2022年08月25日

地域の未来の医療

 24日午後、木曽病院において『第一回木曽医療圏地域医療構想調整会議』が行われました。
 今回の会議は一つ目として“今後の地域医療のあり方”、二つ目として木曽医療圏における各医療機関の役割分担と基本的な方向性”、三つ目として“外来機能の報告”、そして四つ目として“医師の働き方改革”について説明を受けて意見交換されました。
 木曽病院の浜野院長さんから『病床数が論議されるが、深刻な看護師不足から実際に運用している病床数は少ない。この点も検討に入れて議論をすべき』など実状を訴えた意見もありました。
 また、2年後の2024年4月には医師の働き方改革により年960時間(月100時間未満)の上限が設けられます。集中的技能向上水準や地域医療確保暫定特例水準などの医療機関を指定して例外も設けられる様ですが、医師の働き過ぎによって医師が過労で倒れてしまうような事があれば、これは大きな損失になってしまいます。
 医師の働き方改革は病院側の努力だけでは解決しない問題であり、患者さん側の受診についての理解が必要となるものと思います。2年後には地域医療にとって大きな変革の波が押し寄せるものと思います。
 今日の会議は木曽地域に限ったものでしたが、現実は救急医療については伊那中央病院や松本市、塩尻市の病院と連携しており、広域医療圏同士の連携は必須のものとなって来ると思います。
 また木曽地域でも南部の南木曽町では岐阜県中津川市内の医療機関とも連携していく必要があり、木曽地域独自の課題が浮き彫りになっています。
 来年の構想策定が未来の木曽を描く上で重要な役割を果たすことに期待します。
△会議の様子(宮島保健所長さんの挨拶 右隣座長の田澤木曽郡医師会長さん)


△浜野院長他委員さん


  
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Posted by 大屋誠 at 09:43Comments(0)上松町