2023年08月09日

見聞を広める(県町村会政務調査会 産業経済部会)

 8日午後から県町村会政務調査会の産業経済部会が木祖村で行われ出席しました。
 産業経済部会では所掌する農政、林務、商工、観光に関する事項について国、県に対する提案・要望事項について協議し、『地域経済再生・回復に向けた取り組みの強化』など5項目を来たる10月16日における総会に提出する事を決定しました。
 その後、木祖村で取り組んでいる事業などの現地を視察しました。同じ木曽地域でも知らなかったことなども多く、こうした機会は貴重なものです。
△味噌川ダム。水資源開発公団(現在 水資源開発機構)が造った治水、利水、発電の多目的ダムです。
見聞を広める(県町村会政務調査会 産業経済部会)


見聞を広める(県町村会政務調査会 産業経済部会)


 味噌川ダムの湛水量は諏訪湖に匹敵するとお聞きしました。そんなにあるかとお聞きしたところ、深さが味噌川の方が深いので水量はあるとの事でした。
 また、2枚目の写真の通り、ロックフィルダムなので草が堰堤に生えると強度が弱くなるとの事でいつも草が生えないようにしているとの事でした。
△ふれあい館
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 ダムの歴史やその様子、周辺の自然、下流域の様子も合わせて紹介しています。
 次に向かったのは『こだまの森』、夏のキャンプシーズンという事でたくさんの方で賑わっていました。プールもあり子どもたちが水しぶきをあげて喜んでいました。
 この場所は先ほど訪れた味噌川ダム建設に伴って造られたという事ですが、広大な土地には遊具などもあり、何とも羨ましい限りです。
 また、昔訪れた時はグランドとして使われていた所も近年のキャンプブームによりテントサイトとして利用しているとの事でした。
 最後に訪問したのは伝統的工芸品の“お六櫛”を作っている作業場です。お六櫛は民話で何時も頭痛に煩わされていたお六という娘の夢枕にミネバリの木で作った櫛で髪を透くと治るといわれそのとおりにすると痛みが引いたとの事で伝えられています。
 この日はその製造について実演を交えてKさんが説明をしてくれました。Kさんは元県職員で私の大先輩に当たりますが、定年退職後にお六櫛づくり、すんき漬けなどに情熱を傾けられてきました。齢90歳と改めてお聞きし、繊細な技術とともに、その元気な姿に私も元気を頂きました。
△来訪者した町村長さんに丁寧に教えてくれます。
見聞を広める(県町村会政務調査会 産業経済部会)


 手づくりですので、価格は納得ですが案内人の木祖村長の奥原村長さんは「妻と娘に買ってやったら非常に喜んでくれた」とPRしていました。
 ここには木祖村の祭り、歴史や伝統文化を伝える寄贈された多くの展示物がありました。木祖村は歴史的には大火がほとんど無かったという事で、幾度とない火災に見舞われて貴重な歴史的文化財を焼失してしまった当町の歴史を振り返ると羨ましい限りです。
 貴重な人や歴史的価値のある文化財に触れることが出来た1日でした。


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Posted by 大屋誠 at 14:48│Comments(0)
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