2018年05月04日

上松の春祭り(その3 駒ヶ嶽神社例祭)

昨日5月3日、東小川の駒ケ嶽神社で例祭が行われ、参列させて頂きました。神社には国選択無形文化財であり、昭和44年に長野県無形文化財に指定された太々神楽が伝わっています。
神楽では問答で舞うものと邦楽に合わせて舞う二つの形式があり、全部で13座の舞が毎年奉納されます。
4人の天狗が舞う"四神五返拝"や3人の舞い手が真剣を持って舞う"三劍の舞"は迫力のあるもので、シャッターチャンスを狙って全国からプロ、アマのカメラマンが朝早くから場所取りをしています。
その他にも平安朝を思わせる紫や黄緑の衣装を纏って扇子や鈴を持って優美に舞うものなど一瞬タイムスリップした空間がそこに拡がります。
この神楽の大きな特徴は、その舞にもありますが、その伝えられ方にあると言われています。氏子の中の定められた家で長男にしか申し送られないという形、一子相伝で伝えられて来ているということにあります。
今年は、雨のため東小川の皆さんが準備していた模擬店などのイベントが中止となってしまったのが残念でしたが、来年は県無形文化財に指定されて50年、半世紀という大きな節目に年を迎えます。
来年は、きっと良い天気に恵まれるものと今から願っています。そういえば昔はこの例祭が近くなる時期に親から「古宮(ふるみや)と云っちゃいけない」と云われました。古宮=降る宮=雨降りに繋がるというものという他愛のないものですが、それ程昔の人はこの祭りを楽しみにしていた事の証です。
▽神饌の儀(神様に酒、米、魚などお供えをします。)


▽岩戸開舞(いわどびらきのまい)


▽大宝舞(たいほうのまい *神代の国づくりや神々の物語を問答形式で舞います。はっきり言って何を言ってるのか?ですが、それがまた良い)


▽四神五返拝(ししんごへんぱい*いわゆる"天狗の舞"で知られています)


▽三劍舞(さんけんのまい*神楽殿は全く照明が無いので雨などの時は暗く、その様子が上手く伝えられなくてすみませんが、真剣の光感じてください。)




▽神楽連の皆さん(素晴らしい舞と一体となった奏楽でした。)


  
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Posted by 大屋誠 at 09:41Comments(0)プライベート