2022年04月24日

赤沢安全祈願

 今日24日、29日からオープンする赤沢自然休養林の安全を祈願して赤沢へ行く途中にある姫宮神社、園地内にある皇大神宮、慰霊碑の3箇所で安全祈願祭、慰霊祭が観光協会主催で執り行われました。
 姫宮神社は京都から兄の皇子を頼り平家に追われて落ち延びてきた姫宮がこの地の姫淵に身を投げて亡くなったのを哀れんだ里人により建てられと言われています。
 姫宮はこの近くの里の高倉地区にあったものを昔の営林署職員が山林作業の安全を祈願するため現在の地に移して来たとも伝えられています。
 高倉天皇の御代と言われていますから、今、NHKで放映されている『鎌倉殿の13人』の源頼朝の旗揚げより少し前の時代だと思いますが、遺された伝説、そして今なお残る「高倉」という地名には歴史ロマンを感じます。
△姫宮神事の様子です。横を流れる川の音と小鳥の鳴き声しか聞こえない中での神事は神秘的です。
 関係者の羽毛田観光協会長さん、青木木曽森林管理署長さんが玉櫛奉奠した様子です。
赤沢安全祈願


赤沢安全祈願


赤沢安全祈願


 次に赤沢自然休養林園地内にある皇大神宮での安全祈願祭です。去来荘の上にありますが、ウオーキングコースから少しだけ離れているので知らない方が多いのではないでしょうか。
△このように祀られています。
赤沢安全祈願


 祠の横の寄付者名簿に「大屋組一同」と記されていました。
△祠横の寄付者額
赤沢安全祈願


 私の父も営林署で働いていましたので寄付したのかと思いつつ、そこに記された金額は拾円とか拾伍円とかでした。「今の価値ではいくら?」などと話していると、徳原宮司さんから「昔は建立の労力で奉仕した方もいたから」との話、何でも貨幣価値に換算してしまう事に少し反省でした。
 その横に鉄骨で組み上げられた櫓(やぐら)が樹間にありました。何でも天皇陛下が赤沢に来られた時に見張り用として建てられたものとのことです。きっと上松検定というものが有れば上級問題の素材になること間違いなしだと思います。
△鉄骨製の櫓(全然錆びていませんのが驚き)
赤沢安全祈願


△祈願祭の様子です。
赤沢安全祈願


赤沢安全祈願


 最後は慰霊碑での慰霊祭です。山林作業で亡くなった方たちの霊を慰めるものです。
△慰霊祭
赤沢安全祈願


 途中に水芭蕉の花が咲いていました。また渓流にはアカヤシオが小さなピンク花を咲かせていました。GWの初めが見頃だと思います。
△水芭蕉の白い花が咲いていました。
赤沢安全祈願





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Posted by 大屋誠 at 17:10│Comments(0)上松町
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