2024年11月10日

B&G“子ども第三の居場所”サミット

 8日は上京3日目となりましたが、急に冬の訪れが来た感じで肌寒くなりました。
 この日は品川にある東京海洋大学の楽水会館においてB&G財団が主催する“子ども第三の居場所サミット”が開催されたので参加しました。
 東京海洋大学という大学名は私自身は聞いたことが無かったのですが、前身は東京水産大学という事を見て納得しました。
△キャンパス入口
B&G“子ども第三の居場所”サミット


 到着が少し早かったのでキャンパス内を見学させて頂きましたが、クジラの骨格標本、実際に使われた練習船、クジラの捕鯨に使われた砲撃砲など、海への憧れが人一倍強い山育ちの私にとって興味ある構内でした。
△クジラの骨格標本。とにかくでかいです。
B&G“子ども第三の居場所”サミット


△捕鯨漁で使われた砲撃砲(新型・旧型)
B&G“子ども第三の居場所”サミット


△実習船として使われた『雲鷹(うんよう)丸』、今は文化財として保存されていました。
B&G“子ども第三の居場所”サミット


 さて子ども第三の居場所サミットは、今年で2回目を迎えます。全国から首長の本人出席が40名、副市町村長、教育長などを合わせて71名の方が出席しました。
 始めに子ども第三の居場所事業について説明があり、日本財団とB&G財団合わせて10月末現在で全国で238拠点が開設済みとのことでした。
 また、子どもが抱える課題として100人のうち何らかの課題を抱えているのは延べ34.3人で3人に一人が課題を抱えているとのことでした。
 課題として挙げられたのは経済的困難、被虐待、イジメ、不登校、学習面・行動面、日本語の指導が必要などです。
 子ども第三の居場所は、子どもたちの孤立しやすい放課後の時間に家庭や学校の場所以外の場で信頼出来る大人や友達と安心して過ごし、将来の自立に向けて『生き抜く力』を育む場所と掲げています。
 上松町では学童保育を運営して来た団体に運営を委託していますが、利用施設が約半世紀以上が経過して老朽化して来た時にこのお話を菅原理事長さんから頂き完成しました。また運営費についても助成していただいております。
 サミットは主に2部構成のパネルディスカッションで行われました。第一部は行政関係者の「〜つなぐ〜」をテーマとし、第二部は実際に拠点施設を運営している団体の皆さんが実際の取組み事例を含めた「〜みがく〜」をテーマとしたパネルディスカッションでした。
 第一部では3人の首長さんがパネラーで参加され、うち2名が長野県内の白馬村と下條村の村長さんでした。
△第一部の様子。立っているのが丸山白馬村長、その左隣が金田下條村長さんです。
B&G“子ども第三の居場所”サミット


 白馬村は来月12月に完成するということで現在整備を進めているとのことでした。白馬村からは子育てについてスマホを活用したスマートビレッジ構想を立てて子育てなどに活用しているということでした。
 金田下條村町からは、全国から不登校児童、生徒を集めて映画作成を通じた取組みついて紹介されました。個性あふれる作品が全国から15作品(海外からも4作品)の応募があり映画祭を開催したとのことでした。
 第二部のパネルディスカッションは、拠点を運営している神奈川県湯河原町、茨城県筑西市、岡山県鏡野町の拠点を運営している皆さんから事例発表がありました。
 湯河原町からは多世代の居場所づくりの取り組み、鏡野町からはSNSを活用した地域への協力呼びかけを通じた取組み、筑西市からは子どもが主役の居場所づくりについての取組みの紹介がありました。
 そのうち、筑西市の居場所づくりの子どもたちも運営法人の総会に参加している取組みは子供が主役という事を実践しているものと感じました。
 パネルディスカッションが終わった後、NPO法人を立ち上げて第三の家族の活動をしている奥村春香さんから自らの体験を通じたお話がありました。
 その中から家庭内における課題として「虐待ではないけど」という中に様々な“はざま”、厳しい理想、過干渉、家庭の不和、無理解があるのではという指摘には考えさせられました。
 また、「寄り添わない支援」の必要性について、寄り添われると離れていく、寄り添うと人手が足りなくなるという事を聞くと、行政では当たり前に「寄り添う」という事が云われますがその言葉の本質をしっかりと考えて必要があると思います。
 最終的には寄り添うためにも、構え方、信頼関係の構築重要だという言葉、皆さんと一緒に考えたいですという言葉にサミットに参加した意味があったと思いました。
△マイクを持っているのが奥村さん。世界を変える30歳未満2023受賞者
B&G“子ども第三の居場所”サミット




 

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Posted by 大屋誠 at 10:53│Comments(0)上松町
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