2018年10月31日
エッ?この秋に!!
周りの山々が色付き、秋が深まって来ました。今日、私の家の近くの公園で何気に葉の落ちた木々を見ていたら、何と“オオヤマレンゲ"が咲いていました。
今年の自然は台風、豪雨、地震あったのですが、この花もびっくりしたのでしょうか。
△秋に咲く二輪のオオヤマレンゲ


今年の自然は台風、豪雨、地震あったのですが、この花もびっくりしたのでしょうか。
△秋に咲く二輪のオオヤマレンゲ


2018年10月31日
町村会社会環境部会から県への要望提案
30日午後、県町村会社会環境部会が長野市で開催されました。
先日の県町村会定期総会で決議された県への提案要望事項について、県側から現状などの説明を受けて意見交換をする場として開かれたものです。
提案要望の事項のうち地域医療・保健体制の充実、地域保障制度の充実、環境保全対策の推進など社会環境部会が所管する重点項目について各町村長から抱えている課題や提案がされ、予定時間を超える熱心な会議となりました。
私から2点の提案をさせて頂きました。
第1点目は、これから人口減少社会となり、若い世代が都会に出て行った時に保健師などの専門資格を持った人材確保が従来のように町村単独では難しくなって来る、或いは既にそうした事態に陥っている。人材の確保を広域的な連携の中で地域の実情に合わせた体制を作っていく事が必要ではないかと提案させて頂きました。
大月健康福祉部長から木曽や諏訪など広域圏のしっかりした地域がある所など地域の特性を見極めた検討をして参りたいとの回答を頂きました。
二点目は、現在の子育て世代の中に団塊世代ジュニアがいるが、団塊ジュニア世代は就職氷河期時代と重なり、経済的にも貧しい世代であるとデータもある。そのようなこともあり、第三ベビーブームが起きなかったと言われている。
このような世代を支援していくためには、例えば保育料について複数の子どもが保育園に在園している場合は在園中においては二人目は無償等の支援をしている町村がある。しかしながら、卒園と同時にそうした措置が無くなってしまう。これは保育料の例であるが、支援の考え方の単位を家族という単位で出来ないかということを述べさせて頂きました。
高橋次世代サポート課長から“失われた10年"という問題は承知している。今後の検討課題として行きたいとの回答を頂きました。
△会議の様子です。

先日の県町村会定期総会で決議された県への提案要望事項について、県側から現状などの説明を受けて意見交換をする場として開かれたものです。
提案要望の事項のうち地域医療・保健体制の充実、地域保障制度の充実、環境保全対策の推進など社会環境部会が所管する重点項目について各町村長から抱えている課題や提案がされ、予定時間を超える熱心な会議となりました。
私から2点の提案をさせて頂きました。
第1点目は、これから人口減少社会となり、若い世代が都会に出て行った時に保健師などの専門資格を持った人材確保が従来のように町村単独では難しくなって来る、或いは既にそうした事態に陥っている。人材の確保を広域的な連携の中で地域の実情に合わせた体制を作っていく事が必要ではないかと提案させて頂きました。
大月健康福祉部長から木曽や諏訪など広域圏のしっかりした地域がある所など地域の特性を見極めた検討をして参りたいとの回答を頂きました。
二点目は、現在の子育て世代の中に団塊世代ジュニアがいるが、団塊ジュニア世代は就職氷河期時代と重なり、経済的にも貧しい世代であるとデータもある。そのようなこともあり、第三ベビーブームが起きなかったと言われている。
このような世代を支援していくためには、例えば保育料について複数の子どもが保育園に在園している場合は在園中においては二人目は無償等の支援をしている町村がある。しかしながら、卒園と同時にそうした措置が無くなってしまう。これは保育料の例であるが、支援の考え方の単位を家族という単位で出来ないかということを述べさせて頂きました。
高橋次世代サポート課長から“失われた10年"という問題は承知している。今後の検討課題として行きたいとの回答を頂きました。
△会議の様子です。

2018年10月30日
医療充実の県要望活動
29日、県庁に6町村長並びに村上県議会議員と揃って木曽地域の医療充実について、大月県健康福祉部長、県立病院機構本部久保理事長、中島副知事及び県議会の鈴木、小林正副議長に要望活動を実施しました。
木曽地域にはご承知のとおり、病院は木曽病院の一つしかありません。地域医療を24時間365日担って頂いており、まさに地域の生命線としての機能を果たしております。
循環器科、脳神経外科、精神科などの常勤医師の配置や修学資金貸与者や自治医大卒業医師の優先的配置などの人材確保、健全な運営及び医療水準の維持、その為の運営費負担金の増額、施設維持に対する資金的援助について特段の配慮をお願いしました。
各町村長から意見を求められたので、 私の病院勤務の経験から厳しい医療環境にあって頑張れるのは県や病院機構のご配慮により、MRI、CT等の高度な医療機器を入れていただいたり、電子カルテシステム導入など県内でも最新の地域医療をしていることにを誇りに思い、モチベーションを保っているので更にご支援頂きたいと要望しました。
また、原木曽町長から歯科口腔外科の開設について歯科医師会から要望があったという事に加え、私から二次医療圏の中で病院の中で歯科口腔外科が無いのは木曽地域だけであること、がん治療と歯科口腔外科によるケアは感染症のリスクを低減するためには一体のものであること、術後の入院日数も少なくする事ができることなどを話し強く要望をしました。
また、向井南木曽町長から南部の医療体制の現状の説明があり、今後、木曽病院通院への交通手段等の支援について要望がありました。
△要望活動の様子(大月健康福祉部長への要望)

△〃(病院機構久保理事長への要望)

△〃(中島副知事への要望)

△〃(鈴木議長、小林副議長への要望)

木曽地域にはご承知のとおり、病院は木曽病院の一つしかありません。地域医療を24時間365日担って頂いており、まさに地域の生命線としての機能を果たしております。
循環器科、脳神経外科、精神科などの常勤医師の配置や修学資金貸与者や自治医大卒業医師の優先的配置などの人材確保、健全な運営及び医療水準の維持、その為の運営費負担金の増額、施設維持に対する資金的援助について特段の配慮をお願いしました。
各町村長から意見を求められたので、 私の病院勤務の経験から厳しい医療環境にあって頑張れるのは県や病院機構のご配慮により、MRI、CT等の高度な医療機器を入れていただいたり、電子カルテシステム導入など県内でも最新の地域医療をしていることにを誇りに思い、モチベーションを保っているので更にご支援頂きたいと要望しました。
また、原木曽町長から歯科口腔外科の開設について歯科医師会から要望があったという事に加え、私から二次医療圏の中で病院の中で歯科口腔外科が無いのは木曽地域だけであること、がん治療と歯科口腔外科によるケアは感染症のリスクを低減するためには一体のものであること、術後の入院日数も少なくする事ができることなどを話し強く要望をしました。
また、向井南木曽町長から南部の医療体制の現状の説明があり、今後、木曽病院通院への交通手段等の支援について要望がありました。
△要望活動の様子(大月健康福祉部長への要望)

△〃(病院機構久保理事長への要望)

△〃(中島副知事への要望)

△〃(鈴木議長、小林副議長への要望)

2018年10月30日
ボーダレスアート展
去る26日〜28日にかけて第2回木曽地域ボーダレスアート展がひのきの里総合文化センターで行われ、27日土曜日に行って来ました。
このアート展は木曽郡内の福祉施設・養護学校・地元小学校の支援クラス在籍している皆さんのアート展で今回が第2回となりますが、第21回長野県障がい者文化芸術祭における受賞作品も巡回展示されていました。
会場には県の巡回作品展24作品を含めて、あふれんばかりの100点以上の作品が展示されていました。皆さんそれぞれ思い思いに作成された魅力ある作品ですが、絵などの色遣いを観ると明るい色調のものが多く楽しくなる作品でした。
昔、伊那にある養護学校の廊下に何気なく飾ってある山下清さんの作品(原画)を見た事がありますが、出展された作品の色合いの素晴らしさと丁寧に仕上げられた作品はそれにもけして劣らないものでした。
書あり、絵画あり、クラフトありの様々なジャンルの出展がありましたが、会場で作っている人もおり、家族的な雰囲気の中の心温まる作品展でした。
△県知事賞を受けた作品です。

△家族からの想いを綴ったものもありました。

△熱いメッセージ頂きました。

このアート展は木曽郡内の福祉施設・養護学校・地元小学校の支援クラス在籍している皆さんのアート展で今回が第2回となりますが、第21回長野県障がい者文化芸術祭における受賞作品も巡回展示されていました。
会場には県の巡回作品展24作品を含めて、あふれんばかりの100点以上の作品が展示されていました。皆さんそれぞれ思い思いに作成された魅力ある作品ですが、絵などの色遣いを観ると明るい色調のものが多く楽しくなる作品でした。
昔、伊那にある養護学校の廊下に何気なく飾ってある山下清さんの作品(原画)を見た事がありますが、出展された作品の色合いの素晴らしさと丁寧に仕上げられた作品はそれにもけして劣らないものでした。
書あり、絵画あり、クラフトありの様々なジャンルの出展がありましたが、会場で作っている人もおり、家族的な雰囲気の中の心温まる作品展でした。
△県知事賞を受けた作品です。

△家族からの想いを綴ったものもありました。

△熱いメッセージ頂きました。

2018年10月27日
市町村長特別セミナー(その4 2040年問題に備える)
特別セミナーの講義も最終となりました。最後に「2040年問題に備える」というテーマで日本私立学校振興・共済事業団理事長、慶應義塾学事顧問の清家篤(せいけあつし)さんから講義を受けました。
団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年問題というのはよく聞きますが、2040年問題とはズバリその団塊の世代のジュニアが65歳を迎える時に直面するいろいろな問題のことを指します。
清家さんから「今の人口構造ピラミッドで示すと二つ山がある。一つは1947〜49年とその前後1、2年を団塊の世代、その時には年270万人が生まれていた。」また、「その団塊の世代の子供たちが生まれた1996〜98年頃にも約200万人生まれた。」という解説がありました。
しかしながら、団塊ジュニアの後にも第3のベビーブームは来なかったとのことで、団塊ジュニアが育ってきた環境が非常に厳しいものであったという分析をされていました。
人口が増えるということは、給与的な分配を考えると一人当たりの収入が減る、しかしながら同じ団塊の世代でも第一次の時には高度経済と重なったという事で右肩上がりに上がった。第2次の場合にはそうした経済成長期にはなく、就職も出来ず非正規の雇用者が増えた事により経済的に貧しい世代が生まれてしまった。と分析していました。
この就職生活最初のスタートの賃金が低かったため今でもそのまま推移して各世代別に比べても著しく低い状況が続いている。このまま高齢者となると年金も低い方が高齢者となる事で医療や介護などにも影響が出てくるとの指摘をされました。
年金は金で解決できるが、医療や介護は従事者がいなければ解決できない問題であるとの話は私が考えていたことと同じであり、まさにその通りであると思いました。
2025年問題は年金制度改革などで先の見通しが見えてきたが、2040年問題は今から取り組んでいかないと手遅れになり、貧しい高齢者が増えて支えられる人が増える中でさらに負担増になるという話がありました。
また、労働力も現在6600万人いるが、このままいけば2030年には2030万人となってしまい深刻な労働者不足に陥ってしまうとの指摘がありました。
そのためには、定年制の撤廃や女性や高齢者の就業を促進していけばまだ間に合うとの事でした。
そにためには企業に子育てと仕事が両立できる環境を作っていく必要があると話され、実際に取り組んでいる岐阜県中津川市の企業などの話をお聞きしました。
今までの全てのサービスを提供できなくなることがあるかもしれないことを伝えていく事も考え、個々の自治体としてのアイデンティティをしっかりと持つ事が必要だという言葉は考えさせられました。
また、高度技術者を一自治体で雇用することは難しい時代を迎えるので県から派遣してもらう事も必要になるかもしれない。行政のスマート化をしていくことが求められ、一部は徹底した機械化とともに、相談業務など本当に必要なサービスを重点的に行うなどの考えは全くその通りと思いました。
一泊二日の研修でしたが貴重な時間を頂きました。この研修の中身を住民の皆さんと情報を共有しながら進めることができればと思いました。
△講師の先生は撮影出来ませんので、アカデミーの建物を紹介します。お世話になった職員の皆さん全員が最後まで頭を下げてバスを見送ってくれました。心のサービス頂きました。感謝です。

団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年問題というのはよく聞きますが、2040年問題とはズバリその団塊の世代のジュニアが65歳を迎える時に直面するいろいろな問題のことを指します。
清家さんから「今の人口構造ピラミッドで示すと二つ山がある。一つは1947〜49年とその前後1、2年を団塊の世代、その時には年270万人が生まれていた。」また、「その団塊の世代の子供たちが生まれた1996〜98年頃にも約200万人生まれた。」という解説がありました。
しかしながら、団塊ジュニアの後にも第3のベビーブームは来なかったとのことで、団塊ジュニアが育ってきた環境が非常に厳しいものであったという分析をされていました。
人口が増えるということは、給与的な分配を考えると一人当たりの収入が減る、しかしながら同じ団塊の世代でも第一次の時には高度経済と重なったという事で右肩上がりに上がった。第2次の場合にはそうした経済成長期にはなく、就職も出来ず非正規の雇用者が増えた事により経済的に貧しい世代が生まれてしまった。と分析していました。
この就職生活最初のスタートの賃金が低かったため今でもそのまま推移して各世代別に比べても著しく低い状況が続いている。このまま高齢者となると年金も低い方が高齢者となる事で医療や介護などにも影響が出てくるとの指摘をされました。
年金は金で解決できるが、医療や介護は従事者がいなければ解決できない問題であるとの話は私が考えていたことと同じであり、まさにその通りであると思いました。
2025年問題は年金制度改革などで先の見通しが見えてきたが、2040年問題は今から取り組んでいかないと手遅れになり、貧しい高齢者が増えて支えられる人が増える中でさらに負担増になるという話がありました。
また、労働力も現在6600万人いるが、このままいけば2030年には2030万人となってしまい深刻な労働者不足に陥ってしまうとの指摘がありました。
そのためには、定年制の撤廃や女性や高齢者の就業を促進していけばまだ間に合うとの事でした。
そにためには企業に子育てと仕事が両立できる環境を作っていく必要があると話され、実際に取り組んでいる岐阜県中津川市の企業などの話をお聞きしました。
今までの全てのサービスを提供できなくなることがあるかもしれないことを伝えていく事も考え、個々の自治体としてのアイデンティティをしっかりと持つ事が必要だという言葉は考えさせられました。
また、高度技術者を一自治体で雇用することは難しい時代を迎えるので県から派遣してもらう事も必要になるかもしれない。行政のスマート化をしていくことが求められ、一部は徹底した機械化とともに、相談業務など本当に必要なサービスを重点的に行うなどの考えは全くその通りと思いました。
一泊二日の研修でしたが貴重な時間を頂きました。この研修の中身を住民の皆さんと情報を共有しながら進めることができればと思いました。
△講師の先生は撮影出来ませんので、アカデミーの建物を紹介します。お世話になった職員の皆さん全員が最後まで頭を下げてバスを見送ってくれました。心のサービス頂きました。感謝です。

2018年10月27日
市町村長特別セミナー(その3 気象災害と共感のコミュニケーション)
近年の自然災害の発生は異常ともいうべきものがあります。そうした意味で今回のセミナーで一番お聞きしたかった講義です。
「気象災害と共感のコミュニケーション設計による防災」という演題で東京大学大学院情報学環特任教授であり、群馬大学名誉教授の片田敏孝(かただとしたか)さんの講義を受けました。
本年も含め台風が数多く発生している。これは地球温暖化により海水温が高く発生しやすくなっていることに加えて海の深い所まで熱いため普通は掻き回されることにより海面温度は下がるはずがエネルギーが常にある状態であることから次々に発生するというメカニズムの説明がありました。ここまでは今までのセミナー等で聞いた事があったものですが、恐らくこうした状況は50年から100年くらいは続くという予想には正直驚かされました。
また、気がかりはインドネシアで大地震が発生したが、太平洋を臨む範囲において今年8月から9月のわずか2ヶ月でマグニチュード6.5以上の地震が実に17回も起きているが、活動を注意していく必要があるとも述べられていました。
豪雨も従来は東北や北海道は霧雨のような雨が降るのが通常であったが、最近、住民の方から「しっかりとした雨粒が降ってくる」という情報が驚いたように寄せられているとの話がありました。
堤防などは100年確率で整備して来たが、それが効かない状態となっている。巨大な台風は過去には911hpaが測定上の記録だが、今後、850hpa超えという被害も想像も付かないものが発生すると言われている。こうした事を考えると今までの様に整備をいくらしても住民の生命を守る事ができないと力説されていました。
冒頭で講師は先のインドネシア地震災害の避難行動について触れました。「インドネシアは地震国で何度も津波に襲われており、住民は避難するという事は充分に分かっていました。しかしながら、避難をしなかった人たちがいたという事は、そこに家族がいたからであり、そうした人たちが危機管理に対する考えが甘いと言えるでしょうか。」と問いかけていました。
片田先生は、「今は専門家と住民、行政の間にギャップがある」と指摘されました。また、「戦後直後には約10年くらいは実は日本は毎年数千人規模で災害で亡くなられており、その人数は先進国の中で突出した犠牲者であった。その後、堤防の整備やダム建設などで百人前後に減らしてきた。と同時に住民は行政に自分の身を守る事を依存するようになってしまった。」と述べました。
また、マスコミの「何でも行政の責任にする報道姿勢はおかしい」、「避難してきた住民も、メシを用意しろなど“避難民様"となっている人もいる」など実際の現場を見てきた人ならではの厳しい指摘もありました。
この意見には私も住民と共に創っていくべき防災・減災社会を考える上で共感することができました。
「知識があれば逃げるのか、情報があれば逃げるのか、避難路・避難所があれば逃げるのか。人の心や社会との関わりを読み解いていく必要がある。」との指摘にも全く同感しました。
" 説得のコミュニケーション“から"納得のコミュニケーション“を築いていく必要があるとの意見や防災に当たっては【思想】をもって対処する事が今後求められるとの話は非常に参考になりました。
△講師の先生は撮影不可のためアカデミーの様子です。

「気象災害と共感のコミュニケーション設計による防災」という演題で東京大学大学院情報学環特任教授であり、群馬大学名誉教授の片田敏孝(かただとしたか)さんの講義を受けました。
本年も含め台風が数多く発生している。これは地球温暖化により海水温が高く発生しやすくなっていることに加えて海の深い所まで熱いため普通は掻き回されることにより海面温度は下がるはずがエネルギーが常にある状態であることから次々に発生するというメカニズムの説明がありました。ここまでは今までのセミナー等で聞いた事があったものですが、恐らくこうした状況は50年から100年くらいは続くという予想には正直驚かされました。
また、気がかりはインドネシアで大地震が発生したが、太平洋を臨む範囲において今年8月から9月のわずか2ヶ月でマグニチュード6.5以上の地震が実に17回も起きているが、活動を注意していく必要があるとも述べられていました。
豪雨も従来は東北や北海道は霧雨のような雨が降るのが通常であったが、最近、住民の方から「しっかりとした雨粒が降ってくる」という情報が驚いたように寄せられているとの話がありました。
堤防などは100年確率で整備して来たが、それが効かない状態となっている。巨大な台風は過去には911hpaが測定上の記録だが、今後、850hpa超えという被害も想像も付かないものが発生すると言われている。こうした事を考えると今までの様に整備をいくらしても住民の生命を守る事ができないと力説されていました。
冒頭で講師は先のインドネシア地震災害の避難行動について触れました。「インドネシアは地震国で何度も津波に襲われており、住民は避難するという事は充分に分かっていました。しかしながら、避難をしなかった人たちがいたという事は、そこに家族がいたからであり、そうした人たちが危機管理に対する考えが甘いと言えるでしょうか。」と問いかけていました。
片田先生は、「今は専門家と住民、行政の間にギャップがある」と指摘されました。また、「戦後直後には約10年くらいは実は日本は毎年数千人規模で災害で亡くなられており、その人数は先進国の中で突出した犠牲者であった。その後、堤防の整備やダム建設などで百人前後に減らしてきた。と同時に住民は行政に自分の身を守る事を依存するようになってしまった。」と述べました。
また、マスコミの「何でも行政の責任にする報道姿勢はおかしい」、「避難してきた住民も、メシを用意しろなど“避難民様"となっている人もいる」など実際の現場を見てきた人ならではの厳しい指摘もありました。
この意見には私も住民と共に創っていくべき防災・減災社会を考える上で共感することができました。
「知識があれば逃げるのか、情報があれば逃げるのか、避難路・避難所があれば逃げるのか。人の心や社会との関わりを読み解いていく必要がある。」との指摘にも全く同感しました。
" 説得のコミュニケーション“から"納得のコミュニケーション“を築いていく必要があるとの意見や防災に当たっては【思想】をもって対処する事が今後求められるとの話は非常に参考になりました。
△講師の先生は撮影不可のためアカデミーの様子です。

2018年10月27日
市町村長特別セミナー(その2 応仁の乱と現代を考える)
市町村長特別セミナー講義のその2です。「応仁の乱と現代日本〜英雄なき時代を考える〜」と題して国際日本文化研究センター助教の呉座勇一(ござゆういち)さんから1時間半の講義を受けました。
応仁の乱というと小学校の社会科で教えられる室町時代末期の全国各地で繰り広げられた戦いで畠山氏、斯波氏などの有力大名が山名宗全率いる西軍と細川勝元率いる東軍に分かれて長期に亘って戦さををしたというものです。
呉座先生によれば最近の研究でそうした見方が違って来ているとの事。しかも、応仁の乱の時の様相と第一次世界大戦に共通点があるとの話で、応仁の乱の時の覇権勢力は細川氏で、大戦ではイギリス、新興勢力は山名氏で、大戦ではドイツであり、またきっかけとなった事件は応仁の乱では畠山氏の内紛で、大戦ではロシア皇太子が襲われたサラエボ事件だそうです。
両方に共通するのが、双方とも短期決戦を志向するものの戦線が膠着して長期戦になったとの事で、戦争の継続を断念したのが結局のところ補給路を断たれた方が断念したという事です。つまり勝者無き戦争であったと分析されていました。
また、我が国の歴史の中で地方自治が萌芽した時期がこの政治秩序が乱れた時から始まったと考えられるとの事で、その地方自治は明治維新まで続いたとの話でした。江戸時代は幕藩体制で徳川将軍家が実権は持っていたものの、実際の統治は各藩がそれぞれ行なっていたから中央集権ではないとの話で歴史好きな私としては成る程と納得して聞かせて頂きました。
8代将軍義政は、トランプ米国大統領と似ている?との下りでは、義政は政治的に対して無関心であったとの通説があるが、これは逆で政治的意欲は強く、強い将軍の指導力で衰退した幕府の立て直しを目指した。大名家の家督争いで判断が二転三転し、大名家の衰退により相対的に将軍権力が浮上したが、かく乱戦法を得意としながら主導権を握ったが長期戦略がないため、結果として長期的には威信が低下した。これが今のトランプ氏に似ているとの話しでした。
また応仁の乱では皆んなが直ぐに終わるであろう、本当は戦いたくなかった、京都での戦さはひとつくらいで小競り合いはあったものの大きな戦さはほとんど無かった、総大将は山名宗全、細川勝元ではなかったなど新しい歴史の見方をお聞きしました。
当時のリーダーが読み違えた結果として長期化し、長期戦になって参加目的の違いが表面化した結果、総帥の求心力が低下し、少数の戦争継続派に引きずられた形で継続していったとの事でした。
応仁の乱は、リーダーとして失敗例の宝庫であり、失敗に学ぶ「失敗の歴史学」を学ぶ必要性があるとの事でした。
応仁の乱を通じて現在を考えると アメリカの動き、中国、ロシアの動き、EUとイギリスなど世界的にも情勢が混沌としてきており、長期的な広い視野を持つリーダーが今こそ求められているんだと考えさせられました。
△講師の先生の撮影ビデオは出来ませんのでアカデミーの様子をお伝えします。

応仁の乱というと小学校の社会科で教えられる室町時代末期の全国各地で繰り広げられた戦いで畠山氏、斯波氏などの有力大名が山名宗全率いる西軍と細川勝元率いる東軍に分かれて長期に亘って戦さををしたというものです。
呉座先生によれば最近の研究でそうした見方が違って来ているとの事。しかも、応仁の乱の時の様相と第一次世界大戦に共通点があるとの話で、応仁の乱の時の覇権勢力は細川氏で、大戦ではイギリス、新興勢力は山名氏で、大戦ではドイツであり、またきっかけとなった事件は応仁の乱では畠山氏の内紛で、大戦ではロシア皇太子が襲われたサラエボ事件だそうです。
両方に共通するのが、双方とも短期決戦を志向するものの戦線が膠着して長期戦になったとの事で、戦争の継続を断念したのが結局のところ補給路を断たれた方が断念したという事です。つまり勝者無き戦争であったと分析されていました。
また、我が国の歴史の中で地方自治が萌芽した時期がこの政治秩序が乱れた時から始まったと考えられるとの事で、その地方自治は明治維新まで続いたとの話でした。江戸時代は幕藩体制で徳川将軍家が実権は持っていたものの、実際の統治は各藩がそれぞれ行なっていたから中央集権ではないとの話で歴史好きな私としては成る程と納得して聞かせて頂きました。
8代将軍義政は、トランプ米国大統領と似ている?との下りでは、義政は政治的に対して無関心であったとの通説があるが、これは逆で政治的意欲は強く、強い将軍の指導力で衰退した幕府の立て直しを目指した。大名家の家督争いで判断が二転三転し、大名家の衰退により相対的に将軍権力が浮上したが、かく乱戦法を得意としながら主導権を握ったが長期戦略がないため、結果として長期的には威信が低下した。これが今のトランプ氏に似ているとの話しでした。
また応仁の乱では皆んなが直ぐに終わるであろう、本当は戦いたくなかった、京都での戦さはひとつくらいで小競り合いはあったものの大きな戦さはほとんど無かった、総大将は山名宗全、細川勝元ではなかったなど新しい歴史の見方をお聞きしました。
当時のリーダーが読み違えた結果として長期化し、長期戦になって参加目的の違いが表面化した結果、総帥の求心力が低下し、少数の戦争継続派に引きずられた形で継続していったとの事でした。
応仁の乱は、リーダーとして失敗例の宝庫であり、失敗に学ぶ「失敗の歴史学」を学ぶ必要性があるとの事でした。
応仁の乱を通じて現在を考えると アメリカの動き、中国、ロシアの動き、EUとイギリスなど世界的にも情勢が混沌としてきており、長期的な広い視野を持つリーダーが今こそ求められているんだと考えさせられました。
△講師の先生の撮影ビデオは出来ませんのでアカデミーの様子をお伝えします。

2018年10月26日
市町村長特別セミナー(その1 目線を変えれば見えてくるもの)
25〜26日の二日間、千葉市幕張にある市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)において市町村長を対象とした特別研修が行われました。
内容が濃いので4つの講座ごとに分けてお伝えしたいと思います。
初めに紹介する講師はNHKで30年間ディレクターを務め、その後、番組プロデューサーとして番組づくりをしてこられ、現在はNHKエデュケーショナル事業推進室で専任部長を務めている尾関憲一さんです。
と云っても、どのような人かは、ほとんど知らない人の方が多いかと思いますが、あの“ブラタモリ"をプロデュースした方といえば、顔が分からなくても何となく親近感が湧くのではないでしょうか。
尾関さんは“お母さんと一緒などの番組も手がけられたとの事で、主に生活や健康などをテーマとした番組を制作してこられたとのことです。
彼は、群馬県出身で早稲田大学で教育を学び、就職でNHK本局に就職し、二年目に地方局を希望して青森に配属されたそうです。東北弁の言葉が分からなくて取材後に同僚に聞きながら番組を作って行ったそうです。
そんな折、各地区に面白いものがあると気が付き、それを題材にした番組を作ろうとし、その一つとして取り上げたのが、青森のある地域では地区ごとに凧揚げがあり、それを作っていく過程を追って番組を作ろうと密着した取材を始めたとの事。
地元の人にとっては、いつも毎年やっている事で、特に変わったことをやっているという感覚は無かったそうですが、地域の人たちが力を合わせ、時には隣の地区が何を作っているか偵察に行くという事も取り上げて最後の凧揚げまで一つの番組で放映したところ、地元で大変な反響があったとの事でした。
このように外部目線で見た時に「自分が面白い」と思ったことは面白い、視聴者に見てもらえると思ったそうです。
また、青森には「カミサマ」という人が地区にそれぞれ実在していると聞き取材したそうです。「カミサマ」はいわゆる神道に通じるようなものでなく、地区で結婚や困った事、家庭のことなど何でも相談屋みたいな人だそうです。これはその地の人にとっては当たり前なんですが、他のところの人にとっては何とも面白い伝承と映るんでしょうかこれも結構反響があったそうです。
程なくして本局に戻った彼は、変な趣味を持つ人を追う番組をづくりしようと思いました。それはちょうどブログが流行ってきた頃と一緒で、そうした個人的な趣味を積極的に発信していこうとする時期と重なったとの事でした。
物事に熱中する人に焦点に絞った番組では、通学で通ったバスの「きゅういち」をこよなく愛してしまった女子高生、毎日利用しているバスを愛してしまったが故に卒業後も「きゅういち」を運行している路線沿いの会社に就職し、「きゅういち」が廃車するという事を聞くとそれを買い取って自家用車としてしまったという番組をビデオで紹介しました。
また、50年間、海岸でひたすら海藻集めをし、標本にしている夫婦を取り上げた番組では、そこから海岸の環境の移り変わりなどが見えてきたと感想を述べていました。
どこにでもある階段に熱中する人、バスの降車ボタンに熱中する人、郵便局を巡り100円ずつ貯金し通帳に記帳して全国を回る姉妹など周りから見ると変に思う“オタク"を受け入れる文化が日本にはあると言っておられました。
現在も放映している「ブラタモリ」という番組のタイトルは、尾関さんが名付けたということでした。タモリさんは民放の昼番組の「笑っていいとも!」を長くやっていて、どちらというとお笑い系の印象があるんですが、実は町を歩いて学んでいる博学の一面があり、それを取り上げた番組づくりをしたいという事で企画を提案したところ、当初は視聴者にそんな番組受けるのかなど疑問があったそうです。
ブラタモリには「観光地には行かない」、「店歩きはしない」などのルールが当初からあるということで、企画として筋書きは書くが、タモリさんと女性アナには伝えていないそうです。伝えるのは「何だろうと思う事があれば云って下さい」だけだそうです。
女性アナにも事前に伝えていないため、視聴者からは「何であの女性アナは何も知らないんだ」、「NHKの女性アナは賢くないのか」というような声もあったという事です。アナウンサーにとって事前の情報が無いというのは相当な不安だそうですが、一視聴者の目線で一緒になっていることでタモリさんとの掛け合いにより番組が視聴者の皆さんに受け入れられたのではと話されてました。
面白いものを摘み上げ、 専門家目線だけでないもので見るとそこから見えてくるものがあると話されました。
最近は全国各地から講演のオファーがあるとの事で、特に土木関係からの反響や地域おこしなどへのテーマでの依頼が多いと仰っていました。
テレビ制作の裏側など本当にあっという間の一時間半でした。
△講師の写真やビデオ撮影は残念ながら禁止でしたので、市町村アカデミー建物の様子をお伝えします。

内容が濃いので4つの講座ごとに分けてお伝えしたいと思います。
初めに紹介する講師はNHKで30年間ディレクターを務め、その後、番組プロデューサーとして番組づくりをしてこられ、現在はNHKエデュケーショナル事業推進室で専任部長を務めている尾関憲一さんです。
と云っても、どのような人かは、ほとんど知らない人の方が多いかと思いますが、あの“ブラタモリ"をプロデュースした方といえば、顔が分からなくても何となく親近感が湧くのではないでしょうか。
尾関さんは“お母さんと一緒などの番組も手がけられたとの事で、主に生活や健康などをテーマとした番組を制作してこられたとのことです。
彼は、群馬県出身で早稲田大学で教育を学び、就職でNHK本局に就職し、二年目に地方局を希望して青森に配属されたそうです。東北弁の言葉が分からなくて取材後に同僚に聞きながら番組を作って行ったそうです。
そんな折、各地区に面白いものがあると気が付き、それを題材にした番組を作ろうとし、その一つとして取り上げたのが、青森のある地域では地区ごとに凧揚げがあり、それを作っていく過程を追って番組を作ろうと密着した取材を始めたとの事。
地元の人にとっては、いつも毎年やっている事で、特に変わったことをやっているという感覚は無かったそうですが、地域の人たちが力を合わせ、時には隣の地区が何を作っているか偵察に行くという事も取り上げて最後の凧揚げまで一つの番組で放映したところ、地元で大変な反響があったとの事でした。
このように外部目線で見た時に「自分が面白い」と思ったことは面白い、視聴者に見てもらえると思ったそうです。
また、青森には「カミサマ」という人が地区にそれぞれ実在していると聞き取材したそうです。「カミサマ」はいわゆる神道に通じるようなものでなく、地区で結婚や困った事、家庭のことなど何でも相談屋みたいな人だそうです。これはその地の人にとっては当たり前なんですが、他のところの人にとっては何とも面白い伝承と映るんでしょうかこれも結構反響があったそうです。
程なくして本局に戻った彼は、変な趣味を持つ人を追う番組をづくりしようと思いました。それはちょうどブログが流行ってきた頃と一緒で、そうした個人的な趣味を積極的に発信していこうとする時期と重なったとの事でした。
物事に熱中する人に焦点に絞った番組では、通学で通ったバスの「きゅういち」をこよなく愛してしまった女子高生、毎日利用しているバスを愛してしまったが故に卒業後も「きゅういち」を運行している路線沿いの会社に就職し、「きゅういち」が廃車するという事を聞くとそれを買い取って自家用車としてしまったという番組をビデオで紹介しました。
また、50年間、海岸でひたすら海藻集めをし、標本にしている夫婦を取り上げた番組では、そこから海岸の環境の移り変わりなどが見えてきたと感想を述べていました。
どこにでもある階段に熱中する人、バスの降車ボタンに熱中する人、郵便局を巡り100円ずつ貯金し通帳に記帳して全国を回る姉妹など周りから見ると変に思う“オタク"を受け入れる文化が日本にはあると言っておられました。
現在も放映している「ブラタモリ」という番組のタイトルは、尾関さんが名付けたということでした。タモリさんは民放の昼番組の「笑っていいとも!」を長くやっていて、どちらというとお笑い系の印象があるんですが、実は町を歩いて学んでいる博学の一面があり、それを取り上げた番組づくりをしたいという事で企画を提案したところ、当初は視聴者にそんな番組受けるのかなど疑問があったそうです。
ブラタモリには「観光地には行かない」、「店歩きはしない」などのルールが当初からあるということで、企画として筋書きは書くが、タモリさんと女性アナには伝えていないそうです。伝えるのは「何だろうと思う事があれば云って下さい」だけだそうです。
女性アナにも事前に伝えていないため、視聴者からは「何であの女性アナは何も知らないんだ」、「NHKの女性アナは賢くないのか」というような声もあったという事です。アナウンサーにとって事前の情報が無いというのは相当な不安だそうですが、一視聴者の目線で一緒になっていることでタモリさんとの掛け合いにより番組が視聴者の皆さんに受け入れられたのではと話されてました。
面白いものを摘み上げ、 専門家目線だけでないもので見るとそこから見えてくるものがあると話されました。
最近は全国各地から講演のオファーがあるとの事で、特に土木関係からの反響や地域おこしなどへのテーマでの依頼が多いと仰っていました。
テレビ制作の裏側など本当にあっという間の一時間半でした。
△講師の写真やビデオ撮影は残念ながら禁止でしたので、市町村アカデミー建物の様子をお伝えします。

2018年10月26日
"シンゴジラ“が語る我が国の危機管理
24日、岐阜市において中部治水大会が開催されました。表題のタイトルは講演した大庭誠司講師(元内閣官房審議官消防庁長官)さんが付けたものです。
会場でこの"シンゴジラ“を観た方はどれくらいいますかとの問いに3割くらいの方が手を挙げられました。
この映画は突如東京湾にゴジラ(幼生形)が現れ、東京の工業地帯を破壊し、そして一旦は海に戻り、再度駿河湾沖に出現して首都東京を破壊しながら進むというストーリーで確か良かったと思いますが、政府の対応などがリアルに描かれています。特に時のトップである首相がゴジラの攻撃で亡くなってしまうという確かに危機管理とすればゴジラの出現は別にしてゴジラを地震などの災害と置き換えればあり得ることです。
ゴジラは希少動物であり、捕獲して対応するのか、或いは敵とみなして自衛隊法やどの法を使って対応するのかなど考えられる適用法を検討する各省庁の官僚の動きが映画観ていると、迫真の演技だけに失礼ですがちょっとコミカルな感じも受けます。
さて、こうした緊急事態に直面した時に人はいくつかのパターンに分けられると講師が話されました。パニックになりとにかく対策室で喋りまくる人や逃げて行く人等で実際に東北地震の際にも経験されたそうです。
また首相官邸の中の地下に危機管理対策室があるとの事ですが、もし地震やテロなど突発的な事が起こった場合には20分以内に省庁の担当者が駆けつけて対策会議を開く体制が出来ているとの講師から話がありました。その為、担当者の居場所は常に報告する事が義務付けられ、例え家に帰るにしても現職中は数回でほとんど戻れなかったとの事でした。
私はゴジラが現れるとは、現実的は思いませんが、ゴジラを地球温暖化で海水温で温められた台風や地震と捉えれば本当の危機を感じるこの頃の気象です。
追伸
その日にたまたま松本の自衛官の方が訪れ、今日聞きに行きますと話題を振りましたら、「今までのゴジラだったら直ぐに自衛隊やられたけど、今回のシンゴジラは自衛隊も頑張った」言われておりました。
△講演会の様子です。


会場でこの"シンゴジラ“を観た方はどれくらいいますかとの問いに3割くらいの方が手を挙げられました。
この映画は突如東京湾にゴジラ(幼生形)が現れ、東京の工業地帯を破壊し、そして一旦は海に戻り、再度駿河湾沖に出現して首都東京を破壊しながら進むというストーリーで確か良かったと思いますが、政府の対応などがリアルに描かれています。特に時のトップである首相がゴジラの攻撃で亡くなってしまうという確かに危機管理とすればゴジラの出現は別にしてゴジラを地震などの災害と置き換えればあり得ることです。
ゴジラは希少動物であり、捕獲して対応するのか、或いは敵とみなして自衛隊法やどの法を使って対応するのかなど考えられる適用法を検討する各省庁の官僚の動きが映画観ていると、迫真の演技だけに失礼ですがちょっとコミカルな感じも受けます。
さて、こうした緊急事態に直面した時に人はいくつかのパターンに分けられると講師が話されました。パニックになりとにかく対策室で喋りまくる人や逃げて行く人等で実際に東北地震の際にも経験されたそうです。
また首相官邸の中の地下に危機管理対策室があるとの事ですが、もし地震やテロなど突発的な事が起こった場合には20分以内に省庁の担当者が駆けつけて対策会議を開く体制が出来ているとの講師から話がありました。その為、担当者の居場所は常に報告する事が義務付けられ、例え家に帰るにしても現職中は数回でほとんど戻れなかったとの事でした。
私はゴジラが現れるとは、現実的は思いませんが、ゴジラを地球温暖化で海水温で温められた台風や地震と捉えれば本当の危機を感じるこの頃の気象です。
追伸
その日にたまたま松本の自衛官の方が訪れ、今日聞きに行きますと話題を振りましたら、「今までのゴジラだったら直ぐに自衛隊やられたけど、今回のシンゴジラは自衛隊も頑張った」言われておりました。
△講演会の様子です。


Posted by 大屋誠 at
18:46
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2018年10月26日
総合教育会議
23日に教育委員や学校関係者と行政関係者が出席して町総合教育会議が開催されました。
これは平成27年4月に施行された改正地方教育行政法の施行により義務付けられたものです。
この背景には滋賀県大津市で起きたいじめ事件から発生した自殺に教育委員会の対応に大きな問題があり、教育現場に行政が介入してくるのではという声が現場にも有りましたが、地域の代表と教育現場との意見交換は必要という事で創設された比較的新しい取り組みです。
併せて“新教育長"制度が発足し、教育長は首長が議会の同意を得て任命する制度に改められています。
会議において、小学校、中学校の校長先生から学校の現況について報告がありました。児童、生徒は減少しているが、特別支援が必要な子どもさんがいる中での先生方の日頃のご苦労や家庭との関係など直面している様々な課題を生の声でお聞きする事が出来ました。
また、小学校の中規模改修に当たって、トイレや教室がとても明るくなって子どもたちの表情も明るくなった、中学校においては地域との関わりを深める実践的な取り組みをしてきている事や英検を中心とした検定試験を受ける子が多くなり、漢字のテストにおいては平均を大きく上回る結果となるであろうとの速報の話も頂きました。
こうした環境の整備や学習の積み重ねが子供たち自身にやる気を出させる上で本当に重要だと思います。
また、今年の夏は暑くて国も暑さ対策のクーラー設置についても決定しているところですが、本年度において整備を順次して行く方向で補正予算に計上し、議会に諮って行きたいとお話しをさせて頂きました。
この時期に会議を行う意味は、来年度に向けた予算への要望をお聞きする意味でも、学校の状況を直接お聞きする時期としてもタイミング的には貴重なものとなりました。
また、教育委員の皆さんからも学校現場へ応援する立場でクーラーの設置など様々なご意見を頂きました。持続可能な地域社会を作っていく上で地域の将来を担う子供たちの教育は重要な柱であり、今後も現場の先生方の意見をしっかりとお聞きし、ハード、ソフトの教育環境の整備を進めていく必要があると改めて思いました。
△会議の様子

これは平成27年4月に施行された改正地方教育行政法の施行により義務付けられたものです。
この背景には滋賀県大津市で起きたいじめ事件から発生した自殺に教育委員会の対応に大きな問題があり、教育現場に行政が介入してくるのではという声が現場にも有りましたが、地域の代表と教育現場との意見交換は必要という事で創設された比較的新しい取り組みです。
併せて“新教育長"制度が発足し、教育長は首長が議会の同意を得て任命する制度に改められています。
会議において、小学校、中学校の校長先生から学校の現況について報告がありました。児童、生徒は減少しているが、特別支援が必要な子どもさんがいる中での先生方の日頃のご苦労や家庭との関係など直面している様々な課題を生の声でお聞きする事が出来ました。
また、小学校の中規模改修に当たって、トイレや教室がとても明るくなって子どもたちの表情も明るくなった、中学校においては地域との関わりを深める実践的な取り組みをしてきている事や英検を中心とした検定試験を受ける子が多くなり、漢字のテストにおいては平均を大きく上回る結果となるであろうとの速報の話も頂きました。
こうした環境の整備や学習の積み重ねが子供たち自身にやる気を出させる上で本当に重要だと思います。
また、今年の夏は暑くて国も暑さ対策のクーラー設置についても決定しているところですが、本年度において整備を順次して行く方向で補正予算に計上し、議会に諮って行きたいとお話しをさせて頂きました。
この時期に会議を行う意味は、来年度に向けた予算への要望をお聞きする意味でも、学校の状況を直接お聞きする時期としてもタイミング的には貴重なものとなりました。
また、教育委員の皆さんからも学校現場へ応援する立場でクーラーの設置など様々なご意見を頂きました。持続可能な地域社会を作っていく上で地域の将来を担う子供たちの教育は重要な柱であり、今後も現場の先生方の意見をしっかりとお聞きし、ハード、ソフトの教育環境の整備を進めていく必要があると改めて思いました。
△会議の様子
