2024年11月24日

地域の課題を共に考える(その二 長野運輸局)

 19日は長野地方気象台長さん来訪の後、北陸信越運輸局長野運輸局の山岸忠政支局長さんが来訪されました。
 今回の訪問は主にタクシーの現状について、国の制度や地域の状況について意見交換をするために来訪されました。
 国では地方の状況に寄り添った対応をして来ているところで乗用タクシーについて、運転手不足により運行が難しくなっている状況を踏まえて新たに新規に事業を始めたいとする方に事業者の運行管理の下で参入を認めるという制度が出来たと説明を受けました。
 これは例えば自治体や個人も含め、営業している事業者が運転手不足に陥っている事実上のタクシー空白地域において新しく会社を立ち上げて事業者とともに連携していくという制度です。
 現在、県が中心となって広域公共交通について新しいバス路線について検討がされていますが、町村の乗降場所である結節点に来る足の確保も重要な課題です。それにはタクシーによる運行が重要となって来ます。
 現在、上松町では昨年度からデマンドタクシーの試験運行をして来ており、昨年までは特定の地域限定でしたが、今年からは全町を対象として更により良い方向を検討しています。
 バスが運行される基幹ルートだけではなく、そこに繋がる支線もしっかりと確保しなければなりません。そのためには公共ライドシェアなども視野に入れなければならないと考えます。
 現在、当町ではおんたけタクシー(株)さんが運行していますが、従業員28人の年齢は50歳後半から70歳代ということで、新規採用募集しても入って来ないという状況とお聞きしました。
 そうすると、後10年も経てば木曽地域はタクシーの空白地域となってしまうことが容易に想像され、住民の足、観光客への対応、夜を中心とした飲食店の営業などに深刻な影響を与えるものです。
 山岸支局長さんと、ざっくばらんなお話をする中で、町では一事業者に頼っていたタクシー運行も自治体の責務として早急の対応が必要と今まで以上に感じました。
 各町村によって実態が大きく異なるため、まずは民間事業者さんとの話し合いする場の設置が必要ではと意見を交わしました。
 新しいバス運行が予定されていますが、タクシー運行について「今まではこうだったのに・・」という事もあるでしょうが、維持していくためにはどうしたら良いか、住民の皆さんのご理解とご協力が更に必要となってくるものと思います。
△山岸支局長さんと
地域の課題を共に考える(その二 長野運輸局)


 木曽は木曽広域連合があり、町村も大きな突出した自治体がある訳でなく全国の中山間地域のモデル的なケースとして期待されているのかもしれません。
 

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Posted by 大屋誠 at 09:12│Comments(0)上松町
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