、計29名です。
 昨年度までは来賓も招待出来なかった状況で送り出す側としては言葉もかけられず大変寂しいものでしたが、ようやく3年前と同じ様に式典が挙行できました。
△担任の先生に先導され拍手の中入場しました。


△秋山校長先生から卒業証書が授与されました。秋山校長先生にとっても最後の卒業式です。


 私からお祝いの言葉として、「この3年間、学習にクラブ活動に大きな制約がある中で乗り越えて来た。皆さんは人の命、思いやる心という大事な事を学んだ。いつかは自分の子どもたちに笑って話せる時が必ず来る。」という事を話しました。
 加えて“種の起源”を提唱したダーウインの言葉で有名な「強いもの、賢いものが生き残るものでは無い。変化が出来るものが生き残る。」という言葉を引用してそういう時代に私たちは生きて来たと話しました。
 また、上松を誇りに思い、上松を愛して欲しい。ここを出て行く人もいるかと思うが、いつの日か出来れば必ず戻って魅力ある地域づくりを一緒にやって欲しいと呼びかけました。
 秋山校長先生以下教職員の皆様には、ただでさえ多感な時期の若者を難しい問題が山積する中で育てて頂いた事に町民を代表して心から御礼申し上げました。
 最後に『卒業生の未来に光あれ‼︎」とお祝いの言葉を結ばさせて頂きました。
△今日を最後に旅立つ若者たち


△校歌を刻んだ碑が今日も生徒を見守ります。




  
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Posted by 大屋誠 at 17:28Comments(0)上松町

2023年03月09日

未来に繋げる地域公共交通

 昨日のJRの交通対策要望に続き、今日は『上松町地域公共交通活性化協議会』が開催されました。
 この協議会は高齢者や学生など移動するのに制約を受ける方たちの大きな手段であるコミュニティバスの運行について利用者、交通事業関係者、行政機関等がそれぞれの立場で参画して構成されています。
 本日の会議では「上松町地域交通の再整備にかかる基本方針」(案)が示され、町の将来的な人口や利用実態などを数値的なもので説明され、一部運行区間についてデマンドタクシーへの転換が必要とされ、令和五年度において実証運行をする基本方針が了承されました。
 その後、具体的な実証運行案の説明があり、7月から行う事やそれに向けての住民説明会の開催など今後の予定について協議されてこれを了承しました。
 試験運行に当たっては様々な課題が出てくるものと思いますが、町民の皆様には、ご理解とご協力をお願いします。
△協議会の様子。



   
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Posted by 大屋誠 at 15:35Comments(0)上松町

2023年03月09日

進むリニア新幹線名古屋駅工事

 8日、木曽地域交通網対策協議会としてJR東海への要望に合わせてリニア新幹線の名古屋駅計画と現状をお聞きする機会を頂きました。
 リニア新幹線は『超電気浮上式』という物で車輌本体を浮き上がらせて磁石の原理で時速505キロメートルという高速走行を実現し、品川から名古屋間を40分、同じく大阪間を67分で結ぶ計画で進んでいるとの事です。
 東京と関西の285.6kmを7兆円という経費をかけて結ぶ国家プロジェクトで、旧くなってきた東海道新幹線を補完するとともに、予想されている東南海トラフによる地震が起きた際の人の流れや物流を確保する目的で現在進んでいるとの基本的な事などをお聞きしました。
△JR職員の説明の様子


 リニアの計画は1990年2月に国から地質調査するように始まったそうで、既に33年が経過しています。走行区間のほとんどがトンネル区間で長野県内52.9kmのうち48.5kmがトンネルだそうです。
 現在工事が進んでいる名古屋駅は在来線と新幹線が南北に並行して14線が走っていますが、それに対してリニアは東西に走り直交する形で駅ができるそうです。狭い空間での工事や高さが制限されるために市の中心部である現在の駅の下で掘削する事は大変な工事であることが分かりました。
 また地層も説明者が曰く『ミルフィーユ』の様な幾層もの軟弱な地盤があるとの事でした。JRセントラルタワーズから望む景色は下から見るのとでは違って工事の進捗がよく分かるものでした。
△上から見た風景。新幹線もジオラマの様に可愛く見えました。


 新駅は全体で900mで、内450mが実際のホーム部分になるそうです。土地の取得は西側は全て終わり、東側も約90%が終了しているそうです。
 完成は東京ー名古屋間が2027年を目標にしていましたが、一部に未調整区間もあり見通しが難しいとの事でした。
 その後、JR東海太閤ビルに場所を移して『通勤通学の利便性の向上』、『乗継時間の待ち時間の解消』、『利用者の利便性向上』、『観光誘致、復興支援』について要望活動を実施いたしました。
 また、協議会には塩尻市も参加しており、百瀬市長さんからも運行について要望されました。
△要望書提出


 私からは昨年11月の町制100周年式典当日に合わせてJRが実施した“さわやかウオーキング”において臨時列車や臨時停車して頂き賑わいを出して頂いた事に御礼を申し上げるとともに、現在、駅ホームの2,3番線に草が生え枯れ草が生い茂っているので、観光客など駅利用者をお迎えする「町の顔」として整備して欲しいと要望しました。  
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Posted by 大屋誠 at 15:03Comments(0)上松町

2023年03月03日

企業版ふるさと納税感謝

 3日、町が進めている『木工とデジタルと木曽の森をつなぐ持続可能な町づくり』を推進するために高額のご寄付を頂いた東武トップツアーズ株式会社に対して感謝状を贈呈させて頂きました。
 東武トップツアーズ中部統括部長の所真司部長さん、伊那支店の経田寛支店長さんに今回の縁を繋いで頂いた企業版ふるさと納税マッチングサポートの利重和彦部長さんをお迎えしての感謝状贈呈式となりました。
 自己紹介の後、今回の寄付に当たっての経過の話がマッチングサポートの利重部長さんからありました。東武トップツアーズさんから持続可能な地域づくりを進める自治体を支援したいがという推薦の依頼があり、かねてから町コーディネーターの小林信彦さんから聞いていた話を覚えておりマッチングして今回の高額の寄付に至ったとの事でした。
 マッチングサポートさんは全国から70の自治体から企業版ふるさと納税の登録があり、実績は2億2千万円を超えるとの事で、その中の一つとして上松町が選ばれたとの事でした。また、カーボンニュートラルを目的とする事業としては初めての事という紹介がありました。
 東武トップツアーズさんは総合旅行業を事業としており、新型コロナの影響で事業経営も厳しい折にも関わらずこうした御寄付を頂いた事に心から感謝申し上げます。
 懇談の中で森林浴発祥の地として観光に力を入れている事、2年後には伊勢神宮の御神木祭がある事などで、これをご縁にして頂いて旅行企画などご提案頂いたり、それを町や観光協会としても支援したりするなどお互いwin-winの関係になればなど話が弾みました。
△贈呈式の様子


△所統括部長さんとの記念写真


△皆さんで記念写真


 企業版ふるさと納税は経済の見通しが不透明な中ではありますが、持続可能な地域づくりに理解がある企業さんがいる事は事業を推進するに当たって勇気づけられました。
 今回の御寄付を貴重な財源として事業を進めて参りますので、今後ともよろしくお願いします。
   
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Posted by 大屋誠 at 13:49Comments(0)上松町

2023年03月03日

上松技専訓練成果発表会

 3日、木工の訓練校として全国的に知られる上松技術専門校で訓練成果発表会が行われるというご案内を頂き出かけました。
 新型コロナの影響で最近3年間は例年行われていた『ひのきの里の技能祭』が中止となり、今年も残念ながら一般の方は来場出来ない形で関係者のみでの発表会となりました。
△発表会の会場


 ちょうど訓練生が自分の作品についてプレゼンをやっていました。仲間の作品を熱い視線で見て工夫したところや難しかった事など真剣に聞いていました。
△訓練生の真剣な様子


 作品数は大小合わせて300点以上で今年は例年になく多い出展数だそうです。
△子どもさんのチェア。アルパカでしょうか?布地と組み合わせた新しい作品です。


△その他大小の物がありましたが、何れも安価で市場の約3〜4分の1程度でしょうか。技能祭が人気のわけです。因みに下段の写真のワッパは3800円でした。




△小さな組子格子の作品


△結婚式の三々九度セット。盃に汲む湯斗(ゆと)も細かい所まで出来ています。技術的には相当難しいのでは素人ながら思いました。因みにこの作品1万8千円だそうです。


 売却済とあるのは訓練生が既に購入希望された物だそうです。他の作品は、明日、ご家族の方が見えてお披露目し校生、ご家族は購入出来るそうです。欲しい作品が沢山ありましたが、残ればまた購入の機会を設けて欲しいと思います。
 42人の訓練生は、もう直ぐそれぞれ旅立ちますが、上松の地で学んだ事をしっかりと今後に活かして技能を磨いて下さい。
 会場の講堂には今月の目標のスローガンが掲げられていました。
△今月の目標


 訓練生の皆さん、仰ぎ見る木曽駒ヶ岳の風景も残りわずかとなりましたが、いつまでも上松を忘れないで下さい。




  
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Posted by 大屋誠 at 10:27Comments(0)上松町

2023年03月01日

夢の事業始まる(タローファーム第二農場地鎮祭)

 今日から年度末が迫る3月を迎えました。卒業式や転勤など慌ただしい時期となりますが、体調管理には気を付けなければなりません。
 そんな3月初日を迎えて今日は上松町にとって夢のある事業の地鎮祭が行われ参列いたしました。一昨年8月から話が進んで来た才児地区の養豚場建設に係る地鎮祭が現地で行われました。
△開式前の会場


 小川社長から候補地について推薦の依頼があってから地鎮祭を迎えるまでには群馬県、大分県への先進地への視察や課題の整理、それに対応する為の県への助言と協力依頼などいろいろな事が頭の中に走馬灯の様によぎります。
 豚肉の消費量は私が生まれた昭和30年代から比べると約10倍以上に増えて来ているとの事です。一方で、自給率では直近のデータで50%近くを輸入に頼っているとの事です。また、飼料の自給率は6%ほどだそうです。豚肉の価格はずっと右肩上がりで推移しており、牛肉の価格よりも安定しているそうです。
 そうした事を考えると、地産地消や中山間地を活用した飼料づくりなど、この農場建設は持続可能な地域づくりを目指す当町にとって夢の様な事業とも言えます。
 ロシアのウクライナ侵攻によってヨーロッパの穀倉地帯が失われ、国際政治が不安定となっている中で食糧やそれを産み出すものも不足しています。一次産業における自給率を高めていく必要がありますが、餌も高騰している現状があります。
 小川社長は経営が安定してきたら飼料生産も自前でやりたいと意欲を燃やしていました。また当面は10人程の雇用になるが、生産が軌道に乗れば約30人程度に増やしていきたいと語ってくれました。
 ようやく地鎮祭まで漕ぎ着けましたが、これから様々な問題、課題があると思いますが、しっかりと町も誘致企業として支援、協力していきたいと思います。
△刈初めの儀(小川社長さんです。背中で失礼します。)


△玉串奉奠(地元代表者)ご理解ご協力有難うございました。才児牧場の活用は長年の懸案事項となっていましたが一つの節目を迎えました。


△地鎮祭の開催を祝うような晴れ渡った空模様の中、皆さんで記念撮影。バックに木曽駒ヶ岳が浮かんでいます。




   
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Posted by 大屋誠 at 17:24Comments(0)上松町

2023年03月01日

地籍調査推進事業

 2月27日に地籍調査推進委員会が開催されました。地籍調査とは土地のいわば人であれば“戸籍”ともいうべきものを調査して登記をする一連の事業です。
 上松町では現在17工区で取り組んできておりますが、組立てパズルの様な仕事で関係者の皆さんの理解が無いとなかなか進みません。
 会議冒頭で地籍調査推進委員に5名の方を任命しました。
△辞令交付の様子


 もし地籍調査が終了していないと、災害が起きて土地の形状が変わってしまうという事がありますが、その時には確定できるまでには時間を要して復旧に支障が出てしまいます。
 また、近隣とのトラブル、土地を売買するにも問題が生じる場合があるので処分できないケースも考えられます。他にも、より良いまちづくりを進めるに当たっても地籍調査が必要です。
 住民の皆さんには境界の立会い(平均15〜30分程度)について協力していただく必要があります。もし、どうしても境界が決まらない場合は『境界未定』として処理され、財産として活用する場合には支障が出るとの事です。また調査後において確定する場合は登録などの諸経費については当事者の負担となってしまいますのでご注意下さい。
 円滑な調査の推進にご協力願います。
  
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Posted by 大屋誠 at 16:31Comments(0)

2023年03月01日

木曽南部木曽川右岸道路整備現地研修会

 2月22日、木曽川右岸道路の進捗状況を視察する研修会が南木曽町田立地籍から大桑村和村地籍で行われました。
 最初に南木曽町田立においては“坪川”をまたぐ(仮称)大滝川橋の整備状況を視察しました。
 最初に右岸道路の全体計画について木曽建設事務所から説明があり、全体45キロ(国道利用3キロ含む)に対して27.6キロが完成して約6割が供用されているとの事でした。
△説明を受けている様子


△田立の架橋している視察地


 見えている大型クレーンはこれだけの大きさは県内には無いそうです。ここだけで既に約5億円かかっているとの事です。
 橋の南側には既に接続する道路が完成していましたが、岐阜県境と接続する部分についてはまだ調整中との事でした。
△南側に伸びた既に完成した道路



 南木曽町から大桑村との間の読書ダム〜戸場ではトンネル2本が掘られ、それぞれが約1キロとの事で掘削して出た土砂は十二兼地区で木曽川に仮橋をかけて左岸側で埋土されるとの事でした。
 トンネル工事本体も相当な経費がかかりますが、右岸道路整備にはこうした仮設の経費がかかるということが分かりました。
 次に大桑村で進められている和村橋の進捗状況を視察しました。大桑村和村橋までは上松町の境の沢から通じており既に供用されていますが、これから南下する箇所では水力発電所の送水管があり工事が難しいとの事で和村橋を使って左岸側の国道19号線を利用する計画です。
△現在の和村橋は狭隘のため、その横に新和村橋が建設されています。


 木曽川右岸道路は地域の悲願ともいうべき事業です。一昨年の8月豪雨災害において被災して通行止めとなった国道19号線を補完する役割を果たしてくれました。
 近いうちに起こるであろうと予測されている『東海沖』、『東南海沖』への地震が起こった時には国道19号線の役割も重要であり、その補完ルートも重要な意味を持つものと考えます。
 県でも重点的な事業として取組んで頂いており、一刻も早い完成が望まれます。

 
  
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Posted by 大屋誠 at 16:04Comments(0)上松町