2019年06月13日

緊張の防災セミナー

10日東京総務省で市町村長を対象とした防災セミナーが開催され参加しました。今回の参加者は40人でしたが、隣の石川県の市長さんからお聞きしたところ参加するには相当の倍率であったとの事でした。私は梅雨時のこの時期が一番と思いこの日しか申し込まなかったのでもしかしたらラッキー?でした。
主催者の挨拶では「今日は実際に起こりうる事を想定した指導員とのマンツーマンの研修です」、「こんな事知らないんですかといわれるくらいに大いに恥をかいて行ってください」などとのっけから今までにない研修スタイルに緊張が走ります。
なんとZ市という架空の市を想定しての訓練形式の研修でどの様な事態が起きるかの予備知識は全く無いのですから。
研修に入るとまずZ市の様子が示されます。海有り、明治川、大正川、昭和川の三つの河川有り、土石流警戒区域、浸水区域、避難所の説明がありました。急に言われてもなかなか頭には入ってきません。先ほど言われた「大いに恥をかいて•••」の言葉がよぎります。
一番最初はZ市市長の私が東京出張中に台風が接近し、当初より速度を上げて接近して来ることを想定したもので、防災課長から電話で相談があった事を想定したものでした。実際に指導員は席を離れて研修用に用意された携帯電話に電話をかけて来るものでした。実際にもありうる事です。やり取りの後、戻ってきた指導員がこの訓練の目的などを説明してくれました。
次に戻ってきた市長(私)が避難所開設や応援要請について防災課長から次々に相談があり、それに対する指示をする訓練などがありました。そして緊急時には首長自らが住民向けに放送する事が大事と言われ、「どの様に放送するのか例文を修正しながら実際にやってみてください」と言われやってみましたが、講評ではもっと切迫感を持って早く喋る事も必要ですとのアドバイスをいただきました。
被災後の記者会見では私たち受講者が記者役を演じ、指導員が市長、防災課長役をやる模擬記者会見の研修もありましたが、日頃、記者から取材を受ける側に立つ私たちにとって、いざ攻守入れ替わる質問(住民が知りたいこと)を考えると難しいものと感じました。
有意義な研修でした。

△会場の様子です。その他の様子はNGなので。


  
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Posted by 大屋誠 at 06:14Comments(0)