2024年06月24日

伊勢神宮式年遷宮に学ぶ

 23日、上松公民館が主催した前回の第62回伊勢神宮式年遷宮の様子を振り返って改めて木曽の杣人の匠の技と伊勢神宮の歴史的な繋がりについて学ぼうとする講座が開かれ参加しました。
 講座には約40人の方が参加していました。参加者の中には郡内の方もいましたが、このようなお祭りが行われている事を知らなかったという人もいました。 最初に前回の御杣始祭から各地での御神木曳航の様子などのVTRが映し出されました。
△講座の様子、三つ紐切り伐の場面
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


 講座の合間には杣頭の橋本さん愛用の斧(ヨキ)が展示されていましたので参加者の皆さんは興味深々に説明を聞いていました。
△斧(ヨキ)の説明を聞く皆さん
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


 その後「神宮は何故木曽ひのきを必要としているか」と題して伊勢神宮木曽奉賛会の原田事務局長さんから講演を頂きました。
 原田さんは神宮から特別に頂いた前回取り壊された宇治橋の木材で作った貴重な記念の品を持って来られました。
△これです。
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


△原田事務局長さんの講演
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


 横井産業観光課長から今後の進め方などについて説明があり、正式な決定は来年2月頃になるが準備を進めているとの説明があり、少しずつ気運を盛り上げて行きたいので皆さんのご協力をお願いしたいと話がありました。
 また前回は上松町の他、大桑村、南木曽町など木曽南部のみの奉祝行事で行ったが、今回は木曽郡全体で盛り上げて行くために全町村長に協力を求めて進めていると話がありました。
△横井課長の話の様子
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


 参加者の皆さんからヨキについての質問を受けて橋本杣頭さんから用途に沿ったもので形が違うという説明をお聞きしました。
 写真のとおりのヨキですが、磨き上げ、研ぎ澄まされたものはヒゲが剃れるほどに鋭利だそうです。さすがは匠の技です。
△橋本さんの説明の様子
伊勢神宮式年遷宮に学ぶ


 参加者からは「三つ紐伐りはいつから始まった?」という素朴な質問があり事務局も??の事で改めて回答させて頂くことになりました。これについては、今は伊勢神宮での祭事で使われる事で脚光を浴びていますが、昔から安全な伐倒方法として杣人に伝えられて来たものだと考えますが、古いものの記録があればまた興味が沸くものと思いました。
 来年の6月3日に御杣始祭が予定されていますが、早く『木曽山を御杣山に定める』という“御治定(ごじじょう)”が天皇陛下により裁可されます事に期待するものです。

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Posted by 大屋誠 at 13:53│Comments(0)
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