2023年11月10日

上京シーズン始まる(その3 道路・治水大会)

 11月9日、上京しての大会や要望活動も3日目を迎えました。
 午前は中部地区の三重、愛知、静岡、岐阜そして長野県で構成している中部国道協会の令和5年度総会と午後は全国治水期成同盟会が主催する「全国治水事業促進大会」が開催され出席致しました。
 中部国道協会では長野県を代表して下伊那郡根羽村の大久保村長さんが意見発表されました。その中で、木曽地域の実情にも触れ、雨量の規制区間があり長時間に亘って孤立した事例を挙げて早期の解消のためにも薮原工区の完成をと発表しました。
△柴橋会長(岐阜市長)の挨拶
上京シーズン始まる(その3 道路・治水大会)


 午後は治水事業促進全国大会が行われました。今年も全国各地で自然災害が発生しており、治水の重要性が改めて強調されています。
 基調講演で東京大学大学院情報学環特任教授、日本災害情報学会会長の片田敏孝先生が『激甚化する豪雨災害に「流域」で向かい合う』と題して講演を拝聴しました。
 以前にも片田先生の危機管理についてご講演をお聞きする機会がありました。とても分かりやすく話して頂いて現状の厳しさを伝えてくれます。全てお伝えしたいところですが、私の拙い文章では表せないのが残念です。
 肝の部分だけですが、今年に夏は記録的な高温であった事は皆さん承知かと思います。2023年夏プラス9月の気温が地上では夏、9月ともに125年間で最も高かったそうです。また、海水温も統計開始以来最も高かったそうです。
 日本近海の高い海水温が一度に降る降水量の増加、強力なまま接近・上陸する台風、そして高い緯度で台風が発生し迷走するのが近年各地で多発する豪雨災害の元だそうです。
 行政に任せっきりの防災ではなく住民が主体となった防災に転換していかなければならないと強調されていました。
 片田敏孝先生のお話はこれからの防災の考え方に富むもので興味深くお聞きしました。こうした大会を通じて時代の最先端の状況やこれからの在り方などを考える上でも大会参加の意義はあるものと感じました。
△片田先生の講演の様子
上京シーズン始まる(その3 道路・治水大会)





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Posted by 大屋誠 at 13:12│Comments(0)
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