2024年11月14日

災害復旧願いを込めて(災害復旧促進全国大会)

 11日から上京しての災害復旧促進、治水事業促進、治水砂防事業促進の大会があり、月曜から金曜までの一週間の長期ロードの出張となりました。
 11日は東京砂防会館で全国災害復旧促進大会が行われましたが、私が初めて参加した8年前と比べると市町村長本人の参加が多くなっています。それだけ災害について首長の皆さんの関心が高まって来ていると云えます。
△脇雅史会長の挨拶
災害復旧願いを込めて(災害復旧促進全国大会)


 脇会長の挨拶として今年の能登半島地震に加え、7、9月の東北地方、能登半島に甚大な甚大な被害をもたらした豪雨災害など、近年の災害の激甚化は災害復旧に大きな影響を与えている、早期の復興に向けて国に団結して要望していく必要があると挨拶がありました。
 また、大会において永年の災害復旧に功労のあった個人団体の皆さん94人が表彰されました。
 市町村長の意見発表として石川県珠洲市泉谷満寿裕市長、山形県矢口明子市長からお話をお聞きしました。
 泉谷市長は春に能登半島地震について意見発表をお聞きしましたが、同じ年に再度災害復旧のお話をお聞きするとは、その大変さは前回と同じ防災服を着ておられた事からも窺えました。
△泉谷市長さん
災害復旧願いを込めて(災害復旧促進全国大会)


 珠洲市は高齢化率が52%だそうで、当町よりもはるかに高い高齢化率ということに驚くとともに、復旧の大変さに人ごとでない気がしました。
 国道249号線がトンネルが崩落して通行できず復旧の目処が立っていないことや水道、下水道が上部から復旧工事をしていかなければならないので遅れているなど生々しい現場のお話しをお聞きしました。
 山形県矢口市長さんから7月に起きた線状降水帯により犠牲者が1名出てしまったことは残念と訴えていました。
 災害の形態は当町のように土石流に注意しなければならなど地域によって違いますが、近年の災害は場所を選ばず、今までの経験値をはるかに超えるものとなっています。
 雨量30ミリを超えれば豪雨という概念は、珠洲市の84.5ミリとは想像が出来ない数値です。行政の責任では早期の避難を呼びかけていますが、現実には住民の皆さんの中にあるかもしれない『今まで大丈夫だったから••』という気持ちをどうやったら払拭するかがこれからの課題だと思います。

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Posted by 大屋誠 at 09:21│Comments(0)
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