2021年08月22日

野戦病院で思い出すこと

 新型コロナ感染症流行は中国で確認された従来型からデルタ株に置き換わって来て更なる流行拡大して来ています。
 医療の逼迫、医療崩壊が現実のものとなってきている事が連日報道されています。病床数の確保が緊急かつ重要となって来ていますが、有効な手立てが見出せずにいます。
 そこで「野戦病院の設置」を求める声が出て来ています。昔、新型インフルエンザ流行への対応マニュアルを木曽病院勤務の時に検討したことがあります。木曽病院には感染症病床が4床しかありません。通常の感染症でしたら対応が可能かと思いますが、高病原性鳥インフルエンザや今回のような新型コロナなど感染性が強く重度化するものには絶対対応出来ないと考えてました。
 しかも病院は木曽地域には木曽病院しかありません。入院している方もいる中でどうしたら受け入れる事が可能かを考えた時、それには隔絶したスペースを設けるしかありません。
 そこで検討の一つとしたのが外来の横にあるスペースにテントのような物を設置して・・って「戦争の時の野戦病院のようだな」と思い、一方で「そんな事になれば木曽の医療は完全崩壊」という事で、対応を検討するマニュアルづくりとしてはそこで終わってしまいました。
 中国の故事から生まれた「杞憂」という言葉があります。夜空を見上げて天空が崩れてきたらと要らぬ心配をする事を表すものですが、今の事態はその杞憂が現実となってきています。
 限られた医療人材、医療器具をどうやって効率的に動かすかが鍵です。自宅療養は家族に感染させるリスクは高いですし、全員が感染したら食料調達など外部との連携、連絡はどうしたら良いのか検討した上で方針を出すべきだったと考えます。
 日本には東京ドームなど空調を整えた大きなドーム施設がありますが、そこに人材、医療器具を集中させる事が出来れば大規模な野戦病院が出来ると思います。酸素ステーションよりも効果的ではないかと思います。早急に検討をお願いします。
△野戦病院既に取り組んでいる自治体もあります。
野戦病院で思い出すこと




 

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Posted by 大屋誠 at 07:41│Comments(0)プライベート
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