2022年05月15日

大火記念日(模擬火災訓練)

 今日は早朝から昭和25年に起きた上松町大火の教訓を活かすための大火記念日行事が行われました。
 早朝6時からの訓練は上条地区での模擬訓練で、高低差のある、かつホースの延長が長い訓練で、若い消防団員も息を切らせてホースを運んでいました。
△本部の様子




△ホースの先端で火先を担当する団員


△道路通行の安全誘導


△昨年度完成した防火水槽も早速活躍しました。


 上松町では昭和25年以前にも終戦の年、昭和20年にも190戸が焼失する大きな火災が起きています。当時の家屋が木造で屋根材が檜皮葺がほとんどであったことも大きな火災を起こす要因であったと思います。
 “上松町大火”でインターネットで検索すると当時のニュース映像が出てきますが、茫然自失とした焼け出された町民の姿が写っています。
 昨年新庁舎が完成しましたが、昭和23年に完成したばかりの二代前の役場庁舎も大火で焼失しました。敗戦から立ち直る時に起きたこの事に立ち向かって再建してきた先人の努力に深甚なる敬意を表する次第です。
 615戸が焼失し役場、郵便局などの公共機関を失った被害額は当時の価格で4億5千万円だったそうです。現在の価格で換算すると86億4千万という町予算の二年分が一夜で燃えたと言うことになります。
 『災害は忘れた頃にやってくる』のことわざは戒めの言葉ですが。この記念行事を通じて更に肝に銘じなければなりません。
  
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Posted by 大屋誠 at 07:51Comments(0)上松町